不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2011.02.07 16:44

■三幸エステート(東京都中央区)は、成約賃料に基づくオフィス賃料指数「オフィスレント・インデックス」を、ニッセイ基礎研究所(東京都千代田区)と共同で開発した。1月26日には中央区日本橋室町の「日本橋室町野村ビル」内「野村コンファレンスプラザ日本橋」にてプレスセミナーが開催された。
 このセミナーでは三幸エステートチーフアナリストの今関豊和氏が「オフィスレント・インデックス」開発の背景を説明。その後、ニッセイ基礎研究所の上席主任研究員兼チーフ・インベストメント・アドバイザーである松村徹氏が、データの作成手法から特徴、平成6年第1四半期を100とする現在までの賃料指数の変化などを解説した。
 松村氏は「平成22年第4四半期の都心3区成約賃料指数は、大規模ビルで77、大型ビルで75、中型以下で77となっています。大規模ビルは平成6年以降では最低値、大型ビルや中型以下についても、ITバブル崩壊後の平成16年に記録した過去最低水準に並ぶレベルまで低下しています。また、大規模ビルの賃料指数を都心3区における標準的な大規模ビルの賃料単価で表した場合1万6952円/坪となり、平成19年のピーク時に対して43%下落していることが分かります」と述べている。

              ■「銀座一丁目」駅至近の場所に位置する「奥野ビル」。昭和2年竣工の同ビルは、そのレトロな雰囲気に惹かれ、画廊やアンティークショップなどが多く入居している。来月から同ビル1階スペースに高級英国メーカーの靴販売店が入居するとのことだ。
 「この新しく入るテナントの他に、現在1階はアンティークショップが2件入居しています。実はこの2店舗は、1店舗は同じくイギリスで、もう1店舗はフランスで商品の買い付けを行っています。他の階の店舗もヨーロッパ周辺で商品を買い付ける店舗が多く、このビルに訪れれば色々な国のアンティークや絵画を観ることができます」(奥野商会 代表社員 奥野 亜男氏)

■ロック板が不要な駐車システムを展開しているアイテック(東京都新宿区)は、コインパーキングの利用に不慣れな主婦や高齢者などの新たな利用者の掘り起こしにより、コインパーキング業界全体での設置台数は、減少傾向にある中、例年と比べても、ほぼ変わらない設置台数を推移しているという。ただ、少子高齢化もあり、車の利用者数は減っていくことが予想されるため、今後の見通しは、決して明るいものとは言えないようである。
 「コインパーキング業界に限ったことではないですが、このままだと産業が成り立たず、衰退していくことが考えられるので、移民の受け入れの必要性が増してくるのではないかと思います」(営業部 新規事業部 部長 兼 セキュリティカメラシステム グループリーダー 高階 正至氏)

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