不動産トピックス

編集後記

2016.07.18 16:51

 競合物件との差別化戦略として共用部を充実させるビルは少なくない。貸会議室や喫煙ルーム、託児施設やコンシェルジュサービス等、その手法は多岐にわたる。一方、空間デザイン会社の三井デザインテックの調査によると経営者層とワーカーが求める共用部には認識のズレがあるという。ワーカーは「福利厚生」を求める傾向にあるが、経営者は実需性を好むそうだ。経営者を満足させる共用部を用意しても、入居後に従業員から不満の声があがり移転してしまう。従業員目線の共用部を用意しても入居を決める経営者の心には響かない。難しい問題だ。(佐野)

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