不動産トピックス

クローズアップ ホームセキュリティ編

2017.12.18 16:22

 「一家に1台」、いや一機とも言うべきかホームセキュリティの需要が伸びている。それもセキュリティの性能が飛躍しつつ、導入・設置に伴うコストも割安に成りつつある。今回はホームセキュリティでも、IoT製品を中心に取り上げる。オフィス・商業ビルにも設置可能な製品も用意した。高齢者の見守りにも使用が可能だ。

レオパレス21 介護業界初のIoTとLoRaによる「高齢者見守りシステム」の実証実験開始
 レオパレス21(東京都中野区)はMTES(旧MTエネルギー&ソリューションズ 東京都中央区)と共同で、レオパレス21が運営する介護施設「あずみ苑グランデ草加」において、利用者の見守りサービスの一環として、介護業界初となるIoTとLoRa技術による「高齢者見守りシステム」の実証実験を開始した。
 LoRaは、低消費電力、小データ量、広域守備範囲を特徴とする無線方式「LPWA(Low Power Wide Area)」の一種で、伝送距離は最大10km程度。
 これまで介護施設の利用者の見守りは、利用者に対するサービス向上を優先することで、職員の労働負荷が増大するという、喫緊の課題があった。
MTESは、IoTとLoRa技術による「非接触のバイタルチェックシステムおよび異常認知監視カメラなどを開発して、今回の実証実験に活用します。非接触バイタルチェックデバイスにより、脈、体の動き、呼吸などを身体的負担なしで計測が可能になる。
 主な機能としては「ベッドへの非接触バイタルチェックデバイス設置による24時間見守り」、「異常認知時のみに撮影するカメラの稼働」、「ドア、窓へのセンサー設置による入退室状況の見守り」、「異常時に知らせるナースコールとの連携」、「本システムのセキュリティー性能と各システムの接続確実性」などである。
 今回の実証実験で、施設利用者の健康管理や安全を強化するなどサービスを向上させるとともに、施設職員の負担軽減の更なる実現を目指す。また、無線通信規格「LPWA」の1種であるLoRa技術の有用性を検証することにより、スマートロック導入や物件駐車場の遠隔管理など、全国約57万戸を展開する当社賃貸住宅のさらなるIoT化に向けた技術開発を推進する。

Strobo スマート開閉センサー「Leafee mag」
若い世代・一人暮らしのためのホームセキュリティ
 Strobo(東京都文京区)は「若い世代・一人暮らしのためのホームセキュリティ」をコンセプトとしたスマートホームセキュリティサービス「leafee」を今月4日に発表した。
 leafeeは窓や扉に取り付けたスマート開閉センサー「leafee mag」を使用したスマートホームセキュリティサービス。賃貸住宅住まいの若年層や一人暮らし世帯、転居の多い家庭をターゲットにしたホームセキュリティサービスである。leafeeは工具・配線不要で後付けでも簡単に取り付け可能。これまでホームセキュリティを利用できなかった賃貸・一人暮らしの方でも簡単に導入できる。  「leafee mag」が検知した開閉情報はスマートフォンに連動され、外出先から窓の開閉状態をチェックし不審者の侵入を検知してスマホに通知。外出中に戸締まりが気になった際にすぐに確認できたり、侵入者の検知や、鉢合わせの防止などに利用可能。また気軽に使い続けられるよう、leafeeはLINEBotに対応し、LINEアプリで戸締まり確認ができるようにした。
 代表取締役の業天亮人氏は「窓やドアの戸締りをスマートフォンで簡単にチェックできる『リーフィ・マグ』は、外出中に戸締りが気になればアプリで家を出たタイミングの戸締りの様子を確認できます。Bluetoothの電波を受信するセンサーを窓やドアに設置するだけで使用できるとてもシンプルな製品です。使用手順は、設置用センサーをアプリに登録し、次にマグネットを窓、ドア、冷蔵庫やエアコンなどに貼り付けます。その後、マグネットの磁力を活用しながらセンサーを取り付けます。これだけで直ぐに使用できるので、非常に利便性が高いです」と語った。 今後同社はセキュリティ性能の更なる向上に努める。

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