不動産トピックス

クローズアップ 表示・サイン編

2016.11.07 17:41

 共用部やエントランスなどの様々なシーンで使用されている表示やサイン。昨今では、便利・安価・わかりやすいといった特長が求められており、その要望に応えた製品がたくさん発売されている。今回はその表示・サインについて紹介する。

キングジム 差し替え見出し付きの安価で軽量な案内表示板
 キングジム(東京都千代田区)は、ビルや店舗、公共施設等のエントランスで使用できる案内表示ツール「インフォメーションポール」を先月19日に発売した。
 一般的な案内表示板はスタンド式の案内看板で、進行方向や注意喚起のために設置されることの多い製品。風や振動などで簡単に倒れないよう重量がある製品が大半で、持ち運びにくい・価格も比較的高価といった製品がよく見られる。一方でキングジムの「インフォメーションポール」は、ファイルの表紙に使用されるポリプロピレンを採用しており、安価で大幅な軽量化に成功している。市販のベルトパーテーションのポールに被せても使用できるため、非常に利便性が高い。
 特に同製品の側面には、案内表示を差し込むポケット式の「差し替え見出し」が付いている。キングジムはシーンに合わせて案内表示を変更できる8種類の見出し紙を同梱し、日本語・英語の2カ国語表記も採用している。更に同社公式サイトでは、日本語以外の英語・中国語繁体字・中国語簡体字・韓国語を併記した多数の案内表示を無料でダウンロードできる。編集フォーマットを使用すれば、自由に案内文の作成も可能だ。
 「インフォメーションポール」の開発を担当した勝見泰介氏は、「スタンドを含んでも質量は約570gしかなく、非常に運びやすい重量になっています。また、本体下部に水を入れた500ミリリットルペットボトルを入れることで安定性を高められます」と語る。従来のベルトパーテーションのポールが傷んできた、またパーテーションのポールを新たに購入したい場合には非常に適した製品である。

アド美廣 商品や店の特徴などを静止画・動画で伝えるモニター内蔵型スタンド看板
 アド美廣(東京都狛江市)は、ビルのサイン・看板やエントランス前の照明看板などの制作を行っている。特に問合せの多いLED看板や照明については、技術の進歩が進み消費電力が従来の2分の1以下に抑えられ、長寿命化が進んでいる。
 アド美廣はそのようなニーズに応えたモニター内蔵型スタンド看板「モニカ」を販売しており、好評を得ている。15インチのモニターとLED照明を内蔵しており、店頭に置くだけで人気商品やお勧め商品、店の特徴などを静止画や動画で伝えることが可能だ。
 また映像制作も自社で行うため製作費を抑えられる。依頼主が用意した店舗内写真や商品写真に文字情報を組み合わせた「Aコース」、店舗や商品の撮影・編集を請け負う「Bコース」、Bコースにホームページ用コマーシャル制作を組み合わせた「Cコース」の3つから選べる。様々なシーンの設置を想定して、キャスターも付いている。
 アド美廣では、看板の修理やメンテナンスも実施している。看板のアクリルやボードの破損、内照看板の電球切れやネオンの点灯不調、更に表示している営業時間や料金などの変更にも対応可能だ。そもそもファザード看板や袖看板、スタンド看板などの屋外看板は、時間の経過とともに劣化していく。内照看板は電球切れ以外に水の浸入による腐食や配線の不具合などによって照明器具が故障することも発生する。漏電も懸念されるため、異変に気付いた時の迅速な対応が求められる。同社は、熟練の担当者が最短の日程で点検および工事を実施するためこのような対応も可能だ。

エコフューチャー ソーラーパネルを標識・サイン内に内蔵 自己発電能力とデザイン性を両立
 エコフューチャー(兵庫県宝塚市)が観光用途向けに開発した「デザインソーラーパネル」は、ソーラーパネルを標識・サインの内部に内蔵した製品だ。パネルの機械的な部分を露出せず、コードレスで簡単にLEDサインとして設置できる。
 昨今、普及が進んでいるソーラーパネル搭載のLEDライトは、雨風や鳥類の糞尿、積雪などによってソーラー部分を覆い、発電効果を低下させてしまうケースがある。定期的にパネル部分のメンテナンスが必要で、そのスパンも短期である場合が多い。また、ソーラーパネルの黒くて機械的なデザインが周囲の景観と調和しないこともある。エコフューチャーはその様なニーズに応えるため、ソーラーパネルを標識・サイン内に内蔵し、「自己発電能力」と「デザイン性」の両立を可能とした。パネル内蔵のため発電効果の低下に繋がりにくく、防雨対策も完備。
 また、バッテリーは市販の充電式単三蓄電池を使用している点も特長。昼間の太陽光で充電し夜間に発光するソーラーパネルは天候に左右されやすく、夜間の発光量を昼間に充電しきれないケースがある。その際に内蔵バッテリーの充電式単三蓄電池を使用し発光する。定期的な維持管理が非常に容易で、安価な点も好評である。タイマー設定やコントローラーによる点灯・消灯もでき、輝度の調節も可能だ。

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