不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2011.02.07 16:39

三洋電機 空調機一体方式の空間清浄システム
 三洋電機(大阪府守口市)は、長年培ってきた電解水技術をもとに、「水の力で空気を洗う」という発想から生まれた「ウイルスウォッシャー機能」を搭載した商品を平成18年から発売してきた。電解水技術により、空気中に浮遊する菌、ウイルス、花粉などのアレル物質を抑制、脱臭する機能により、パーソナルな空間から映画館などの大空間まで、幅広い空間をターゲットに快適空間を提供している。
 同社は、今回新たに床置ダクト形空調機の室内ユニット(56・0kW)と除菌エレメントユニットを一体化した、空間清浄システム「ダクト式空調組込みタイプ 空調機一体型方式」を開発、1月から受注を開始している。さらに3月には1機種(45・0kW)を追加、順次発売していくとしている。
 同社は多くの人が集う場所の空気を浄化する業務用空間清浄システムとして、平成18年に据置タイプの「空間清浄システム」を、平成20年からはより大きな空間向けにダクト式空調に組み込む「ルーフトップエアコン組込み方式」を発売、さらに平成22年には「チャンバーBOX組込み方式」「エアハンドリングユニット組込み方式」の2種類を追加し、大型施設のセントラル空調に対応した商品ラインアップを拡充している。
 今回受注開始された製品の特徴は、床置ダクト形空調機の室内ユニットと除菌エレメントの一体化による個別空調との組み合わせで、様々な空間の快適性を向上することができる点である。
 「空調機一体方式」は、空調機の他に空気清浄機を設置する必要がないため、設置面積の省スペース化が図れるとともに、電解水ユニットを機械室内に設置してメンテナンス作業を行うため、事業者が管理しやすいこともメリットとなっている。

NTTファシリティーズ データセンター向け空調自動制御システム DASHの日本市場独占販売店契約を締結
 NTTファシリティーズ(東京都港区)の100%子会社である「NTT FACILITIES USA,INC」(米国)は、「Federspiel Controls,Inc」と、データセンター向け空調自動制御システム「DASH」の日本市場における独占販売店契約およびその他各国における販売店契約を締結したことを発表。データセンターの消費電力50%削減を目指す同社のソリューション「Fデータセンター」のメニューの1つとして、1月19日からDASHの販売を開始した。
 DASHは、データーセンター、サーバルーム内に張り巡らせたワイヤレス温度センサと空調機を関連付け、各センサの計測値の変動に合わせて各空調機を個別に自動制御することが可能。また、ICT機器の吸込温度をデータ収集し、その分析結果に基づいて各空調機を個別に自動制御する。これまで温度環境の調整は技術者・運用者等によって手動で行われてきたが、DASHによって「温度情報の見える化(自動計測)」、「温度環境の分析・モデル化」および「各空調機の個別制御」まで一連のプロセスを自動的に実施することが可能となる。
 NTTファシリティーズは、平成22年4月から、日米双方におけるデモサイトによって、DASHの省エネ効果および信頼性等の検証を行い、一般的なデータセンター等に対しては10~30%の空調用消費電力量の削減効果が見込めることを確認している。

パナソニックシステムネットワークス 屋外や軒下への設置可能なネットワークカメラ
 パナソニックシステムネットワークス(東京都目黒区)は、アイプロスマートHDシリーズとして屋外ハウジング一体型ネットワークカメラ「DGーSW395」を2月に発売する予定である。
 「DGーSW395」は、ズームレンズと回転台およびサンシールド、ヒーターを内蔵した一体型の屋外ハウジング設計で、屋外や軒下への設置が容易である。また同社独自のカメラ技術によって実現した高感度と高画質で、照度差の激しい屋外でも鮮明で滑らかなHD動画を実現。耐久性、施工性、そして画質の面から屋外における監視システムへの最適化を図っている。
 また最大432倍ズームや高精度なパン・チルト回転機構、最大64カ所のプリセット機能などにより、広範囲にわたる監視を効率的に行うことができる。
 こうした特徴に加えて、SDHC/SDメモリーカードスロットを搭載しており、アラームとの連動やウェブブラウザー画面からの手動操作で、SDHC/SDメモリカードにH・264動画/JPEG画像を保存することが可能。また、ネットワーク障害時にバックアップとして、JPEG画像を自動的に保存することもできる。
 なお本体希望小売価格は、36万2250円となっている。

ダイキン工業 業界トップのAFPを全クラスで実現
 ダイキン工業(大阪市北区)は、店舗・オフィス用エアコン「EcoーZEAS80」シリーズ(全15タイプ、432機種)を平成23年4月1日から発売する。
 昨年5月に発売した「EcoーZEAS(エコジアス)80」は、業界で初めて省エネルギー法2015年APF基準値を全クラス(4・0~28・0kW)で達成し好評を得ている。今回、省エネ性をさらに向上し、業界トップのAPF(通年エネルギー消費効率)を全クラス(4・0~28・0kW)で実現した。
 APFの向上に伴い、天井埋込カセット形室内機「センシングフローカセット」との接続時、15年前の一定速エアコン(8・0kWクラス)と比べてCO2排出量を年間約2・6t削減、年間電気代では約5万8000円の削減を実現している。室外機音についても、ファンに渡り鳥の生態模倣を取り入れたことに加え、室外機内の気流抵抗の軽減を図ることで、省エネ性と併せて業界トップの低騒音化を達成している。
 この生態模倣では、白鳥の後縁翼を参考に新開発した「V字カット翼プロペラファン」の採用することで、従来発生していた気流ロスを低減。加えて、熱交換器のフィンピッチ拡大により、気流抵抗を軽減。これにより、4・0~6・3kWクラスで従来機に比べ約2dBの低騒音化を達成した。
 4・0~5・0kWクラスは冷房42dB・暖房44dB、5・6kWクラスでは冷房43dB・暖房45dBとなり、業界トップの低騒音化を実現している。

日立アプライアンス/東京電力 コンパクトで高効率な空冷・水冷熱源機開発
 日立アプライアンス(東京都港区)と東京電力(東京都千代田区)は、ビルや工場の空調などに用いる冷水や温水をつくる熱源機として、インバータースクリュー圧縮機を採用した、大容量(100馬力相当)ながらコンパクトで高効率な空冷・水冷熱源機「INVERTERMATRIX(インバーターマトリクス)」を共同開発。同製品は、日立アプライアンスが1月20日より受注活動を行い、4月より販売を開始する。
 昨今の省エネ気運の高まりを背景に、両社は大容量ながらコンパクトで高効率な空冷・水冷熱源機を同時開発した。同程度の容量の吸収式冷凍機・冷却塔と比較して設置面積で約3分の1以上の大幅な省スペース化を実現している。また、水冷機では熱源機を分割することで15人乗りエレベータでの搬入が可能となるなど、既設の熱源機からのリプレースが容易である。さらに、中・低負荷運転時の消費エネルギー効率の向上を図ることにより、空冷機では期間成績係数(IPLV)6・8(現行機比21%向上)を、水冷機では同8・5(現行機比42%向上)を達成し、年間を通じて消費エネルギーを削減する。

TOTO 4.8Lの洗浄超節水型便器 擬音装置内蔵で2度流し防止
 TOTO(北九州市小倉北区)はパブリック用途向けに、業界トップクラスの4・8L洗浄超節水便器である「パブリック向け ウォシュレット一体形便器(「音姫」内蔵)」を平成23年2月1日に発売した。
 小規模店舗・施設では、一般家庭と比較してトイレの利用頻度が高く使用水量も多いため、節水はコスト面で重要な要素であり、節水すること自体がCO2排出の削減、地球環境への負荷軽減にもつながる。また、不特定多数の利用者が想定されるため、わかりやすい操作性やメンテナンス性において住宅向けとは異なる配慮が必要となる。
 こうした背景を受けて、同社が今回発売する製品は、4・8L洗浄に加え、擬音装置「音姫」を内蔵することで、無駄な2度流しを防止し、さらなる節水を実現。従来便器に比べて約76%の節水となり、一台あたり約4万円/年のコストと、約46kg/年のCO2を削減することが可能。また、パブリック用途向けにわかりやすい操作性の配慮として、「流す」が一目でわかる独立した洗浄ボタンと、操作ボタンの数を減らしたシンプルなウォシュレットリモコンを採用している。

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