不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2008.07.21 15:48

<注目の製品>TOTO 静かさの価値を提案するサイホン式大便器 従来器より約8デシベル音を抑え通常の会話レベルに
 TOTO(北九州市小倉北区)はサイホン便器特有の洗浄音を、新開発の「サイレントサイホンシステム」搭載で通常の会話レベルまで抑えた「静音ワンピース便器」を、8月1日から販売する。従来のサイホン便器と比較すると、洗浄音は約8デシベル小さくなる。
 最近のトイレ市場においては、本来の機能以外の価値が求められる傾向にあり、こだわりを持って商品を選択するユーザーが増加している。今回同社は音に着目し、トイレ空間の気になる音を極力抑え、静かさ・静寂といった目に見えない付加価値を提案する。
 通常、サイホン式の大便器の特徴として、サイホン現象終了時に便器に空気を巻き込むことから、「ゴボゴボ」といった音が発生する。同製品は便器内に通気経路を設けることで、音が発生する寸前にこの通気経路から空気を吸い込み、サイホン現象をそっと終了させるため、音の発生を最小限にすることができる。また、独自の防汚技術「セフィオンテクト」や、「フチなし形状」、「トルネード洗浄」といった機能は標準装備となっている。
価格は22万円から24万8000円までで、発売3年目に年間4000台の販売が見込まれている。

石川光学造形研究所 太陽光を利用した窓取り付けタイプの自然照明装置 光を天井方向に反射させて室内の明るさを均等に拡散
 石川光学造形研究所(東京都品川区)では、窓枠に取り付けて外部から侵入してくる太陽光を上方に曲げる「SOLBENE(ソルベーネ)」を販売する。このSOLBENEはプラスチック製の光学機能製品を金属性フレームに納めた太陽光採光パネルである。
従来の太陽光採光は、室外にミラーボックスや集光器などの大きな装置がつき、また、伝送路の確保も含め建物の改造が必要であった。同製品は既存の窓の内側に吊り下げるだけで、太陽光を屈折させて天井方向に導くことができる。
 特に、フロア内に奥行きのあるビルなどでは窓から入る太陽光が奥まで届かずに、昼間でも照明器具を常に使用しているケースが多い。
 同製品は細かな水平格子構造に持ち、斜め上方から入射した太陽光のみを室内の上方に反射させ、水平方向に入射する太陽光はそのまま水平方向に透過する。天井に向かった光は天井面で拡散反射して、自然の照明となって室内をまんべんなく明るくすることができる。これにより、昼間の照明に費やす電力の削減が可能となる。
SOLBENEのベーシックタイプのサイズは幅665㎜×高さ550㎜×厚さ27㎜で、価格は21万円。現在はサンプルの販売を行っており、一般販売は9月からの予定となっている。

グラスキューブ スリップを防止する環境配慮型のガラス床材 照明器具との融合や意匠性のあるオーダーにも柔軟に対応
グラスキューブ(富山県高岡市)は、環境に配慮したガラス床材「ノンスリップECO」を発売する。同製品は微粒ガラスをガラス表面に融着し、表面に配した凹凸により、歩行するのに適した抵抗を持たせた床材である。この特徴を生かし、ビルはもちろんのこと、育児施設・病院・公共施設など安全性が重要視される場面においても効果を発揮する。なお、製品の組成には指定有害物質(鉛)は含まれていない。さらに、構造は強化ガラスを耐貫通性のある中間膜でサンドした「合わせガラス構造」とすることで、破損時にガラス破片の飛散を抑えることができる。
製品規格は1200㎜×2400㎜、厚さ5㎜〜19㎜で、照明とのユニット化による光の演出、自然光あふれるトップライトとしての応用が可能で、他の規格品とは異なり、施工方法や収まりに合わせたガラス形状の加工はもとより、色調・構成の変更にも柔軟かつリーズナブルに対応することができる。これにより、ガラスの透明感を生かしたデザインの他にも、淡い色彩やコーポレートカラーといったカラーバリエーション、意匠オーダーにも同社では対応が可能となっている。

住友スリーエム 貼り跡残さない和紙タイプのマスキングテープ 特殊な粘着材を基材に塗布高温時でも数日間放置可能
 住友スリーエム(東京都世田谷区)は建築・建材業界向けに、建築構成部材間の目地シーリング時のマスキング用として、耐熱性や耐候性に優れ、躯体に貼り跡を残しにくい和紙タイプのシーリング・マスキングテープ「〈スコッチ〉シーリング・マスキングテープコンクリート・タイル・パネル用2499BB」の販売を開始した。
ビルのコンクリート、タイル、パネルなどの目地へのシーリング作業では、仕上げをきれいにするために目地の両側をテープでマスキングし、シーリング材の充てん完了時にテープを取る。従来の和紙タイプのマスキングテープは、夏の高温下ではテープを貼ったままにすると短時間で粘着強度が上がり、貼り跡が残ってしまう問題があった。
 同製品はしなやかで反発力のない厚さ0・09㎜の和紙基材の裏面に、躯体に糊残りしにくい特殊粘着材が塗布されており、夏場で高温になったパネルで数日間貼り置きをしても糊残りがしにくく、季節や時間帯などを考慮した作業工程が不要となる。
サイズは18、21、24㎜幅の3種類がラインアップされており、長さはいずれも18m巻き、価格はオープン価格となっている。

ABC商会 エントランスから会議室まで幅広く対応 個性的な天井を演出するルーバーに新型
 ABC商会(東京都千代田区)では、シンプルで個性的な天井を演出するアルミ製押出形材片流れルーバー「インターライン」に新型を追加した。
 「インターライン」は天井材に方向性を与えることで、シンプルなラインを作り美しくアクティブな印象を与えるルーバーである。建物内のエントランス・ロビー・会議室・店舗・商業施設・美術館など、これまでに多くの販売実績を持っている。
 今回追加された新型は2種類。まず「IL-T1505」は、天井面に板が浮かんでいるようなクールな印象を持たせることのできる切り板状のタイプ。そしてもう一方の「IL-S2510」は見附幅を大きくした25㎜のタイプ。よりブレードを太く見せることにより、天井面の存在感を強調する。使用する場所の雰囲気によって製品を使い分けることによって、より上質な空間を演出することが可能になる。
1㎡あたりの設計価格は「IL-T1505」が3万3100円から、「IL-S2510」が3万5900円からとなっている。

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