不動産トピックス

クローズアップ 空気清浄機編

2013.10.14 17:08

 花粉症というと春先のイメージがあるが、この時期はヨモギやブタクサの花粉が飛散し、春先と同様に空気環境には注意する必要がある。また、これからの季節気をつけたいのがインフルエンザなどのウイルス対策だ。この他にも、たばこの煙など空気の汚れの原因となる要素は多々あるが、それら空気汚れの原因物質を除去するアイテムを紹介する。

片野工業 特許取得の多重リング放電技術で空気環境を改善
 片野工業(横浜市中区)の「エアーサクセス・プロ」は、新方式によって放出されたイオン風が空気中の塵やホコリ、花粉やカビといった浮遊物や、たばこの煙に付着して帯電し、無害化する空気清浄イオン発生器である。
 従来の空気清浄機は室内の汚れた空気を機器内に取り込み、フィルターでろ過された空気を室内に放出するという仕組みであるが、その効果が及ぶのはその構造から機器周辺と限定的で、室内全体の除菌や消臭を実現するのは難しい。「エアーサクセス・プロ」は、大量のイオン風を発生させることのできる多重リング放電技術を開発し、従来型のコロナ放電式に比べ約3倍以上のイオン風の発生に成功している。このイオン風には最適化されたイオンと低濃度のオゾンが含まれており、室内の隅々まで除菌・消臭の効果を発揮することができるのだ。特許も取得した多重リング放電技術は、代表取締役の片野明夫氏が開発したもので、開発に至るまでには様々な努力が重ねられたという。
 「港湾部でのコンテナ事業を主力業務とする当社では、コンテナを利用したエビの陸上養殖の事業化に向け検討を重ねてきましたが、その過程で水質を良好に保つことがエビの成長に密接に関わることがわかりました。ここから水中、空気中の除菌・消臭に生かせる技術はないかと考え、除菌・消臭に効果的なイオン風を発生させるリング状の電極を重ねた形状を思いつき、風を発生させるファンも空気をろ過するフィルターも不要な『エアーサクセス・プロ』の開発に至りました」(片野氏)
 現在では同製品は大手医療機器メーカーによる代理販売も展開されており、より良い空気環境が求められる医療施設を中心に数多くの導入実績を残している。片野工業の販売会社、エアーサクセスジャパン(横浜市中区)では、レストラン、喫茶店、オフィス内の喫煙スペースやホテルの客室など、臭いや雑菌、煙草の煙が気になる場所への設置を中心に販売展開を行うとのことだ。

パナソニック エコソリューションズ社 電解水技術で食塩水から電解水(次亜塩素酸)を生成
 パナソニックエコソリューションズ社(大阪府門真市)は7月より、電解水技術でつくる次亜塩素酸の力で、高い除菌・脱臭効果を発揮する業務用空間清浄機「F―JDJ50」の販売を行っている。  近年、健康意識の高まりとともに、室内の快適環境への関心が高まっている。特に病院や介護施設などの医療機関や、学校、幼稚園など多くの人が集まる場所は、衛生管理が重要な問題となっている。同製品は、電解水技術により食塩水から電解水(次亜塩素酸)を生成。電解水を含浸した除菌フィルターに空気を通過させることで、室内の空気を素早く除菌・脱臭する。25m3の空間のウイルスを約8分で99%抑制し、菌を約13分で99%除菌する高い能力を有し、多くの人が集まる広い空間の除菌・脱臭に適している。

清潔産業 紫外線照射と光触媒のダブル効果で除菌・脱臭・集じん
 清潔産業(東京都墨田区)が販売する「コア・マイスター」は、紫外線照射と光触媒のダブル効果で優れた除菌・脱臭・集じんを実現する業務用空気清浄機である。
 同製品は、高圧電気集じんで、微細な細菌やウイルスなどを0・01マイクロメートルまで捕集し、集じんユニットに捕集した細菌やウイルスに紫外線を照射することで不活性化。また、内蔵の光触媒フィルターには抗菌・脱臭作用があり、紫外線を照射することにより、汚れやにおい成分を分解。さらに、抗菌・脱臭機能を自己再生し性能を長時間維持することが可能である。製品はクリーンモニターを搭載しており、空気の汚れ具合を検出・表示し、検出データに合わせて風量を自動で調整する。このため運転の無駄を省き、12時間あたりの電気代は約10・1円となっている。また、使い捨てのHEPAフィルターを使用する業務用空気清浄機と比較すると、同製品はフィルターを洗浄することで繰り返し使用することができるため、環境貢献という点でも優位性が高い。

バルミューダ 高機能とデザイン性を両立
 バルミューダ(東京都武蔵野市)では9月27日より、強力に空気を吸引する空気清浄機「AirEngine」の販売を開始した。同製品は高いデザイン性から今年度のグッドデザイン賞を受賞している。
 従来の空気清浄機では室内の設置場所から遠い箇所の浮遊物質を引き寄せられないことがあり、離れた箇所の空気を引き寄せるには強力な循環気流が必要となる。同製品は独自のダブルファン構造を採用しており、室内全体の空気を循環させ、ウイルスサイズの粒子はもちろん大気汚染物質のPM2・5や花粉などの大きい粒子も吸引することができる。

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