不動産トピックス

今週の一冊

2008.02.25 16:51

デューデリジェンスの意義 不動産証券化をまとめる

不動産投資取引におけるデューディリジェンスとエンジニアリング・レポート-エンジニアアリング・レポートの考え方-(再改訂版)
編集:(社)建築・設備維持保全推進協会
発行:(社)建築・設備維持保全推進協会/(社)日本ビルヂング協会連合会 発行:平成20年1月31日
価格:4000円(税込)

 日本経済における発展に不可欠とされるのが国際的な都市間競争における勝利。そのためには、合理的な制度や慣行の見直し、整備の推進が必要とされてきた。その中で加速度的に不動産の証券化が進み、併せて評価・調査及び診断指標への注目度も上昇している。
 本書は、デュー・デリジェンスの業務執行についての指針をまとめたもの。通常、法的調査、経済的調査及び物理的調査に区分される。中でも、エンジニアリング・レポートの重要性については本書の初版より詳細な指針がまとめられてきた。
 今回の再改定版で最初に説明されるのは、デュー・デリジェンスの意義。なじみやすいよう歴史と米国との比較がまとめられている。また、法的調査の項目には、 不動産の引き渡しにおける執行妨害に対する民事執行法上の規定などを掲載。
 これらは短いコンテンツの中に、重要なポイントが表記されているため、専門用語が多く煩雑になりがちな不動産証券化を学ぶには、良い教材となるだろう。

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