不動産トピックス

今週の一冊

2017.12.18 16:25

「オーダーメードの相続プラン」づくりを呼びかける

図解 相続は生前の不動産対策で考えよう
著者:曽根恵子
出版:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
発行日:2017年8月23日
価格:1280円(税別)

 著者は公認不動産コンサルティングマスター相続対策専門士・不動産有効活用専門士、そして「相続コーディネート実務士」の創始者という。平成の初めより相続対策に携わり13000人超の相談に乗ったということは13000件の相続の実例を知っているということだ。「相続はだれに頼めばいいのか。弁護士、税理士、信託銀行はいずれも不動産の専門家ではない。」と言い切り、「オーダーメイドのプランづくりをしよう」と呼びかける。相続で生じる困りごと、感情面、経済面のポイントをあげ、何を軸として対策を考えるべきかを示唆している。
 実例では家族構成や不動産収入、相続税予想額の具体的な金額まで一気に踏み込んで紹介。本題の相続プランでは遺言の王道「公正証書」、貸宅地を区分マンション10室にという「資産組替」、そして今もっとも活用が期待されている「民事信託」をカラフルな図表でポイントごとに分かりやすく解説。相続は誰もがかかわるもの。このようなコーディネート専門家がいるのは心強い。なお、著者が代表を務める会社の名は「夢相続」だ。

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