不動産トピックス

今週の一冊

2010.08.02 14:34

多様な不動産訴訟の参考書

不動産関連訴訟
著者:塩崎勤/澤野順彦/齋藤隆
出版:民事法研究会
価格:7200円(税別)

 不動産経営を行う上で、様々なトラブルが生まれることは避けて通れない道である。「裁判に発展した場合、どうすれば良いか」「どんな訴訟で、どの法律が対応できるか」と考える人も多いのではないだろうか。本書は最新の論点・判例分析を紹介し、訴訟類型ごとに実務と要件事実を詳しく解説してくれる。解説者は、研究者、裁判官、弁護士など、不動産訴訟のプロフェッショナル達だ。
 内容は大きく3部構成になっている。第1部「法務編」では、手付、二重譲渡、瑕疵担保責任、明渡し、立退料、賃料増減額請求、仲介業ほか不動産をめぐる豊富な論点を解析する。第2部「実務編」では、裁判官・弁護士を中心に売買、借地・借家、マンション、保全、相隣関係、競売等紛争類型ごとに実務上の留意点を示している。
第3部は「要件事実と裁判編」では代金、明渡し・引渡し、境界確定、賃料増減、共有物分割、借地非訟等訴訟類型ごとに、要件事実の解決方針を指摘する。
 不動産関係者なら是非一読をお薦めしたい。

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