不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2009.08.03 11:25

住友スリーエム 省エネガラス装飾フィルム3柄発売 遮熱効果でエアコン消費電力削減
 住友スリーエム(東京都世田谷区)は、従来のデザイン的な目隠し効果、紫外線防止効果、ガラス飛散防止効果に加え、遮熱効果によりエアコンの消費電力削減を可能にするガラス装飾フィルムの新シリーズ、「3M ファサラ ガラスシェード マルチレイヤー”ナノ”」3柄を、美容院やレストランなどの路面店やオフィス併用型店舗向けに販売を開始した。
 最近の商業施設では、外壁にガラス開口部を多用する傾向が強いため、特に1階部分においては開放的なイメージと視線のコントロールを両立させる必要が生じている。
 また、同時に空調の効きを良くし、窓際でも快適性を維持することが求められている。
 一方で、省エネ法が施行されたこともあり、証明やエアコンの消費電力削減による企業単位でのCO2排出量削減が急務となっている。
 「3M ファサラ ガラスシェード マルチレイヤー”ナノ”」は、ガラス装飾のデザインと高い遮熱性能をあわせ持ったガラス用フィルムである。
 同社が独自に開発した200層を超える薄膜積層構造によって、赤外線を選択的に反射することで遮熱性能を実現している。これにより、金属膜を使用することなく、着色も行わないことからフロート板ガラスと同等の透明性を備えつつ、ファサラ ガラスシェードのデザインを組み合わせている。
 このフィルムは、紫外線を99%以上カットするため、屋内の商品や調度類の色あせを抑制する。
 金属膜を赤外線反射に使用していないため電磁波は透過することから、携帯電話など室内で使用する電子機器類の電波環境に悪影響を及ぼさない点も長所のひとつ。また、ガラス飛散防止機能はJIS A5759(ショットバック試験・層間変位破壊試験)を満たしており、衝突や地震などによりガラスが割れた際のガラス片の飛散を抑制する。
 同製品には、「ナノ・ミルキーホワイト」、「ナノ・ルーチェ」と「ナノ・イルミナ」の3柄が用意されており、それぞれ日射の反射率及び可視光線透過率は異なるが、いずれも紫外線を99%カットし、飛散防止機能を備えている。
 設計施工価格は、1㎡あたり「ナノ・ミルキーホワイト」、「ナノ・ルーチェ」が1万6000円、「ナノ・イルミナ」が1万8000円となっている。

岩崎電気 屋外用LED照明を新たに14品番追加
 岩崎電気(東京都港区)は、省電力、長寿命、省メンテナンス、水銀フリーなどの特長を持つLED照明器具”LEDiocシリーズ”に、LED道路灯およびLED防犯灯を全14品番追加し、7月21日から発売している。
 今回発売されたのは、車道用道路灯「LEDioc ROAD PAZU(レディオックロードパズー)」、歩道用道路灯「LEDioc ROAD co-PAZU(レディオックロードコパズー)」。そして「LEDioc STREET Ⅱ(レディオックストリートⅡ)」と「LEDioc STREET LUNA Ⅱ(レディオックストリートルナⅡ)」とLEDioc STREET LUNA Ⅱ(20VAタイプ)」の3種類の防犯灯である。
 今回発売するLED道路灯/LED防犯灯を含めた、同社の屋外施設用LED照明器具は全81品番となり、照明器具取付高さ10mから0mまで、屋外施設のあらゆる用途において、水銀ランプや蛍光ランプの省エネ代替提案をLED照明器具で実現できる体制を整えている。
 5品種とも従来の非LED照明と比べ、62~70%の電力量削減を実現。なおかつ水銀・蛍光ランプと同等の明るさを確保している。
 なお、年間の販売目標は14品番合計で1万台に設定している。

三洋電機 天井カセット形室内機10機種発売 最高水準のエネルギー効率実現 新型制御コントローラーも発売
 三洋電機(大阪府守口市)は、店舗・オフィス用エアコンの室内ユニットの新商品として、業界最高水準のAPF(通年エネルギー消費効率)6・0を実現した、高効率4方向天井カセット室内ユニット「サークルフォロー360」シリーズを平成21年10月から発売する。
 室内ユニット全10機種をフルモデルチェンジした「サークルフロー360」シリーズは、新開発のDCファンモーターやターボファンの採用、送風抵抗の低減や熱交換器等の基幹技術の洗練化により、省エネ効果が向上している。同社発表によれば、室外ユニットとの組み合わせでは全11クラス中8クラス(4・0kW~28・0kWクラス)で業界最高のAPF通年エネルギー消費効率)を達成しているという。これにより、リニューアル後の消費電力量を10年前の機種に比べ、最大で約58%削減し、CO2排出量削減に貢献する。
 同時に、より効率的な空調機の運転を可能にする、空調機の集中制御・監視などの操作が可能な制御機器「e-CUTコントローラー」も平成21年10月から発売する。「e-CUTコントローラー」は最多で室内ユニット64台を一括でコントロールできる。
 なお、販売目標台数は「サークルフロー360」が4万台と設定されている。

INAX 内装用タイル2商品を新たに発売 デザイン性とメンテナンス性両立
 INAX(愛知県常滑市)は、光沢とマットな質感をバランスよく融合し、豊かな表情で空間を彩る内装用床タイル「センシティ」と「コンセンス」の2商品を8月1日に発売する。シンプルでありながら、光を巧みに取り入れたデザインで、商業施設やビル・マンションなどのパブリックスペースの床に幅広く活用することができる。
 「センシティ」は光沢を放つ磨きとマットの面状を巧みに融合させ、繊細な輝きと、インテリア空間を引き締める落ち着いたカラーバリエーションが特徴である。
 一方、「コンセンス」はシャープで無駄のないイタリアンモダンのテイストを取り入れたデザインが特徴で、シンプルなドットを磨いた美しい光沢が、空間を優雅な雰囲気に演出する。セラミックス製タイルは、石材に比べ傷がつきにくく、メンテナンスが容易なため、商業施設など建物内部のエントランスの床材として多く用いられている。ここ数年は、内装床タイルにデザイン性を求める傾向が強まっており、中でも欧州のトレンドである輝く質感や、高級感のある600mmの大形形状、落ち着いた濃茶系の色合いに人気があることから、光によって空間に味わいを持たせる2商品を追加し、床タイルの品揃えを強化している。

ヤマハ 小空間向け音響調整パネル技術開発 厚さ3cmのパネルによって高音域の吸音・散乱を実現
 ヤマハ(浜松市中区)のサウンドテクノロジー開発センターは、住宅の居室やオフィス内会議室などの小空間に特有の音響的課題を、省スペースで解決可能な「音場制御パネル技術」を開発したと発表した。
 同社が開発した「音場制御パネル技術」は、低音域を含めた広い音域での制御が可能で、室内の音の響きを適度に抑える吸音性能と、音響障害を除去し質のよい響きを生む散乱性能を同時に持つ。この技術により、音響制御パネルを3cmの薄さにすることが可能で、スペースの圧迫も最小限に留めることが可能となっている。
 音場制御パネルの基本要素は、音響共鳴管と硬い反射面の2つ。第一の要素である音響共鳴管は1本の管の片面の一部に開口部を開けることで、開口部の上下に長短2本の長さの共鳴管を作りだす。このようにしてできる2つの周波数で共鳴する音響共鳴管を複数本用いてパネル状に連結することによって、管の外壁面が第二の要素である硬い反射面を構成する。
 この構造を音響面で観測すると、開口部から放射される音と硬いパネル面から反射される音の相互作用による散乱効果と、開口部での音のエネルギー消費による吸音効果が発生し、パネルによる吸音と散乱効果が最適な音環境に整えるのである。

シャープ 業務用ダウンライトLED照明発売 高効率型と高演色型用意 明るさと省エネ性を両立
 シャープ(大阪市阿倍野区)は、環境性能に優れ、業界トップクラスの明るさを実現した「DL-D004N/DL-D023N」ほか、業務用ダウンライトLED照明60形6機種を発売する。
 「DL-D004N/DL-D004N/DL-D023N」は、消費電力10W未満のダウンライトLED照明で業界トップクラスの明るさ665㏐を実現している。また、一般的に普及している白熱電球60形を使用したダウンライトとほぼ同等の明るさで、消費電力が約6分の1、寿命は白熱電球の約40倍と、優れた省エネ性能を達成し、さらに、電源一体型のコンパクト設計で、定格電圧100/200Vのどちらの電圧にも対応している。
 ホテルやレストランなどの、料理や花の色をより自然に美しく見せたい場所には高演色タイプ、通路やトイレなどの明るさが重視される場所には高効率タイプというように、用途を合わせて幅広いラインアップから選ぶことができる。
 なお、調光器と組み合わせることで調光も可能となっており、より多くの状況での使用に対応している。
 希望小売価格は、高効率・調光器対応タイプが2万円、高演色・調光器対応タイプが2万1000円、そして調光器非対応の高効率タイプが1万8500円となっている。

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