不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2007.11.12 14:00

プレミア投資法人 芝浦アイランドエアタワーを取得 取得価格は約75億円 計797戸の賃貸住宅棟
 プレミア投資法人(東京都港区)は「芝浦アイランド エアタワー」の取得を決定した。取得価格は75億9000万円。譲渡予定日は今年12月3日を予定している。
 取得先は不動産美々や建築工事診断、仲介業務などを含む芝浦アイランド・アパートメント(東京都千代田区)だ。
 797戸の賃貸住宅棟及び出入り口のエントランス棟から成る「エアタワー」と、7店舗のテナントを含む商業施設を内包する店舗棟「エアテラス」で構築される物件だ。エントランス棟は天井高約7m、吹き抜けが2層になっているエントランススペースを構築する。賃貸住宅棟は駐車場400台を備え幅広いライフスタイルに対応する。
 当該物件は約6.2haの再開発地区である芝浦アイランド地区に所在する。このエリアは「官・公・民」の共同で推進されるまちづくりプロジェクトが進行する地区。
 このエリアは湾岸エリアに属しており、JR「田町」駅から徒歩約8分。
 今回の取得の理由として、同投資法人は都心5区におけるレジデンスへの投資比率を高め運用バランスの充実を図るためとしている。

スターツプロシード投資法人 計146億円で20物件を取得 既存レジデンス大量取得を決定
 スターツプロシード投資法人(東京都中央区)はプロシード西新井、調布、TX六町、中河原、千歳烏山、三鷹、柏エスト、柏ノール、行徳駅前、船橋本町、西川口、弘明寺、鶴ヶ峰、相模大塚、新栄、千代田、福岡高宮、大濠公園、水戸の20物件における不動産信託受益権を取得した。
 取得価額は2億3400万円から51億7200万円までの合計146億6400万円。取得先はスターツデベロップメントである。
 西新井は共同住宅、事務所及び店舗のアルティア棟と共同住宅のオザリア棟、集会所棟、保育所棟の4棟で構成される。延床面積合計は2万2008.98㎡。
 調布は共同住宅及び店舗。TX六町は共同住宅。中河原は共同住宅と店舗の一番館と共同住宅のみの二番館に分かれる。
 大泉学園、千歳烏山、三鷹、柏エスト、柏ノール、行徳駅前、船橋本町、西川口、弘明寺、鶴ヶ峰、相模大塚、新栄、千代田、福岡高宮、大濠公園、水戸も各用途は共同住宅となっている。全体的に中低層住宅が多く、所在エリアも住宅需要に支えられる地区が多い。

リプラス・レジデンシャル投資法人 約62億4000万円で5棟取得
 リプラス・レジデンシャル投資法人(東京都港区)はグランメゾン七福、willDo東別院、willDo新大阪、willDo岡山駅西口、コロネード春日の不動産信託受益権を取得した。
 売主はリプラス・レジデンシャル・ウェアハウス8号及びSPCであるリプラス・レジデンシャル・コンストラクション5号とリプラス・レジデンシャル・ウェアハウス11号となっている。
 グランメゾン七福は3億4200万円で取得を予定しており、宮城県仙台市に立地。個数は38戸。
 willDo東別院は名古屋市中区の物件で、取得価額は7億300万円である。個数は66戸だ。
 willDo新大阪は大阪市淀川区に立地する物件で、取得価格は8億6100万円である。
 willDo岡山駅西口は12億2000万円での取得とされる。当該地区は大型再開発事業「リットシティビル」などが行われた住商混在地域だ。
 コロネード春日は今回の取得物件中唯一関東圏に位置する物件で、取得価額は31億1527万7000円。東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅から徒歩約9分、用途は共同住宅及び店舗である。

イーアセット投資法人 576億円で商業施設2カ所取得 資産規模1000億円に拡大
 イーアセット投資法人(東京都千代田区)は、計576億円でイオンモールむさし村山ミュー及びイオンモール神戸北の不動産信託受益権の取得を決定した。取得先は武蔵村山プロパティーと北神戸プロパティー。
 今回、同投資法人の資産運用会社であるアセット・リアルティ・マネージャーズの株式を、ラサールインベストメントマネージメントの属するラサールインベストメントマネジメントインクが取得するのに伴い、取得することとなった。
 同投資法人の歩数物件数は計22物件、取得価格は計1224億3600万円に拡大。来年10月末日までに資産規模1000億円を達成するという中期目標を1年間前倒しで達成する。

クリード・オフィス投資法人 合計5棟を65億7000万円で取得 バルク案件4件を含むオフィスビルを取得
 クリード・オフィス投資法人(東京都千代田区)は、「千歳ビル」「ルート池袋ビル」「東京生命・日本興亜富山ビル」「秋田山王21ビル」及び「西五反田アクセス」の合計5棟の取得を決定した。取得先はJOYプロパティ・マネジメント及びSPCであるラインアセット。
 取得価格は27億7000万円、9億2700万円、7億800万円、8億9500万円及び12億7000万円を予定。取得予定日は今年の12月4日である。
 西五反田以外の4物件はバルク物件。「千歳ビル」は東急田園都市線「池尻大橋」駅から徒歩1分。稼働率は100%で、銀行のATMやファーストフード店などが入店する。
 「ルート池袋ビル」は「池袋」各駅から徒歩5分のオフィスビルである。学習塾の一括賃貸により満室稼働中。
 「東京生命・日本興亜富山ビル」はJR「富山」駅から徒歩6分。駅と官公庁街と結ぶ大通りに面するオフィスビルである。最大5分割に対応可能のため、様々なテナントニーズに応じる仕様となっていると判断された。
 「秋田山王21ビル」はJR「秋田」駅からバスで8分に位置する「NHK前」停留所から徒歩1分のオフィスビル。秋田市の主要幹線道路・山王大通に面し、官公庁街となっているエリアの一角に位置する。富山ビル同様に5分割が可能となっている。
 「西五反田アクセス」は「五反田」各駅から徒歩6分の角地に所在するオフィスビル。高層オフィスビルや共同住宅が集積するエリア内で、東京都心部及び城南地区へのアクセスが便利なため、需要を見込んでの取得となった。

野村不動産レジデンシャル投資法人 未竣工のレジデンス6棟を計78億円で取得
 野村不動産レジデンシャル投資法人(東京都新宿区)は、「(仮称)プラウドフラット渋谷桜丘」「(仮称)プラウドフラット新宿河田町」「(仮称)プラウドフラット新大塚」「(仮称)プラウドフラット白金高輪」「プラウドフラット門前仲町Ⅰ」及び「Ⅱ」の未竣工物件6棟の取得を決定した。取得先は野村不動産。
 PF渋谷桜丘は全住戸が1K タイプで取得価格は8億円。
 PF新宿河田町は1ルーム及び1DKの全8タイプ。取得価格は10億1000万円。
 PF新大塚は1K及び1DKでルーフバルコニーが付属する住戸を含む。総戸数は35戸で、取得価格は7億円。
 都市型立地のPF白金高輪は総戸数約100戸の大型物件。1ルームから1DKまでの9タイプ。10バリエーションをそろえる。価格は35億1000万円だ。
 PF門前仲町Ⅰ・Ⅱは住宅街に位置する。総戸数は約55戸と35戸。価格は11億3000万円及び6億5000万円。

フロンティア不動産投資法人 事業用借地権付土地を取得 底地の取得価格は31億7880万円
 フロンティア不動産投資法人(東京都港区)は、ジョイフルタウン鳥栖の底地を取得した。取得先は日本たばこ産業。
 当該物件は佐賀県鳥栖市のJR鹿児島・長崎本線「鳥栖」駅から約150mの距離にある商業地区に所在する7万9774.57㎡の土地である。
 敷地一部の旧表層面で現在駐車場として用いられている部分から土壌汚染対策法に基づく鉛及び砒素の基準値超過が確認されており、将来建物等の再建築時に必要となる土壌汚染対策費及び地中障害物除去費の見積り額1億6120万円を減じて取得価格は31億7880万円となっている。
 平成9年、取得先の日本たばこ産業が大和リースを賃借人として開発した複合商業施設が物件上に立地。
 改行ジョイは壽屋を主要テナントとし、その後九州ジャスコを経て現在はスーパーマーケットのサンリブ及びTSUTAYAなどが核となっている商業施設だ。今後大和リースが日本たばこ産業から取得する予定。

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