不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.08.02 14:35

三和シヤッター工業 生体認証を一体化した軽量スチールドアを発売
 三和シヤッター工業(東京都板橋区)では、生体認証を一体化した軽量スチールドアの「ヴィーナスロック」(特許・意匠出願中)を8月2日に全国発売した。
 同製品の特徴は、指静脈認証装置をドアの枠に組み込み、認証装置の上に指を置くだけで素早い施錠を可能にし、入室の管理をすることができる。カードや暗証番号の入力など操作の省力化を実現し、情報の偽造やカギ・パスワードのような紛失の心配がないためセキュリティ性が高くなっている。不正に解錠された場合はブザーが鳴り、ドアが開けっぱなしになっていると30秒後にブザー音で知らせる機能を有している。
 また、入室履歴の確認がしたい時には、専用ソフトの入ったパソコンを認証コントローラに接続すれば、100万件まで参照することができ、指静脈情報の登録・削除をする際に、室内の認証コントローラで行い、登録は99人までが可能である。
 デザイン面では、配線は扉の枠の中を通っているため、見た目にもすっきりしており、認証装置を外されない仕様になっている。
 同製品の設計範囲(片開き)は、W800~1000mm、H1800~2000mm。扉の厚さは3640mmとなっており、扉のカラーは52色をラインアップ。
 主な設置場所は、小規模オフィスや医療・福祉施設などを予定している。扉の取り付けは簡単に行うことができるが、室内専用のため、外部に面する場所には取り付けができないようである。単独で扉を設置するほかに、ネットワーク化にも対応が可能となっている。
 参考価格は、取付工事費、搬入費、諸経費を含まずに、W800mm×H2000mmで66万円(税込)となっている。販売目標は初年度を約1億円としている。

グリーンハウス 低消費電流6.5W、長寿命5万時間環境にも優しいLED電球発売
 グリーンハウス(東京都渋谷区)は、低消費電流6・5WのLED電球「ピカリオ」GH-LB602シリーズを発売した。同製品は、電気料金12時間で約1・7円(電力料金目安単価22円/kWhで計算した場合)と、5万時間(1日10時間点灯時で計算した場合)という、低消費電流、長寿命を特徴としている。また、照明スイッチをONにすると即時点灯するため、ランプの寿命を無駄にすることを防げる。
 LED電球は一般電球に比べ、赤外線や紫外線をほとんど含まず、光を照らされる対象物の色あせを抑える働きがある。また水銀を含まないため、有害な物質を排出しないことから、環境に優しい照明として注目を集めている。そのため「一般電球からLED電球に切り替えたい」と考える人も多い。その点、同製品は白熱電球のソケットにそのまま装着できるので、切り替えが簡単というメリットああるのでお勧めしたい。
 同製品ラインナップは、昼白色相当(型番GH-LB602N)と電球色相当(型番GH-LB602L)の2種類である。本体サイズは約60×115mm(直径×高さ)

東芝キヤリア/東京電力 冷却COP6・3を達成した空冷ヒートポンプ式熱源機
 東芝キヤリア(東京都港区)と東京電力(東京都千代田区)は、空冷ヒートポンプ式熱源機「ユニバーサルスマートX」を共同開発し10月から東芝キヤリアが発売すると発表した。同製品は新型のインバータツインロータリー圧縮機を採用。また熱交換器の最適配置と、有効熱交換面積の最大化、新型ノズル採用の散水装置搭載などから運転効率の向上を実現している。その結果冷却COP(機器のエネルギー消費効率)6・3を達成する形となりエネルギーコストの削減、省CO2化などに効果的だ。
 同製品は多種多様な現場で使用が可能である。例えばオールインバータ採用による緻密な温度制御と、新開発の制御システムによって、各種建物の省エネ空調、データセンターなどの対物温度調整、工場での生産プロセスまでと、用途の幅が広いのも特徴の1つである。
 また新型グループコントローラー(別売部品)を採用すると、最大96台(12台連結・グループ)のモジュールを統合し、複数システムを一括制御できる。またウェブ対応で24時間遠隔監視対応や、パソコンでの運転監視などが可能となり、省エネ管理に効果的だ。
 本製品のラインアップは30、40、50馬力の3タイプに、冷却加熱兼用と冷却専用の2タイプを用意。それぞれに標準タイプと散水装置付高COPタイプを加え、全12機種となっている。また特殊仕様モデルもあるので、利用ニーズに合わせ選べることができる。
 両社はユーザーのさらなる利用用途の拡大を図ることを目的に、新モデル機種についても順次販売するとしている。

昭和フロント 安全性の高い自動ドア発売
 昭和フロント(東京都千代田区)は、従来式の自動ドアに、防護スライドスクリーンを追加することで安全性を高めた自動ドア「SF×PD自動ドア」を、8月2日から発売する。
 自動ドアから発生した事故として、建物内にいた子供が、自動ドア横(戸袋側)のガラスに手をついて外を見ていた際、室内に人が訪問してきた為、開いてきたドアに当たるといったものがある。
 同製品は、室内側の戸袋部に防護スライドスクリーンを設置した。さらにスクリーンの戸先部分に指はさみ防止ゴムを取り付けることで、このような事故を防ぐ効果がある。
 防護スライドスクリーンは、ストッパーを解除するだけで横にスライドできるため、戸袋内のガラスやレール部分の清掃が容易に可能になる。施工は1~2時間と短時間で可能であり、既設の自動ドアに後付けすることもできる。新設用・既設用ともに考慮し、フラットですっきりとしたデザインに仕上がっているので、後付けしても、季節の自動ドアとの間にすき間や凹凸が生じにくい。

岡村製作所 オフィス文書管理の悩みを解決 ハイブリッド型の収納システム
 岡村製作所(横浜市西区)は、ハイブリッド型収納システム「Rectline α・α/S」(レクトラインアルファ・アルファエス)を発売した。
 「Rectline α」は従来のカギを使った開閉タイプで、上下左右の4方向どこを操作しても開けられるマルチアクセスハンドルを搭載している。カギは内筒交換システムを採用していて、移転や人事異動で使用者が変わっても什器交換や錠前交換作業が不要となる。また将来セキュリティをアップさせる必要が生じた際はオプション(電池パック・操作ユニット・管理ソフトセット)を追加するだけで「Rectline α/S」へ機能を拡張させることが可能である。「Rectline α/S」は、フェリカICカードで認証・開閉ができる電池駆動タイプで、カギ管理の負担を軽減することが可能となった。さらに開閉履歴をPCでログ管理でき、1つの操作ユニットにつき100扉(1扉で1000人まで管理)できるシステムとなっている。こういった収納システムを導入すると、初期費用が気になる点の1つである。その点について、同製品は新型電子錠を採用したマネジメント収納システムの開発によって、従来の電池式収納に比べて筺体あたり約1/3の費用で導入できる。さらにオートロック機能により閉め忘れ防止ができ、トラブルを未然に防げるので、戸締り確認や情報漏えい対策など、管理者の負担を軽減するのにも役立てる。

パナソニック電工 電極点灯方式採用した照明 6万時間の長寿命を可能
パナソニック電工(大阪府門真市)は、同社従来品の無電極点灯方式の照明器具「EVER LIGHT(エバーライト)150」を10W省エネ化した「エバーライト140」を発売した。
 同製品で採用された無電極点灯方式とは、蛍光体を塗布したガラス球に、水銀蒸気を封入し、内側から高周波磁界を発生させて、放電・発光させる方式である。従来の電球や水銀ランプは、長時間の点灯・点滅によるフィラメントの電極の消耗・蒸発・断線が寿命の主な原因であるが、同製品はこのフィラメント、電極を使用しない。そのため、6万時間の長寿命を可能としている。
 また同製品は、同社水銀ランプ250形と同じ明るさで約40%省エネを実現した。価格は同社が販売している水銀灯250形と、ほぼ同じの低価格を設定し、ランニングコスト(電気代+メンテナンスランプ代)が大幅な削減を実現する。
 ラインアップは、モールライト、高天井用器具、ダウンライトなど計8タイプを用意し、目的に応じた器具を品揃えである。販売目標は、防犯灯・高天井用器具なども含むエバーライトを使用した照明器具全体で、合計50億円/年(平成22年度)。希望小売価格(税込)は、1灯用が14万7000円~54万7050円(ランプ・インバータ込みの灯具の価格)。クラシック2が灯用 86万7300円~104万550円(ランプ・インバータ込みの灯具の価格)。
 同社は「脱・水銀灯」を目指して平成21年3月に、水銀ランプを使用した防犯灯・モールライト(街路灯)の販売を中止した。光源寿命が6万時間でコストメリットに優れたLED防犯灯も発売し無電極点灯方式照明器具EVER LIGHT(エバーライト)とLED照明EVER LEDS(エバーレッズ)の「長寿命光源シリーズ」の品揃えを強化する方針だ。

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