不動産トピックス

クローズアップ 間仕切り編

2018.07.16 14:15

 内装のレイアウトには欠かせない「間仕切り」。いま「使い勝手の良さ」を追求した製品が次々と生み出されている。様々なシーンで有効利用される進化系の間仕切りを紹介したい。

避難所でプライバシー確保 高さ1.5m「軽量で簡単」に組立てが可能
文化シヤッター 営業企画部 高橋朋之氏
 暮らしに役立つ製品とサービスを提供する総合建材メーカー・文化シヤッター(東京都文京区)は、災害時の避難場所での使用を想定した組立式避難所用間仕切パッケージを発売している。地震や津波の発生時に、一時的な避難場所として、立地や耐震性に優れた民間のビルや公立学校などが指定されている。その際に同製品はプライバシーを簡易的に確保し、避難生活のストレスを軽減させる。これまで自治体などが指定する避難場所で使用されていた間仕切は高さが1m程度しかなく、目隠し程度の機能しかなかった。同製品は高さを1・5mとし、外側からの視線を遮れるようになった。
 設営方法も工夫しており、営業企画部の高野朋之氏は「仕切材は不織布、骨組みは紙管なので軽量で、簡単に持ち運びが可能です。緊急時に管理者2人で2ブース分を約5~10分程度で組み立てられます」という。
 組み立てに工具は使用せず、支柱となる紙管にジョイントを取り付けて管同士を結合し、不織布を差し込むだけで組み立てが可能。ブース1つで2~3人まで入れるほか、不織布と紙管の数を増やせば大人数が利用可能な広さも十分に確保できる。実際、災害に見舞われた地域などに贈呈し利用されているほか、今後は避難場所に指定されたビルのBCP対策の一環として導入が見込めそうだ。高野氏は「当社における現在の指針は『エコと防災』です。災害の傾向は日に日に変わっています。いち早く次の災害問題をキャッチして対策製品の開発に力を入れたいと思います」と話した。

サンワサプライ デスクパネルと幕板機能を持つアクリル製パーティション
 パソコン周辺機器メーカーのサンワサプライ(岡山県岡山市)は、デスクパネルと幕板機能を持つアクリル製パーティション「SPT-DPMK90」と「SPT-DPMK120」を発売している。
 同製品はデスクの天板に取り付けて使用するアクリル製のパーティションで、天板をクランプで挟んで固定するため簡単に取り付けができる。
 クランプの取り付け位置は複数あり様々な形状のデスクに取り付けられる上、位置を調節することも可能である。
 同製品を使用することで対向式レイアウト(島型レイアウト)のオフィスでも高い集中力を保ち続け、日々のコミュニケーションも防げない環境を形成することができる。
 また幕板機能を持つので、女性においては足元を気にする心配もない。昇降デスクのように幕板がないデスクでの利用にもかなり効果的だ。
 またフロスト調のアクリルパネルを採用した半透明のパーティションなので光を遮らず、圧迫感がないためオフィス内を明るい空間として保てる。
 なお、サイズは「SPT-DPMK90」で幅900mm・奥行き55mm・高さ600mm、「SPT-DPMK120」は幅1200mm・奥行き55mm・高さ600mmである。オフィス環境や用途に合わせて使用したい。

友安製作所 あらゆるカーブに対応した曲げられるカーテンレール
 インテリア・DIY商材などを販売する友安製作所(大阪府八尾市)は、昨年から室内空間の形状に合わせて自在にカーブ加工ができる手曲げ用カーブレール「MAGEX(マゲックス)」を販売している。
 同製品は手の力で曲げられるカーブウィンドー対応の機能美カーテンレール。曲げたい部分で力を加えると簡単に曲がり、現場の形状に合わせて自由なカーブ加工が可能となる。円形カーブ・コーナーカーブ・変形カーブなどあらゆるカーブに対応し、簡易的な更衣室や会議室の間仕切りに利用できる。  気になる強度については一般的なレールと同じ。そのため、重みのある厚地カーテンを吊るしても壊れる心配はない。
 種類はシングルタイプ・ダブルタイプに加え、正面付け・天井付け・吊り用や壁付け用のブラケットもあり、組合せ次第であらゆるシーンに活用可能だ。
 なお材質はアルミニウム合金押手型、サイズは300cmまで1cm単位でオーダーができる。

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