不動産トピックス

クローズアップ サイネージ編

2017.08.21 17:04

 デジタルサイネージが設置されたビルや施設が増加した現在において、他と変わり映えのしないサイネージを導入してもメリットがない。メーカーとしても価格勝負になってしまうため、工夫が必要になる。そんな中、一風変わったデジタルサイネージも登場している。今回紹介する製品をビルに設置すれば、インパクトも抜群であろう。

クラウドポイント 映像製作サービスをワンストップで提供 デジタルサイネージ専門チーム設立
 デジタルサイネージの制作を行うクラウドポイント(東京都渋谷区)は、ロケーション、ハード機器、システム、運用などを考慮したサービス「デジタルサイネージ専門映像制作」を先月24日に開始した。
 同サービスは、クラウドポイントがこれまで提供してきたデジタルサイネージの設計・設置・システム開発・コンテンツ制作・メンテナンスに至る一連のサービスをワンストップで提供できる内容。同社は映像制作に関して現在年間約100件以上の実績(2016年度)があり、増加する映像制作の要望に応えてきた一方で、更なるサービス展開が求められていた。今回はデジタルサイネージ向け映像制作の専門チームを立ち上げることで、制作に至る一連のサービスをワンストップで提供可能になった。これにより年間を通じての運用代行やコンテンツの定期更新などへの対応が自在に可能となり、様々な業務の解消、コストカットにも繋がった。
 第1営業ディビジョン長の田中孝弥氏は「今や様々なシーンでデジタルサイネージの導入が増加していますが、これらを効果的に活用するためには『魅力あるコンテンツ』であることが欠かせません。特にデジタルサイネージの場合は、ロケーション・ハード機器のスペックなど、専門性の高い要素を考慮した映像制作の提案が必要不可欠です。今回新たに開始したサービスによって、いつ・どこで・だれをターゲットに何を伝えたいかといった基本的な設計から、設置ロケーションによって変わる視認性や解像度・フォーマットなどにも柔軟に対応できるようになりました」と語る。
 同社は本年度に300件の映像制作の受託を目標にしている。更に制作プロダクションなどと連携しながら、2020年までに1000件の受託体制の構築を目指す計画だ。


トマトランド 自由な外壁デザインが可能 キューブ型の可動式植木鉢サイネージ
 トマトランド(大阪府東大阪市)は、外壁デザインを自由に変えることができるキューブ型の可動式植木鉢サイネージを販売する。
 可動式植木鉢はスチールで作られた大型の植木鉢で、壁面にパネルタイプのサイネージを取り付けたコラボ製品。サイネージを生かしてデザインを自由に変えることができ、また植木鉢の底にはキャスターが付いているため移動しての設置も可能。ホテルのロビーやオフィス・商業ビルのエントランス周辺、街路、ショッピングモールといった様々な場所での設置・装飾に効果的だ。サイネージに映す映像は簡単に切り変えることができるため、季節や時間帯によって映像の内容も変えることができる。設置する施設の環境や来館者に合わせて映像を変化させれば、ターゲットを絞った宣伝広告にも使用できる。
 営業部の小沼和弘氏は「これまでの装飾用の植木鉢は、大型であればあるほど移動しての自由な設置や壁面のデザインを簡単に変更することができなく、またどちらかの機能があっても双方備わった製品は見られませんでした。当社は双方のニーズにマッチした製品を開発し、今年4月から販売を開始しています。導入した施設もあり、宣伝効果も高いと伺っております」と語る。
 同社は今後、クリスマスに飾られるクリスマスツリーや正月に店舗入り口に設置される門松での提案も進めている。植木鉢に植える木への装飾を変えれば、1年を通しての様々な模様替えも行える。小沼氏は「導入した施設にとっては新しい『顔』や『スポット』になり、知名度も上がると思います。可動式植木鉢サイネージは集客にも効果的です」と語った。


表示灯 多言語に対応 周辺案内サイネージを設置
 表示灯(東京都港区)は今年8月に小田急線「新宿」駅構内の3カ所に多言語対応の駅周辺案内図「ハイレゾナビタ」を設置し、運営を開始した。高画質を追求した4Kディスプレイを採用し、詳細な地図情報のデジタル化を実現。
 また近年急増している外国人旅行者にも対応するため、記載される情報の多言語化も実施した。表示言語の切り替え機能によって5カ国語での表示が可能である。

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