不動産トピックス

今週の一冊

2016.01.04 10:32

新たな空き家問題にどう対処していくか

限界マンション
著者 米山 秀隆氏
発行日 平成27年12月16日
出版 日本経済出版社
価格 1600円(税別)

 メディアなどで騒がれている「空き家問題」。その状況下において米山秀隆氏の「限界マンション」は衝撃的なタイトルだ。同著で懸念されるのは老朽化したマンションが大量に出現すること、そして同時に居住者の高齢化、空室化が進むことでの「マンションのスラム化」だ。デベロッパーの協力が得られない限り、建替えを進めるにも困難が伴い解体をするにもその費用が捻出できないなどの問題が挙げられる。
 では米山氏はこの問題の解決策をどのように捉えているか。諸外国での先行事例を参照にしつつ、解体費用の組立の義務づけや、新しい供給方法について幅広く提言している。空き家問題に新たな傷口ができることを防がなければならない。

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