不動産トピックス

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2008.11.03 14:30

東芝キヤリア 10rpsエコノミードライブ制御採用で高効率化実現 APF全機種業界トップ 高い省エネ効果発揮する
 東芝キヤリア(東京都港区)は、店舗・オフィス用カスタムエアコン「スーパーパワーエコキューブ」シリーズをフルラインアップし、12月1日から発売開始する。
 同社は商品化の背景として、近年の温室効果ガス排出量増加などに伴う環境意識の高まり、また平成21年施行予定である新省エネ法などのCO2排出量削減の流れが強まっている点を挙げ、CO2削減に配慮した事業活動を通じて、地球温暖化防止強化を目指すとしている。
 同製品の特長は、「10rpsエコノミードライブ制御」を採用し、低ランニングコストを実現している点である。この「10rpsエコノミードライブ制御」は、中間域の部分負荷特性に優れる「DCツインロータリーコンプレッサー」を高効率化し低負荷領域でのコンプレッサー総合効率を向上するとともに、低冷媒循環量対応の小流用電子制御弁や冷媒制御技術を採用することで業界トップの最小運転能力及び能力可変範囲を実現している。さらに、APF全機種業界トップを達成、定格以外の低・中負荷領域でも高い省エネ性を実現。これは、10年前のエアコンを同製品に買い換えることで、1年間に杉約82本が吸収する分のCO2量と同等のCO2削減効果となる。
 参考価格はP80形とのセットで111万4050円となっている。

<注目の製品>ヤンマーエネルギーシステム クラス世界最高発電率34%を達成
 ヤンマーエネルギーシステム(大阪市北区)は、大阪ガスと共同で、100kW未満のガスコージェネレーションシステムクラスで世界最高発電効率を実現し、電源セキュリティ機能を向上させた35kWマイクロコージェネレーションシステムを開発し、11月1日から販売を開始している。
 同社は平成10年10月に業界初めて、9・8kWマイクロコージェネを発売して以来、多くの電力負荷ニーズに対応するため、発電容量5、9・9、22、25kWとラインアップの充実を図っている。現在では福祉施設や店舗、ホテルなどを中心に累計4132台採用されている。今回の製品は、さらなる市場ニーズに対応するために開発し、ラインアップの拡充を図っている。
 特長としては、ミラーサイクルガスエンジンを開発するなど、エンジン本体の効率向上の実現とともに、インバータや発電機の新開発などシステム全体の高効率化を図り、クラス世界最高の発電効率34%を達成している。また、停電対応仕様では、電源セキュリティの向上を実現。複数台運転制御を最大16台までに拡張することで電力需要の変動に対し、最適な台数の運転制御ができるため、高効率な運転が可能となっている。

クラレファスニング 地震時の仏壇転倒抑制で安心 異なる宗派にも対応できる4種類を用意
 クラレファスニング(大阪市北区)は、仏壇専用の地震転倒抑制グッズ「ミラクルガード」シリーズを発売している。同製品はクラレファスニングが展開している地震転倒抑制グッズ「マジックガード」シリーズを仏 壇専用にしたもので、静岡仏壇卸商工業協同組合と共同開発された。
 特長は、従来の「マジックガード」に使用している高係合強力成形面ファスナーに加え、さらに高係合の2段矢尻タイプを使用しているため、通常のマジックテープに比べて約4倍の係合強力を持っている点である。また、大地震時の強度の振動にも耐えられるように鉄製の特殊押え金具もセットしている。
 同製品は、宗派により仕様が異なる場合にも部品の組み合わせで対応できるよう4種類を用意。重ね唐木仏壇用・金仏壇用、家具調重ね仏壇、正宗厨子仏壇には、仏壇の下台の上面・上台の下面・背面・側面に「ミラクルガード」の部品を用いて強力に固定する。また、コンパクトタイプにもスチレン系エラストマー樹脂シートを使用している。

サンゲツ 装飾用硬質塩ビタックシートの新見本帳 素材感をリアルに表現したテクスチャーを実現
 サンゲツ(名古屋市西区)は、建築内装のほか、家具やエレベーター扉などに用いられることの多い装飾用硬質塩ビタックシートの新見本帳「リアテックvol6」を発表すると同時に収録商品を発売。収録点数は545点となっている。
 リアテックは商業施設やオフィスビルなどの天井や壁面、また家具などにも使用できる意匠性の高い装飾用の粘着材硬質塩ビシートとなっている。特長としては素材感をリアルに表現した高級感のあるテクスチャーと優れた表面強度を実現。また、全点抗菌・防カビタイプの「カラーシリーズ」や屋外でも使用できる「スーパーリアテック」、特殊表面加工により高い防汚性・除菌力を持った「ミラクリーン」など機能性商品も多数展開し、幅広い用途に対応できる。
 デザイン・テクスチャーでは、表面クリア層に特殊な印刷技術を用いてリアルな天然木の素材感を表現した「リアルウッド」をはじめとする木目柄、繊細なエンボスと光沢感で金属の質感を再現した「メタリック」を従来よりも大幅に拡充。施工面では、リアテックの裏面に微細な溝を設けることで貼り付けの際のエア抜きを容易にし、施工性と仕上りを向上した裏面加工「エアースルー」を採用している。

山武 4段階調光機能による節電に加えて照明器具のノイズ放出対策にも貢献 消費電力を最大40%削減することが可能
 山武(東京都千代田区)は、調光機能付き蛍光灯安定器「あっとらいと」に新機種AC電源242V(商用周波数50Hz対応)を追加し、販売を開始した。今回の製品は長寿命や4段階調光機能による電子安定器同等の節電に加え、ノイズ低放出性能により各種精密機器への悪影響が少ないといったメリットがある。また、今回追加したAC電源242Vは、受電方式が三相4線式(商用周波数50Hzエリア)で、90年代に建て られた高層オフィスビルの電源電圧に対応する機種となっている。
 同製品は三相4線方式高層式オフィスビルが抱えている精密機器に悪影響を及ぼす照明用省エネ器具のノイズ放出対策に貢献し、消費電力を最大40%削減可能。
三相4線式とは、三相交流電力を4本の電線・ケーブルを用いて供給し、中性線を接地している配電方式で、 90年代の高層オフィスビルなど大規模施設に多数採用されてきた。配電効率が高く経済性が優れている反面、電子安定器を使用した場合、ノイズによりOA機器や通信機器などのちらつきや誤動作、停止などのトラブルが発生することがある。同社はこれらの問題に答える形で同製品を開発したとしている。

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