不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2017.07.24 17:18

■振り袖販売を手がけるカナエキモノハーツ(福岡市博多区)が東京に初進出する。出店場所に選んだのは渋谷だ。着物の需要があるエリアならば銀座か日本橋と考えそうなものだが、着物離れが著しい「若者の街・渋谷」というから驚きだ。 代表取締役の藤林博行氏によると「実は当社が扱うのは『成人式』をターゲットにした若者向けの振り袖。東京で拠点を構えるには渋谷以外に考えられなかった」と説明する。出店するのは井の頭通り沿いの商業ビル最上階。「当社のブランドを広く周知する『アンテナショップ』にしたい」と意気込む藤林氏。現在、内装デザインを鋭意検討中。期待が高まる。

■12日に実施された高砂熱学工業(東京都新宿区)のセミナーにおいて、フジクラ(東京都江東区)の健康経営推進室副室長の浅野健一郎氏が「健康経営」に関する取り組みについて講演を行った。興味深いのは東京と地方で働くスタッフの違い。地方は自動車通勤が主流で、足の筋力が弱いとのこと。そこで自転車を貸与して自転車通勤を推奨しているという。
 都心のオフィスビルでも自転車通勤のニーズが高まっているといわれているが、実は企業サイドが通勤時の事故を懸念することが多いと聞く。せっかく駐輪場を設けたものの利用者が少ないビルも珍しくない。そうした疑問をフジクラの健康経営推進室副室長の浅倉健一郎氏にぶつけたところ「自転車通勤で何より必要なのはシャワーではないでしょうか」とのこと。汗だくのまま仕事をするのは不快極まりない。駐輪場にはシャワー設備が不可欠だろう。


■先月9日に「住宅宿泊事業法(通称 民泊新法)」が成立し1年以内に施行される予定。これまで民泊は旅館業法上の許可をとるか国家戦略特別区域法で指定された地方創生特区認定を受けるかしかなかった。それにより違法民泊が横行。住民とのトラブルにもなっていた。「民泊新法」はこうした違法民泊に対応しつつ民泊サービスを普及させるための制度を創設。
 難波不動産鑑定(大阪市西区)代表取締役の難波里美氏は「ニュービジネスが生まれ、監督官庁が明らかになるメリットはありますがフランスでは都心のアパートを民泊に供するため家賃が高騰。住民が締め出されていると聞きます。日本も問題が出ないようにしてもらいたいです」と話す。


■ガソリン車から電気自動車へ。時流に乗るのは不動産会社も同様だ。東京・城南地区で1棟マンションの開発を手がけるフェイスネットワーク(東京都渋谷区)は営業車両に電気自動車を採用している。白を基調とし、コーポレートカラーであるオレンジが映える小型車だ。代表取締役の蜂谷二郎氏によると「この電気自動車に乗って管理物件を回っています」とのこと。乗り心地はいかが?

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