不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2008.05.05 10:55

日本リテールファンド投資法人 堺市西区・東京都渋谷区の物件取得額 合計は224億4000万円
 日本リテールファンド投資法人(東京都千代田区)は、「アリオ鳳」及び「Gビル神宮前01」を取得した。
 「アリオ鳳」の取得価格は190億4000万円、「Gビル神宮前01」は34億円である。
 堺市西区に位置する「アリオ鳳」は、敷地面積5万3739・29㎡、延床面積9万5135・36㎡、S造及びSRC造の商業用不動産だ。地上5階地下1階建てで、竣工は平成20年3月25日である。
 総賃貸可能面積は9万5135・36㎡。平成20年5月1日〜平成40年4月30日までの20年間の定借契約となっている。
 一方、「Gビル神宮前01」の取得価格は34億円。東京都渋谷区に位置し、店舗及び居宅として使用される。延床面積は547・64㎡。平成19年10月22日竣工、地上2階地下1階のRC造建築だ。
 平成19年10月22日〜平成29年10月21日までの10年間を、定期借家契約でノーウェアが賃借している。なお、平成19年10月22日から5年間は中途解約不可。

ケネディクス不動産投資法人 取得予定価格は約18億6480万円 秋葉原・岩本町地区に所在3月竣工の新築事務所ビル
 ケネディクス不動産投資法人(東京都港区)は、「KDX岩本町ビル」を取得した。
 取得価格は約18億6480万円。売主は、不動産及び信託受益権の売買及び管理等を行う北の丸インベストメント(東京都千代田区)である。
当該不動産は敷地面積266・86㎡、延床面積1618・65㎡の事務所及び共同住宅。S造の陸屋根9階建てで、3月18日に竣工した新築物件である。
物件が位置する岩本町エリアには築年数を経た中小ビルが多く所在する。そのため、基準階の天井高が約3・0m、約12㎝のOAフロアを完備しており、個別空調等の設備が付帯する当該物件につき、同エリア内で競争力を有する物件としている。
 現在、「KDX岩本町ビル」にはIT系企業や人材派遣業等のテナントが入居し、稼働率は約50・0%となっている(4月1日現在)。また、5月には2〜3階及び8階において契約を締結する予定で、これを含めると稼働率は約84・6%となる。
同投資法人では、JR線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレス「秋葉原」駅から徒歩約3分、都営新宿線「岩本町」駅徒歩約2分に位置しており、都内の主要なオフィスエリアへの交通利便性を有する点や、秋葉原エリアの大規模再開発に伴う岩本町エリアのオフィス需要の活発化を評価しての取得となった。
 なお、今回の取得の理由として東京経済圏におけるオフィスビルの投資比率を高め、ポートフォリオ全体の運用バランスの拡充を図るとしている。

野村不動産レジデンシャル投資法人 平成20年8月竣工予定の共同住宅を取得 取得価格は1億5350万円
野村不動産レジデンシャル投資法人(東京都新宿区)は「プライムアーバン江坂Ⅲ」の取得を決定した。売主は、不動産開発及び分譲事業に携わるタミー・コーポレーション(大阪市西区)。取得日は平成20年12月4日を予定している。取得価格は1億5350万円だ。
敷地面積は384㎡、延床面積は3384・69㎡。RC造の地上15階地下1階建て共同住宅である。竣工予定は平成20年8月だ。賃貸可能戸数79戸の内、1戸が店舗・事務所用途となる予定である。
 当該物件は大阪市営地下鉄御堂筋線及び北大阪急行電鉄「江坂」駅から徒歩3分に位置する。
 同投資法人は今般の取得に際して、大阪市営地下鉄御堂筋線の利用によって「新大阪」駅や「梅田」駅、「本町」駅近隣といった大阪市中心部における主要なビジネス・商業エリアへのアクセスや、「大阪国際空港(伊丹空港)」まで北大阪急行電鉄で約30分という立地のため、新幹線や航空機の利用が容易であるとしている。

東京特殊電線 本社ビル譲渡益は約4億円 東京都新宿区のビル譲渡先は野村不動産
東京特殊電線(東京都新宿区)は、本社ビルの土地及び建物を譲渡した。
 譲渡価格は30億500万円。帳簿価格は25億5100万円としている。譲渡先は、マンション分譲事業や仲介事業、投資・開発事業等を行っている野村不動産(東京都新宿区)に決定した。
 敷地面積は1616・41㎡、延床面積が3726・53㎡。
br>  今後は譲渡先である野村不動産との間に賃貸借契約を締結し、事務所として使用を継続する。
 当該契約による固定資産売却益は、約3億9600万円の特別利益として平成21年3月期に計上する予定。業績見通しは5月16日の決算発表時に開示としている。

りそなホールディングス/りそな銀行 東京本社ビルの譲渡決定譲渡予定 価格は1626億円 本社移転先は「深川ギャザリアW2棟」
 りそなホールディングス(大阪氏中央区)及びりそな銀行(大阪市中央区)は、東京本社ビル「りそな・マルハビル」の譲渡を決定した。
 昭和53年11月の竣工で、譲渡予定価格は1626億円。敷地面積は6893・71㎡、延床面積は7万4379・30㎡。このうち、敷地の持分割合は73%、建物の専有面積が4万2470・56㎡となっている。譲渡先は三菱地所(東京都千代田区)である。
 今般の譲渡に伴い、りそなホールディングス、りそな銀行及びりそな信託銀行の移転が決定している。
 移転先は「深川ギャザリアW2棟」。地上10階地下1階建てのオフィスビルで、事業主はフジクラ開発(東京都江東区)だ。竣工予定は平成22年3月末となっており、りそなグループが募集貸室の総面積を借り上げる予定。同グループでは、りそなホールディングスオペレーション改革部内に東京本社移転推進室を設置し、円滑な移転の推進を目指していく。

松竹 大阪市中央区「角座」譲渡 譲渡価格は52億円を予定
 松竹(東京都中央区)は、大阪市中央区に位置する「角座」の譲渡を決定した。
譲渡価格は52億円を予定。敷地面積は1469・74㎡、延床面積は6919・54㎡。対象となる資産はSRC及びS造の映画館及びその敷地だ。対象となる建築物の構造は地上5階地下1階建てである。
 今後は、平成5月30日に契約を締結し、6月10日に引渡しを行う予定。
松竹では、平成21年2月期個別及び連結決算において約39億9300万円の特別利益を計上する予定。
 また、平成20年2月期決算短信における「平成21年2月期決算の個別業績予想」及び「平成21年2月期決算の連結業績予想」には折り込み済みとしている。
今般の譲渡に際し同社は、保有資産の効率的運用及び財務体質の強化と今後の事業展開を勘案したとしている。

旭コンクリート工業 操業休止中の工場を譲渡価格は1億2380万円
 旭コンクリート工業(東京都中央区)は、現在操業休止中の小松工場を譲渡した。
譲渡先は建機・産機向け大型部品の高精度・高耐食硬質クロムめっき等の加工を行っている小松電気化学工業(石川県小松市)である今。般の譲渡における取得の理由としては、小松電気化学工業保有の敷地が当該不動産に隣接していることが挙げられる。
 なお、今回の譲渡の対象となるのは、小松工場の敷地1万9267・10㎡の内、8185・58㎡である。譲渡価格は1億2380万円。
 旭コンクリート工業によれば、帳簿価格が約650万円とされており、譲渡費用を除いた譲渡益は約9400万円となる。
 同社は、今般の譲渡による今後の見通しとして、小松工場が現在操業休止中であることを配慮し、今般の営業に対する影響は軽微であると発表している。

リリカラ 千葉県の首都圏流通センター10億5000万円で譲渡決定
 リリカラ(東京都新宿区)は、千葉県習志野市に保有している「首都圏流通センター」の譲渡を決定した。同社は今回の譲渡につき、「固定資産の譲渡による財務体質の強化を図ることを目的とする」としている。
 対象となる不動産の敷地面積が6964㎡、延床面積は5451㎡だ。譲渡価格は10億5000万円。帳簿価格も同様である。対象不動産の現況は倉庫兼事務所として使用されている。
 譲渡先は不動産の取得、保有、処分、賃貸及び管理を行うKRF3(東京都港区)。大株主はケネディクス(東京都港区)である。
 リリカラは、4月24日に取締役会決議に伴いKRF3と譲渡契約を締結。今後、物件の引渡しは6月30日を予定している。
 今般の譲渡に伴う影響は、土壌汚染調査及び処理費や移転費用等を考慮した上での発表となるとのこと。

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