不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2007.12.17 17:47

ニューシティ・レジデンス投資法人 取得価格の合計は約392億円 大型高級分譲マンション含む
 このたび、ニューシティ・レジデンス投資法人(東京都港区)は、「(仮称)ニューシティレジデンス池袋プレイシャスタワー」の信託受益件と「(仮称)ニューシティレジデンス新宿」など計5件の不動産取得を決定した。取得合計価格は約391億9816万円を予定している。なお、信託受益権取得後に「マイアトリア池袋トーキョー・プレイシャス・タワー」の名称を「(仮称)ニューシティレジデンス池袋プレイシャスタワー」へ、「メインステージ押上」を「(仮称)ニューシティレジデンス押上」へと変更する予定だ。
 当該物件は「池袋」駅より徒歩約2分に所在する。周囲はオフィスビル及び商業施設が混在し、充実した交通機関によって各ビジネス街及び繁華街へのアクセスが容易である。
 RC造、地上32階地下2階建てのタワー型分譲マンションで、竣工は平成18年12月。取得予定価格は276億9100万円。敷地面積が2739・88㎡、延床面積3万4091・54㎡。今回の信託不動産の取得にあたり、区分所有建物の専有部分のすべてを所有することとなる。

ケネディクス不動産投資法人 計319億8000万円で取得 6件の信託受益権含む9物件 契約価格中最高額は76億円
 ケネディクス不動産投資法人(東京都港区)は「飛栄九段北ビル」をはじめとする6物件の信託受益権及び「第46興和ビル」など3物件の取得を決定した。合計取得予定価格は319億8000万円。「飛栄九段北ビル」の取得価格が9物件中最も高く、76億円だ。
 「第46興和ビル」をはじめとする4物件は「KDX川崎駅前本町ビル」などの名称への変更手続きを進めるとのこと。
 今回の取得に際して、同投資法人はオフィスビルへの投資比率を高め、中規模オフィスビルを中心とするポートフォリオをより強化するとしている。
 「飛栄九段北ビル」の受益権はケイダブリューオー・フォースからの取得。当該物件の用途は店舗・事務所など。SRC造で地上11階地下1階建である。1棟全体の敷地面積は1844・83㎡、延床面積は1万1425・31㎡。ただし、区分所有部分の占有面積合計は6922・37㎡である。
 当該物件は都営地下鉄新宿線「市ヶ谷」駅から徒歩約2分、JR線、東京メトロ南北線及び有楽町線「市ヶ谷」駅から徒歩約6分に所在。オフィスビルが集積する靖国通に面し、高い利便性と視認性を認めるもの。
 一方、今回所有権取得となった「KDX川崎駅前本町ビル」は、取得予定価格が37億6000万円。取得先はKRF11である。敷地面積が1968・13㎡、延床面積が7420・87㎡。当該物件は京浜急行線「京急川崎」駅から徒歩約4分、JR線「川崎」駅から 徒歩約8分に位置する。基準階は約675㎡、ほぼ整形の無柱空間だ。

アドバンス・レジデンス投資法人 「生田」駅前のファミリー向物件を取得 価格は10億円強
 アドバンス・レジデンス投資法人(東京都千代田区)は「ベルセーヌ南生田」の信託受益権を10億5000万円で取得した。売主は東京建物。
 同投資法人は今回の取得で中長期にわたる安定した収益の確保と、首都圏におけるポートフォリオ充実を図るとする。当該物件は、敷地面積2900・77㎡、延床面積3859・22㎡。RC造の12階建てである。用途は共同住宅。
 小田急小田原線「生田」駅徒歩約12分に位置する。周囲はマンションや一戸建てが立ち並ぶ住宅街区である。都心ビジネスエリアへの交通アクセスを目的として、ファミリー層を中心に堅調な需要が見込まれるとのことだ。

リプラス・レジデンシャル投資法人 地方都市物件へ分散投資 7件の信託受益権を取得合計60億6000万円
 リプラス・レジデンシャル投資法人(東京都港区)は、12月10日6件の信託受益権取得を決定。14日に合計で7件の資産を取得した。取得価格は2億6600万円から31億6000万円までの計60億6366万円。
 今回取得となった物件の1つである「willDo三宮イースト」は、敷地面積が618・45㎡。延床面積は2061・71㎡。RC造9階建ての共同住宅である。取得予定価格は7億3100万円とされる。
 当該物件は、阪神電鉄本線「春日野道」駅から徒歩約9分、JR東海道本線「三ノ宮」駅まで徒歩11分に位置する。周辺エリアには春日野通商店街が控えており、生活利便性が良いとされる地区である。また、1Kのシングルタイプで構成されているため、「三ノ宮」駅周辺で勤務する社会人及び大学通学者などをターゲットに見込む。一方、神戸市中心部へのアクセスに優れることから、物件競争力を有するとした。
 これらの資産取得にあたり、同投資法人では地方都市物件人分散投資賃貸住宅カテゴリー別及び全国への分散投資を進め、ポートフォリオ全体の分散工の充実を図るとしている。

野村不動産レジデンシャル投資法人 仙台市の未竣工物件を取得 合計価格15億3800万円 近隣で土地区画整理事業進行中
 野村不動産レジデンシャル投資法人(東京都新宿区)は、平成20年1月竣工予定の計2物件の取得を決定した。取得先はセレーノ(仙台市青葉区)。
 「(仮称)プライムアーバン長町一丁目」は敷地面積1975・14㎡。現況では土地は信託されているが、今後は所有権取得を予定している。延床面積は4092・85㎡であるが、建築物の取得は予定していない。構造はRC造の地上13階建てである。取得予定価格は11億1000万円。仙台市地下鉄南北線「長町一丁目」駅徒歩3分に位置し、周囲は仙台市南部の広域拠点として位置づけられる。近隣では大規模な土地区画整理事業が進行中だ。
一方、仙台市地下鉄南北線「八乙女」駅徒歩4分の「(仮称)プライムアーバン八乙女中央」は敷地面積894・53㎡、延床面積1687・51㎡。RC造の地上8階建てだ。取得価格は4億2800万円の予定である。こちらも長町一丁目の物件同様、土地の取得を予定している。

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