不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.03.22 12:27

日立アプライアンス 暖房と冷房の同時運転が行えるビル用マルチエアコン
 日立アプライアンス(東京都港区)は、冷房と暖房の同時運転が行えるタイプとしては、業界最大容量となるビル用マルチエアコン「FLEXMULTI」全24機種を平成22年4月以降順次発売する。オフィスビルなどでは、フロアの窓側と廊下側、あるいは区切られたスペース毎に冷房と暖房を同時に行うケースや、省コスト・省スペース化を図るために大容量の室外ユニットを採用する事例が増えていることに対応している。
 冷暖房が同時運転できるタイプとして、業界最大容量の54馬力相当までをラインアップしており、8・10・12・14・16・18馬力の組み合わせが可能な室外ユニットが開発されている。これら6機種を組合わせることで、冷暖房の同時運転が行えるライプでは業界最大容量となる54馬力までをラインアップしている。
 また、本シリーズでは、従来のラインアップにはなかった12・14・28馬力を投入することにより、2馬力ごとのきめ細やかな容量選択を可能としてる。また、空調管理システムから設定できる「セルフデマンド機能」を搭載している。室外ユニットの消費電力が設定値を超えると、自動的に電力をカットする「セルフデマンド機能」を従来に引き続き搭載し、さらに、これまで室外ユニット毎に設定していた「セルフデマンド機能」を、空調管理システム「セントラルステーション適温適所DX」からも一括設定できるようにしたことで、設定作業の省力化を実現している。さらに、室外ユニットの共用化により、導入時の機器配置設計作業を省力化していることも特徴である。現地での施工作業の負担を軽減できる。

東芝ライテック HIDから代替えを可能にしたLED照明
 東芝ライテック(神奈川県横須賀市)は、LED照明の「E-CORE(イー・コア)」シリーズに、業界最高の器具光束でHID35W器具相当の中心部の明るさを持つスポットライトおよびダウンスポットなど計14機種をラインアップ、平成22年3月15日から順次発売している。
 現在、LED照明は省エネ・長寿命などの優れた特性から高い注目を集めているが、店舗など比較的広い空間で使用されているHID照明からの代替えは、明るさの問題から難しいとされてきた。しかしこの度発売する、店舗向けのLEDダウンライトおよびスポットライト・ダウンスポットは、高い明るさを実現することにより、HIDからの代替えを可能にしたLED照明である。ダウンライトについては、業界最高の器具光束5500㏐を達成し、HID70W器具相当の明るさを有しながら、一般的なダウンライトの埋込穴径と同じ直径150mmのコンパクトサイズを両立している。スポットライトおよびダウンスポットについては、HID35W器具相当の中心部の明るさ2万3000cdを実現している。

三菱電機 輸送効率を約15%向上できる国内初のシステム
 三菱電機(東京都千代田区)は、混雑時のエレベーターの輸送効率を約15%向上できる国内初の「セキュリティーシステム連動・エレベーター行先予報システム」を4月1日から発売する。
 近年、高層ビルや大型施設においては、エレベーターのさらなる輸送効率の向上が求められており、特にオフィスビルでは出勤時や昼食時にセキュリティーゲートが混雑することがあり、これを解消したいという要望が存在していたが、同社は今回、複数台のエレベーターを運用する郡管理システム「AI-2200C」と建物の入退室管理システム「MELSAFETY-G」を連動させる。同システムは、セキュリティーシステムとの連動でエレベーターに行き先階を自動登録するシステムであり、利用者がセキュリティゲートを通る際に、社員証などのIDカード内の情報を読み取ることにより、セキュリティー情報にあらかじめ設定されたその人の行き先階を判別・自動登録し、セキュリティゲートの表示器に乗車するエレベーターの号機を瞬時に表示する。
 また、エレベーターホールで昇り・下りのボタンを押さなくても、行き先階は自動的に登録されているので、表示された号機のエレベーターに乗車すれば、エレベーター内で行き先階ボタンを押す必要なくスムーズに乗り降りできる。

大和ハウス工業 ディー・パワーモニター販売開始 改正省エネ法に対応 エネルギー見える化を実現する電力監視システム
 大和ハウス工業(大阪市北区)と電気設備の保守・点検代行サービス事業、電力小売事業などを手掛ける総合エネルギーサービス企業エネサーブ(滋賀県大津市)は3月15日より、工場・商業施設向けのエネルギー量計測・電力設備監視システム「D-Power Monitor(ディー・パワーモニター)」を販売している。
 環境配慮が叫ばれいる中、改正省エネ法に対応し、同社グループでは各企業に義務付けられるエネルギー使用量の管理・計測を代行し、且つ、エネルギーの効率的な運用支援を支援し、電力設備を24時間遠隔監視するシステム「D-Power Monitor」を販売する。
 「D-Power Monitor」は、各企業の活動で使用する電気・ガス・重油・熱量などのエネルギー仕様データを計測し、「エネルギーの見える化」を図ることで、集積データからエネルギー量の削減および省エネ改善提案を行うきっかけとするもの。
 また、高圧電力設備において電機事故の予兆を検知し、これらを有人で24時間監視するオペレーションセンターも設置される。
 各企業で使用する高圧電力設備をリモートで監視することで、利用者の「安全・安心」への要望に応えることができる機器として、同電力監視システムの活躍が期待されている。

INAX デザイナーにより必要部材がパッケージ
 INAX(愛知県常滑市)はバリエーションの多い同社のデザインタイル「エコカラット」を、空間ごとにさらにコーディネートするアイテムとして、施工に必要な部材をパッケージ化した「エコカラット デザインパッケージ」を4月1日から発売する。
 「エコカラットインパッケージ」は、ゼロファーストデザインの監修により「エコカラット」をコーディネートするもので、リビングや寝室、トイレ、洗面などのプライベート空間のそれぞれを適したデザインに変えるパッケージである。パッケージ内容は、エコカラット、専用接着剤、樹脂製ヘラ、見切り材などで、空間の広さ別に5プランと、LINE・BORDER・HYBRID・SIMPLEの4つのデザインパターン、合計58パッケージが用意されている。
 壁面の一部に貼るアクセント使いの仕様のため、タイルを切る必要はなく、簡単に施工できる。価格も、パッケージごとに、必要部材(接着剤・腹部剤・見切り材)込みの価格となっており分かりやすい。希望小売価格は㎡あたり1万2600円(税込・工事費別)~とのこと。一部のパッケージについては、サンゲツ(愛知県名古屋市)からも発売される。

 パナソニック電工 プラグを抜くことなく手軽に 電気製品の待機電力のカット
 パンソニック電工(大阪府門真市)は、プラグを抜くことなく、手軽に電気製品の待機電力のカットが図れ、ムダな電気代の節約やCO2削減に役立つ「こまめにスイッチ」を平成22年3月21日より順次発売している。
 電気製品を使用していないときにもコンセントをつないでいるだけで消費される電力を「待機電力」と呼ぶが、今日ではほとんどの電気製品が、使いやすさや便利さを高めるためにリモコン機能やタイマー機能、メモリー機能等でマイコン制御されており待機電力はこれらの機能を維持するために使用されているのだが、待機電力の削減は、国際的なテーマのひとつとして、「京都議定書目標達成計画」のなかでもその削減が対策として挙げられている。
 同製品は、コンセントからプラグを抜かずに、電気製品の無駄な待機電力をカットし、「こまめに」節電を積み重ねることを提案する製品で、同社独自の技術開発により、定格20Aを実現し、より安心してコンセントと組み合わせて使用できる。特に、エアコンについては、コンセントと一体になった「エアコン用埋込スイッチ付コンセント」を開発。シーズンオフ時などにエアコンの待機電力を、プラグを抜かずに、コンセント下のスイッチ操作でカットできるため、電源コードの垂れ下がりを解消できる。また、電気製品のコンセントを、その都度抜く必要がなくなるため、抜き差しによるコードの痛みも抑えられる。

PAGE TOPへ