不動産トピックス

第2回ビル経営アワードノミネート物件紹介

2016.05.16 14:31

ノミネートNo.1
メディカル&アンチエイジングモール銀座
メディカル&アンチエイジングモール銀座

所在地:
東京都中央区銀座6-2-3
Daiwa銀座アネックス2F~4F

モール延床面積:
約733.44㎡

管理:
メディカル&アンチエイジングモール銀座
  少子高齢化が進む中で医療ビルが脚光を浴びてきた。が、それらの経営がすべて上手くいく訳ではない。その中で注目すべき事例がある。「メディカル&アンチエイジングモール銀座」だ。元は経営破綻した医療モールで、それを再生した施設。
「メディカル&アンチエイジングモール銀座」の代表・成瀬訓久氏は様々な業種で事業再建してきたプロ。不動産経営は未経験だが、事業再生経営の経験を生かして医療ビル事業としての再生では無く事業の土俵を替えた。マクロ動向と地域ニーズなどを踏まえたミクロ動向を総合して新たな施設コンセプトを掲げ再生に取り組んだ。
 かつては医療モールとして「○○医院」といったテナントが入居したが、現在はモールの名称が示すように美容クリニックやエステなどのアンチエイジングに集中している。成瀬氏は次のように話す。  
「医療ビルが増える中、競争や地域ニーズなどを検討して現在の形に至りました。日本の高齢化は人々の健康意識を増進させるのはもちろんのこと、同時に美容への意識も高めます。また、外国人にとって日本は『美容の国』として支持されており、今後はインバウンドのコト需要が期待できます。故にコンセプトをアンチエイジングに絞りました。また、それまで大きな区画で貸していたフロアを小割けにする事で、テナントによって新規出店しやすい賃料設定にしました。イベントスペースを併設してヨガ教室などへ貸し出す事で集客性を高めることにも成功しました」  
 このような施策によって再生前は20%に低迷していた稼働率が貸室では100%、イベント使用も合算すれば「稼働率は110%以上です」(成瀬氏)とのこと。他業界の「よそ者」視点を取り入れたからこそ実現したと言える。成瀬氏はこの取組みを「パッケージ化してほかの医療ビルや事務所ビルとしての稼働率Up手法として広めていきたい」と意欲を示している。
ノミネートNo.2
安富
安富ビル

所在地:
東京都千代田区神田神保町2-12-3

建物規模:
地上7階

フロア面積:
約100㎡

所有者:
安富

竣工:
昭和49年

 「安富ビル」を所有する安富は大正期に畳屋として創業した歴史を持ち、同ビルの竣工に伴って業務内容を貸ビル業へと移行した。かつては海外の学術洋書を取り扱う大手書店の事務所が入居していたという同ビルでは、テナントの移転に伴って経年劣化したビルで発生した空室の有効活用という問題に直面した。そこで同社の現代表・安富太郎氏は、従来まで行ってきた一般的なオフィスビル経営のビジネスモデルとは異なる、新たな取り組みへのチャレンジを決断した。
 そして平成25年4月、「安富ビル」の4階フロアを活用したコワーキングスペース「EDITIORY(エディトリー)」がオープンした。「EDITIORY」は企画から安富氏がマネジメントを担当。施設内は神田神保町の古書店から譲り受けた商品として適さなくなった古書を壁紙として使用。壁一面に貼られた古書には神保町周辺の古書店の位置図が描かれている。また、雑誌を照明カバーとして活用するなど、これらの内装デザインも安富氏のプロデュースによるものだ。
 「EDITIORY」の利用者の年齢層は幅広く、街の特性からフリーライターやデザイン関連の利用者が比較的多い。その後、安富氏は2階フロアをイベントスペースとしてオープン。直近では3階フロアをシェアオフィスとして改装し、すでに稼働がスタートしている。現在では安富氏が「EDITIORY」を通して目指す新たなワークスタイルに共感した新進気鋭の企業が5階及び6階にそれぞれ入居中で、2階のイベントスペースでは「EDITIORY」の利用者らが参加する勉強会やセミナー、キッチン併設のため料理教室など幅広いジャンルとのコラボレーションイベントが企画されている。また、安富氏は地元である神保町という街とのつながりも「EDITIORY」を介して積極的に行っており、地元地権者や不動産会社らが集っての会合なども行っている。 〇改修ポイント
古書店街というエリアの特性を生かし、インテリアや内装などに書籍を活用したシェアオフィスをセルフプロデュース


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