不動産トピックス

クローズアップ 清掃機器編

2008.02.25 16:49

 ビルオーナーの中には、日々の清掃業務は自分自身でやる、もしくは少しぐらいの汚れなら業者を呼ばずに自分で済ませる、という人もいるだろう。今回は、サイズや操作性、価格から考えて、十分個人で使用できる清掃機械を取り上げる。

精和産業 防音性能を高めて騒音防止テナントにも迷惑かからず 業界最軽量で女性でも扱い容易に
 精和産業(東京都江東区)では、ビルの外回りから高層階までをカバーする様々な洗浄機を製造・販売している。
 特に「ジェットクリーン」のSLシリーズは、洗浄水を高圧で射出しながらも、高い防音性能で周囲のオフィスワーカーや居住者に騒音などの迷惑がかからないように配慮された造りになっている。また、ビルメンテナンス会社だけでなく、オーナー自ら気軽にビルの清掃ができるよう、小型化などの工夫がなされている。
 それらの特徴を挙げていくと、まず始動が楽に行える。「リコイル」というコードを引っ張ってエンジンをかける仕組みだが、これを引っ張る速度が同社従来品の約半分で済む。また、軽いタッチなので指2本で簡単に引ける。
 次に業界最軽量の重さで、持ち運びが簡単だ。もっとも各製品にキャスターは付いているので、平面の移動は元々楽にできるようになっている。
 燃料タンクは大型の13リットルで、頻繁に補給する手間が省ける。これらはいずれも、高齢者や女性も使用しやすいようになっており、エントランスや外壁など、汚れに気がついた時に、誰でもすぐ洗浄できる。また、同社では国内各地に60箇所のサービス拠点を有しており、使用上不明な点がある場合の問合せや器具のメンテナンスなどは迅速に対応する事が可能だ。
 洗浄アクセサリーも各種用意されており、洗浄する場所に応じてノズルを交換してより効率的に作業ができる。

三洋電機 空気清浄もできるサイクロン式クリーナー 風路設計の工夫により埃の舞い上がりを抑制
 三洋電機(大阪府守口市)では、昨年から空気清浄機能も兼ね備えた掃除機を販売している。
 同社が生活者に掃除に関するアンケート調査を行ったところ、室内環境の空気の汚れに対して敏感になっている人が約74%になった。また、掃除機をかけている際に排気の臭いが気になる人は約26%で、クリーナーの排気に対する不満が高いとわかった。
 サイクロン式クリーナー「エアシス」は床面にある埃の舞い上げを抑えるゆるやかな排気風速に加え、0・3μm以上の微粒子をクリーナー内でほぼ100%キャッチし、細かい汚れやしつこい汚れはウエットシートで拭き取る事でより効果的に仕上げを行なう。
 空気清浄機能を具体的に説明すると、風路設計を工夫することで、排気風速を大幅に低減。これにより床面などの埃が空中に舞い上がり、吸い取りきれなくなる、という事が軽減された。また本体内のプラズマ放電ユニットから発生するマイナスイオンで埃同士を電気的に結合。大きくなった埃を、表面積の大きな円筒形状のフィルターでほぼ100%キャッチする。
 消費電力は空気清浄モード時で約170ワット、本体重量は5・4㎏、メーカー希望小売価格は税込みで13万1250円となっている。

リンレイ 静音性にも配慮された設計様々な場所で使用が可能に 簡単脱着できるタンク洗浄水の補給が容易に
 リンレイ(東京都中央区)では、最小限の水を効率よく噴射する「スプレーミスト機構」を搭載したカーペット用クリーナー「リディア」の「ミストウォッシュ」を販売している。
 洗浄水タンクは簡単に脱着可能となっており、洗浄水の補給や残水の排水が行いやすくなっている。
 手入れもしやすくなっており、例えば散布ノズルや洗浄ブラシの脱着は工具なしで行なえる。これにより、作業後の手入れにかかる時間は大幅に短縮される。
 静音性が高いのも特徴の1つだ。同社の発表によると、「ミストで洗浄水を散布し、本体中央のドラムに汚水を絡めて回収する。バキュームモーターを使用していないので、作業音を気にする現場でも使用することができる」とされている。移動は専用のカートをオプションで購入すれば、より手軽に動かせる。
 安全性にも配慮がなされており、洗浄ブラシに負荷がかかった場合、サーキットブレーカーが作動する。この機能により、機械の作動はストップ。本体の故障を防止し、作業員の安全を確保するとともに現場の床やカーペットの損傷も防げる事ができる。
 洗浄幅は315mm。タンク容量は4リットルで、消費電力は770ワット、電源は100ボルトとなる。コードの長さは12mで、本体重量は25㎏、各種サイズは長さ375mm、幅440mm、高さ1114mm(ハンドル含む)。

大作商事 タイマー付き掃除ロボットで床を清掃 部屋中を縦横無尽に動き埃やダニをしっかり吸着
 大作商事(東京都中央区)が輸入総代理店として販売している「ロボモップ」は北欧のノルウェーで発明された掃除ロボット。
 「ロボモップJAPANオフィシャルウェブサイト」によると、フローリングなどのなめらかな床を縦横無尽に動き回り、フレームに装着してあるダストシートによって埃や髪の毛、ダニやノミ、糸くずなどをしっかり吸着する。
 オフィスの会議室など、使用する時間とそうでない時間がある部屋などは、空い た時間帯にこのロボモップを作動させておけば簡単に掃除が済む。
 タイマー付なので、作動させ続けて気がつかない内に電源が切れてしまうという心配もない。
 使用できる場所はフローリングの他、タイルやリノリウム(床材などに使われる建材の一種)などにも使える。したがってエントランスやロビーなどでも導入可能だ。
 通常、掃除ロボットは夜間などの利用者が少ない時間帯に使用される事が多いが、同製品は静音設計でサイズも直径285mm、高さ85mmと小型なので昼間でも使用できるだろう。
 約6坪のスペースを概ね30分ほどで掃除を完了させる。
 大作商事では現在、同製品への名入れサービスも行なっており、企業のオリジナルデザインやロゴをペイントしているとの事だ。
 ロボモップの本体とダストシート20枚のセットが税込み5229円と低価格なので、入居テナントへのノベルティとして活用する方法もあるだろう。

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