不動産トピックス

クローズアップ 喫煙対策編

2008.12.08 18:27

 喫煙対策は、分煙機器が有効だがそれだけではない。例えば換気扇をもっと有効に活用して、タバコの臭いを緩和するという方法もある。また、喫煙者本人が吸った後に服などから臭いを消したい場合は、消臭スプレーという手段もある。色々な方法を試してみたい所だ。

三菱電機 誰にでもできる簡単メンテナンスが好評
 三菱電機(東京都千代田区)からは、煙も臭いも取る「スモークダッシュ」シリーズが販売されている。
 テーブルタイプやカウンタータイプ、省スペースタイプなどオフィスの設置場所に合わせた製品選択が可能だ。
 同社営業部新事業推進グループ主任の佐藤直樹氏は「このシリーズはメンテナンスが簡単な事も特徴の1つです。特別な工具や知識、技術など必要なく、また力もいりません」
 煙や臭いは製品内のフィルターにて吸着される。ただしこの効果は時間と使用量によって劣化するもので、これを交換するのがメンテナンスという事になる。
 使用状況によってかなり差が出てくるが、概ね半年を目処に交換を検討すればよいという。
 同シリーズと通常の空気清浄機との違う点は、空気清浄機は様々な臭いを対象としているのに対し、タバコの臭いに特化している事が挙げられる。
 また、効果的な設置方法として、換気扇との組み合わせがやはり有効だという。何故なら、同製品で煙や臭いは取り除けても、酸素濃度など、空気の新鮮さまでは回復できないからだ。これには換気扇により外気の導入を行うなどの措置が必要で、これにより新鮮で、かつ臭いもない空気が作り出せるようになる。
消費税込みの希望小売価格は30万円台から用意されている。

トルネックス 化学反応消臭でスピードと持続性両立 良い香りは残して悪臭だけ狙い打ち
 「室内空気環境ソリューションカンパニー」を掲げるトルネックス(東京都中央区)は化学反応型の消臭スプレーを販売中。
 これはアロマ香料など、天然の芳香成分には反応せず、悪臭を狙い打ちできる消臭スプレーだ。
 同社マーケティング室の吉原果那氏は「市販でよく見かけられる製品のように、他の臭いでごまかすタイプではありません。化学反応型消臭とは悪臭成分に消臭スプレーがかかる事で、悪臭や有害化学物質の分子と吸着、化学変化します。この化学変化後の成分は無臭な物質となり、これで臭いが取り除けるのです」と語る。
 スピード消臭も同製品の特徴の1つ。また持続力もあるので度々スプレーしなければ効果が無くなるという事もない。タバコの悪臭の3大要素は、アンモニア、アセトアルデヒド、酢酸。これらいずれの臭い成分にも良好な消臭数値を示しており、タバコ対策としては有効だ。

J.G.コーポレーション 煙センサで必要な時だけ換気扇を稼働 低い外気温を室内に導入し快適温度を低コストで実現
 大勢の人々が集まる場所を想定して開発された「NOAH」はJGコーポレーション(東京都港区)のオリジナル製品。
 例えばパチンコホールなどは、大勢の喫煙者が集まる場所でもある。しかし非喫煙者にも配慮しなければならないのは当然の事だ。
同製品は、煙センサによって換気自動制御を行う。これでホール内が煙で充満する前に、換気扇をフル回転させる事ができる。
 この制御システムは、タバコの臭い対策以外にも役に立つ。例えば、外気温の低さに対して、室内温度が高すぎる場合。パチンコホールなどでは起きやすいが、多くの人が密集しているだけに暖房をつけなくても外気温よりも著しく室内温度が高くなる場合がある。このような時には、外気温度センサが換気扇を制御。冷房を使わず、外気の低温で新鮮な空気をホール内に導く。
 さらに、NOAHは複数のセンサを同時活用できる。先の煙センサと外気温度センサに加え、室内温度センサの3種類から送られる信号を元に、空気の新鮮さと温度、そしてタバコの煙対策を完全自動で行う。
パチンコホール以外でも、立食パーティーな会場など、喫煙者と非喫煙者が混じって多数の来館者がいる場所に適する制御装置といえる。

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