不動産トピックス

クローズアップ トランクルーム編

2009.12.21 17:03

 オーナーにとって最大の課題である空室解消。しかし景気回復がままならない今、テナントの誘致はますます厳しさを増している。こうした中、ビルの空室を活用したビジネスとして注目を集めているのがトランクルームである。設備投資が少額で済み、竣工からの年数は不問などさまざまな魅力的な条件で件数を増やしている

寺田倉庫 24時間警備で万全のセキュリティ体制提供
 寺田倉庫(東京都品川区)は豊富なメニューを取り揃えて様々な提案を行っている。
 同社が手がけるトランクルームの特徴は、24時間警備を行っている点だろう。レンタル収納にとっては、預けたものが安全に保管されているかということが最も重要となる。同社はレンタル収納・レンタル倉庫の万一の火災・盗難などの事故に備えて綜合警備保障ほか警備会社との提携による最新警備システムを完備。また、トランクルーム営業時間内は管理人を常駐させているので安心して利用する事ができる。
 建物の安全性も重要だろう。同社のテラダトランクルーム、レンタル収納・レンタル倉庫は一般倉庫として設計・施工された建物構造なので、耐震性をはじめ耐火やセキュリティなどの安全対策にも十分配慮した設備となっている。様々な利用者を前提とし、全てのトランクルーム店舗においてバリアフリー対策も施している。

ライゼボックス 首都圏・京阪神に360店舗2万室を展開する
 ライゼボックス(大阪市北区)は首都圏・京阪神に360店舗、2万室を展開するレンタル収納スペースの専門企業である。
 まだ「トランクルーム」という言葉もない17年前、日本古来の伝統に通じた正倉院高床式倉庫をモデルに1階ガレージ、2階倉庫の形で誕生して以来、各地で続々と誕生し現在トランクルーム業界No.1のネットワークを誇っている。
 ネットワークを生かした独自集客ノウハウを展開し、その稼働率は多くあるトランクルーム業者と比較しても群を抜いて高い。建設から集客、契約、管理まで一貫して行っている。
 トップクラスのシェアを誇る人気の秘訣は「女性でも24時間安心して快適に利用できる施設を目指している」との言葉の通りの明るい雰囲気の外観と室内の美観にあるが、もちろん基本施設が充実していることも同社が好評価を受ける理由の一つである。
 ライゼ換気システムで快適な環境を維持しながらセキュリティー機能も充実させ、また万一の火災・盗難などの事故に備え、綜合警備保障と提携し最新警備システムを完備している。
 緊急事態に対応できるようライゼボックスと綜合警備保障ガードセンターを通信回路で結び、24時間体制の安全性が確保されている。
 また、ライゼボックスが一般マンションの建築基準の実に1.5倍の荷重に耐える強固な鉄骨部材を採用した重量鉄骨構造を有していることも特徴の一つである。

ランドピア 満室稼働時には通常賃貸よりも収入アップ
 ランドピア(東京都中央区)は「低コストで空室改善!トランクルームによる安定経営」をキャッチコピーにしたトランクルーム事業の提案を行っている。
 同社が展開するビルの空きスペースや遊休地を活用した収納ビジネス「スペースプラス」は、ビルの空室を活用するトランクルームと遊休地にコンテナを設置するタイプの双方を用意した不動産活用ビジネスである。
 その中でも特にビルの空室を活用するトランクルーム事業では、空いているフロアに間仕切りとセキュリティ関連の設備を追加し、近隣の企業や住宅などの個人ユーザーに対し収納スペースとして月極で貸し出している。
 「空調や内装、トイレ設備などが古くなっているビルでも多額の投資をすることなく賃貸物件として再生することができる点が大きな魅力となっています」(吉田氏)
 また、1つのフロアを細かく分割して貸し出すことにより、退去によって収入が一気に減るリスクが抑えられていることもメリットの一つ。これにより安定した収入を長期に渡って得ることができる。しかも満室稼働時には1フロア単位で貸すよりも高い賃料収入を得ることができるため、「トランクルームに変更することで収入が減少するのではないか」というオーナーの懸念もクリアされている。
 「契約形態もオーナーの希望に応じて選ぶことができます。空室に悩むオーナーはもちろん、賃料収入の増加を狙いたいオーナーにとっても有効なサービスとなっています」(吉田氏)

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