不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2007.07.02 15:35

ニューシティ・レジデンス投資法人 台東区で新築マンション取得価格は17億2000万円 交通アクセス優れたエリア単身者などから需要見込む
 ニューシティ・レジデンス投資法人(東京都港区)では、ノエル(神奈川県川崎市)から、住居兼店舗用途の新築物件「ニューシティレジデンス三ノ輪(仮称)」の取得を決定した。取得価格は17億2000万円で、取得予定日は竣工予定日と同じ平成19年8月21日となる。
 「ニューシティレジデンス三ノ輪」の所在地は東京都台東区根岸524で、国道4号線に面しており、東京メトロ日比谷線「三ノ輪」駅から徒歩約3分に位置する。「三ノ輪」駅からJR「上野」駅までは所要時間約4分で、都心部へのアクセスが良い。同時に付近にはイトーヨーカ堂やオリンピックなどもあるため、職住が接近したエリアである。このため、賃貸住宅は需要が底堅いとし、取得を決定した。入居者として想定されるのは、利便性を追及する単身者、学生、ディンクスなどである。間取りも1LDKまでとなっている。
 施工は木内建設で、敷地面積は431・16㎡、延床面積は2715・19㎡である。規模は地上15階で、住居タイプはワンルーム15戸、1K39戸、1LDK23戸となっている。想定年間NOIは8856万8000円である。

オリックス不動産投資法人 仙台の人気エリアでオフィスビル取得運用する物件の地域を分散 リスクを低減させ安定確保
 オリックス不動産投資法人(東京都港区)は、ポートフォリオの充実と地域分散によるリスク軽減を図るため、宮城県仙台市のオフィスビル「ルナール仙台」の不動産信託受益権を取得した。同法人ではオフィスビルだけでなく、ポートフォリオ全体に対して仙台市内の物件を取得するのは初めてのことである。
 物件の取得先はアイエックス・インベストメント(東京都千代田区)になっている。取得価格は85億円で、6月18日時点での稼働率は94・2%、テナント数は27である。年間想定賃料収入は6億1300万円で、運営費用を差し引いた純収益は4億1800万円と想定されている。
 物件の所在地は宮城県仙台市青葉区本町2-15-1。敷地面積は1990・35㎡、延床面積は1万4107・74㎡。規模は地上14階地下2階で、竣工は平成10年2月26日である。
 「ルナール仙台」が立地する本町エリアは、仙台市の中でもビジネスの中心地となっており、オフィスビルをはじめビジネスホテルや県庁などが建ち並んでいる。本町は他エリアと比較して賃料水準は高いが空室率は低く、既存ビルは品薄となっている。
 また、同ビルでは基準階面積が約230坪とエリアの中でも比較的大型で、24時間稼働に対応する個別空調やセキュリティシステムも導入されている。交通アクセスとしては、仙台市営地下鉄「勾当台公園」駅から徒歩約2分、JR「仙台」駅も徒歩圏内である。これらの条件から、同ビルでは安定したテナント需要が見込まれている。

東京グロースリート投資法人 青森県内でマンションと商業施設を取得 新興住宅地と市中心部に立地合計価格は7億1000万円
 東京グロースリート投資法人(東京都千代田区)は「センチュリー鳥屋部」と「薬王堂弘前安原店」の取得を決定した。価格は「センチュリー鳥屋部」が3億円、「薬王堂弘前安原店」が4億1000万円となる。取得先は東日本不動産(青森県弘前市)である。
 「センチュリー鳥屋部」は青森県八戸市大字鳥屋部町14-5に所在し、敷地面積は661・15㎡、延床面積は2122・12㎡で、平成3年10月の竣工。
 取得理由としては、青森県第2の都市である八戸市の中心部から徒歩圏内であり、単身者、夫婦世帯からの安定した需要が見込めることが挙げられている。
 「薬王堂弘前安原店」の所在地は青森県弘前市大字泉野5-5-1他となる。敷地面積は4553・07㎡、延床面積は1724・55㎡で、竣工は平成18年11月とされる。
 弘前市は津軽地方の中心都市で、人口は約18万人。新興住宅地に位置する商業施設で、現在はドラッグチェーン店が入居しており、今後も長期的に安定した収益が見込まれることが取得理由である。

日本ロジスティクスファンド投資法人 大阪中心部10km圏内の物流施設取得 高速アクセス良好関西全域をカバー
 日本ロジスティクスファンド投資法人(東京都千代田区)では、日本たばこ産業(東京都港区)から門真物流センターを取得した。用途は倉庫、事務所となる。取得金額は9億8900万円で、現在テナントの入居はない。
 所在地は大阪府門真市殿島町9-7で、このエリアは準工業地域とされている。敷地面積は3975・60㎡、延床面積は7293・92㎡、総賃貸可能面積は延床面積と同じ。構造はSRC造で規模は5階建てとなっており、竣工は平成5年3月26日。
 取得理由として、大阪市の中心部から10㎞圏内にあり、消費者物流に適した立地であること、大手メーカーの製造拠点などに近いこと、主要高速道路へのアクセスが良好で、物流拠点としては関西全域をカバーできることが挙げられる。また、市街地にあるので、通常の倉庫使用のほか、トランクルームなどとしても使用可能となっている。
 プロパティマネジメント会社にはシービー・リチャードエリス・アセットサービスが予定されている。

プレミア投資法人 江東区の新鋭ビル信託受益件取得 都心にも近く底堅い需要を期待
 プレミア投資法人(東京都港区)は、オリックス不動産(持分10分の7)及びケンプラススリー(持分10分の3)から「プレミア東陽町ビル」の信託受益権を取得した。取得目的は東京23区におけるオフィスビルへの投資比率を高めることで、ポートフォリオのバランスの充実を図るためとしている。
 「プレミア東陽町ビル」の所在地は東京都江東区東陽3-15-20。東京メトロ東西線「東陽町」駅から徒歩約3分にあり、「大手町」駅までの所要時間は9分である。丸の内から続く永代通に面していることもあり、都心へのアクセスは良い。
 取得金額は43億1000万円、純収益は2億936万4300円としている。「プレミア東陽町ビル」は竣工が平成18年10月で、地上7階地下1階である。敷地面積は1080・98、延床面積は5054・32㎡、総賃貸可能面積は3857・04㎡となっている。

クレッシェンド投資法人 基準階300で高い競争力保持「大和中目黒ビル」を取得
 クレッシェンド投資法人(東京都港区)は東京都目黒区中目黒4丁目のオフィスビル「大和中目黒ビル」の取得を決定した。
 取得価格は28億7000万円で、取得先はD・B・ZWIRN&L・Pの関連会社であるSGDI特定目的会社である。
 「大和中目黒ビル」は東京メトロ日比谷線「中目黒」駅から徒歩で約10分の、山手通沿いに立地する。山手線の外側にあり、「恵比寿」駅と「目黒」駅の中間地点でもある。周囲には中小規模のビルが多く、そのため基準階面積300㎡の大型物件である同ビルは十分な競争力を有する。
 竣工は昭和63年2月29日、敷地面積は1078・04㎡、延床面積は4040・53㎡、賃貸可能面積は2571・54㎡、建物の規模は地上8階地下1階となっている。
稼働率は94・18%で、想定NOIは1億3929万2113円。プロパティマネジメント会社には阪急ファシリティーズが予定されている。

ユナイテッド・アーバン投資法人 スポーツクラブの信託受益権取得 20年間の賃貸借契約を継続し長期的に安定した収益を確保
 ユナイテッド・アーバン投資法人(東京都港区)はスポーツセンター・駐車場である「コナミスポーツクラブ香里ヶ丘」の信託受益件を取得する。
 取得先はティーケー興産(東京都中央区)で、取得金額は20億4000万円。これによりポートフォリオは商業施設が34・2%となった。
 「コナミスポーツクラブ香里ヶ丘」の所在地は大阪府枚方市香里ヶ丘3-3-1。周辺は団地やマンション、アパート等が多数建ち並ぶ住宅地となっている。最寄り駅は京阪交野線「郡津」駅で距離は約1・2㎞。また、同物件には駐車場155台分が確保されており、車でのアクセスは良好である。
 竣工は平成18年12月。敷地面積は4120㎡、延床面積は6381・40㎡で、構造は鉄骨造合金メッキ鋼板ぶき、規模は4階建てである。
 現在の稼働率は100%で、テナントはコナミスポーツ&ライフの1社が使用。総賃料収入は1億2000万円で、今後もコナミスポーツ&ライフの賃貸借期間は20年間となっており、長期的に安定した収益が見込まれている。
 同物件には25m×8コースのプールやアトラクションプールがあり、また、子供向けの空手クラスも開催しているなど、スポーツジムといえどもファミリー向けとなっているという。

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