不動産トピックス

今週の一冊

2008.07.21 15:47

圧巻!高層ビル山盛りの写真集

超高層ビビル
著者:中谷幸司
出版社:社会評論社
発行:平成20年6月25日
価格:2200円(税別)

 本書は国内全土にある「超高層ビル」と呼ばれるビル、特徴的なデザインで建築されたビル、地域のランドマーク的なビルなどを全て網羅し、凝縮した1冊である。著者はビルと全く関係のないプログラマーであるが、北は北海道から南は九州まで現地へ行って撮影したというのだから、その根性には恐れ入る。
 「超高層ビビル」は、東京都の「東京タワー」や「六本木ヒルズ森タワー」などをはじめ、各政令指定都市はもちろんのこと、北海道の山中において必要以上の存在感を表す払郡占冠村字中トマムのリゾートホテル「ホテルアルファ・トマムザ・タワー」や「ガレリア・タワースイートホテル」、そして名古屋において竣工したばかりのランドマークビル「モード学園スパイ名ルタワーズ」など、全921棟を掲載している写真集だ。
 青空やうっすらと赤く染まった夕暮れを背景に、強靭な躯体を堂々と聳え立たせるその勇姿は、なるほど、超高層ビルとは格好良いものだと素直に思わせる。
贅沢を言えば、もう少し詳細なビルデータとそのビルが持つ物語なども併せて記されていれば、更に書籍価値は高まったと思われる。続編の企画を期待したい。

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