不動産トピックス

今週の一冊

2018.08.20 17:26

税理士が言う「税理士への丸投げはハイリスク」
新米オーナー必須の知識はこの1冊に

税理士大家さんがコッソリ教える 不動産投資のお金の残し方 裏教科書
著者:石井彰男
発行日:2018年8月3日
発行所:ぱる出版
価格:1500円(税別)

 「お金の増やし方」ではなく、「お金の残し方」である。しかも教科書ではなく「裏教科書」だ。なるほど、不動産投資の表の教科書は、どんな物件にどのタイミングで投資するか、収益物件の見分け方やいつが売り時かなどが主な項目だろう。 本書は自身の苦い経験をバネにし税理士資格を取得した「税理士大家さん」である著者がコッソリ教える「税金の秘訣」、「節税の奥義」、「消費税還付の秘伝」など、不動産投資の裏に潜む税金の教科書だ。
 不動産そのものの暴落での損も悲惨だが、税金の知識が足りないために大損という状況は泣くに泣けないだろう。
 「経済的耐用年数でムダな赤字を減らす」、「繰越欠損金」、「土地負債利子」等々、専門用語が並ぶが、不動産投資家であれば必須の知識のはず。本書はよくある「こうすればオトク!」と安易に節税を推奨するのではなく、「しっかりと体系的勉強をする必要がある」、「勉強する、しないで成功の確率は大きく変わる」と、新米大家さんへ向けた勉強の本、まさに教科書だ。

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