不動産トピックス

今週の一冊

2011.05.23 17:35

知識不足の経営者が会計を駆使し企業を育てるストーリー

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
著者:林總
出版社:PHP研究所
発行:平成23年4月18日
価格:533円(税抜)

 経営を行うにあたっては、会計が不可欠である。しかし、会計に関するノウハウを十分に蓄積しないままに、手探りで経営を行っている者が多いと著者は指摘する。そして著者は「会計情報なしで経営するのは、ヘッドライトが壊れたまま真夜中の山道を運転するようなもの」と苦言を呈している。
 本書は架空の中堅アパレルメーカーの創業者急逝を受け、その一人娘の「由紀」が急遽社長に就任。経営に関する知識が乏しいままに経営者となった由紀の成長を通して、会計ノウハウを活用しながら企業経営の様々な課題を克服していくストーリーとなっている。
 書名にもなっている「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」という疑問。この2つの業態は全く異なる利益構造を持っており、自社の利益構造を今後どのように組み立てれば良いか、という問いに対して本書は具体例を用いた丁寧な解説がなされている。

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