不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2007.05.28 10:14

ニチバン 貼るだけでワックス効果得られるシート 背面印刷により床使用の広告にも最適
 ニチバン(東京都文京区)は、紫外線硬化型ワックスシート「フロアディア」を発売した。
 同製品は、PETフィルムの表面に紫外線硬化型ワックスを塗布し、裏面に床との接着層を付けたシート。光沢と滑りにくさとを同時に実現する目的で開発され、3タイプを揃えている。
 「透明タイプはるワックス」はワックス効果を得ながら、下地の模様やカラーデザインをそのまま活かす。大理石床のトイレ、病院や美容院、コンビニエンスストアの通路、介護施設の床への使用を想定している。
 「デザインタイプはるフロア」には模様がグラビア印刷されており、リフォーム時に床のデザインを一身したり、賃貸住宅の床を保護しながら新たなデザイン性を付与したりすることが可能だ。デザインは木目、石目グレー、石目グリーン、グレー、ベージュ、グリーンの6種を揃えている。店舗の改装やチェーン店の統一フロア、フローリングのリフォーム、カウンターテーブルのリフォームなどへの使用を想定している。
 「インクジェット印刷タイプはるメディア」は、店舗入口などにおける、床を使用した広告に適している。背面に任意の写真や文字、絵柄などをプリントするタイプだ。店舗入口の床広告、レジ前の案内、レストランのイメージ演出などへの使用を想定している。
 施工時は、剥離ライナーを剥がして貼る。剥がしやすい再剥離粘着剤を使用しているため、部分的な補修ができ、メンテナンスは容易だ。
 規格は、透明タイプとデザインタイプが幅600㎜×長さ20m、インクジェット印刷用タイプが幅1270㎜×長さ20m。
 2年後には5億円の売上を目標としている。

<注目の新技術>デジタル ビル内設備を一括管理するタッチパネル 照明・空調を一台で操作天気予報なども表示可能
 デジタル(大阪市住之江区)は、オフィスビル内設備の運営管理を行う専用タッチパネルを開発した。販売開始は今年秋頃の予定である。
 同製品はオフィスビル内の照明・空調機器を一括管理するもの。ビル内の壁面に取り付け、モニター画面に表示された「絵」に指先で触れて複数機器の発停操作を行う。
 高速イーサネット通信を標準装備しており、管理者側から館内ワーカーへのメッセージをリモート発信したり、天気予報や現在の気温、利用区画単位での消費エネルギーのグラフなどを表したりすることも可能である。
 一部の機種では石膏ボードに直接前面から取り付けられるための金具を備えており、施工工事の際に器具は不要だ。また施工途中に電源遮断した場合には、電源復旧時に自動復帰する。
 設備機器に対応した付属のソフトウェアをパソコンに取り込み、接続設定するのみで使用することができる。ビル内の他メーカーの設備機器類とは、ビルオートメーション市場で普及している幹線ネットワークのBACnet(バックネット)を採用し、容易にシステム構築が可能だ。
 同社は工場のファクトリーオートメーション向けのタッチパネル付表示器ブランド「プロフェイス」を展開しており、今回はそのノウハウを基にオフィスビル向けに商品を開発した。
 モニターの大きさは3・8インチから15インチまでの5種類。標準価格は8万円から40万円までを予定している。初年度の販売目標台数は1000台、売上目標は1億円だ。

大日本印刷 木目化粧材のデザインラインナップ拡充 色柄連動強化でコーディネイトし易く
 大日本印刷(東京都新宿区)は、木目化粧材「WSシリーズ」3種のデザインラインナップを拡充し、見本帳を一挙リニューアルした。
 「WSシリーズ」は、内装用化粧シート「WSサフマーレ」、フローリング用高機能化粧シート「WS-F」、化粧鋼板「WSエリオ」の3種。
 「WSサフマーレ」は非塩ビ(オレフィン系樹脂)フィルムに木目を印刷し、同社独自の電子線コーティング技術を施した木目化粧シート。今回のリニューアルで、従来から人気の高いデザインを集めた「スタンダードライン」、より高い質感や風合いを追求した「エクストラライン」、天然木を再現した「グランモード」という構成とし、デザイン点数を118点から165点に拡充した。
 「WS-F」はより強い電子線コーティングを施し、ノンワックスでの手入れを可能としている。デザイン点数を35点から45点に拡充し、「WSサフマーレ」との色柄の連動を強化した。
 「WSエリオ」は鋼板に木目柄を直接印刷することで、工期短縮やコスト低減を図る。デザイン点数は39点から48点に拡充された。
 シリーズ全体で、初年度50億円、平成22年に70億円の売上を見込んでいる。

松下電工 高齢者・弱視者の歩行を支援する照明器具 まぶしさ抑えた光用いて夜間の事故防ぎ安全誘導 
 松下電工(大阪府門真市)は、「ガイド照明器具シリーズ」を開発した。
 同製品は、ロービジョン(高齢者や弱視者など)の夜間の歩行支援を目的とする照明器具。光を用いて段差を認識させたり、経路をガイドしたりする。
 「LEDライン型階段ガイド灯」は、床や階段に並行して壁面にライン照明を設置し、階段の始まりや段差の認識を助ける。サイズは幅55㎜×奥行30㎜×長さ315㎜、同じく長さ915㎜の2種。LEDを採用することにより、315㎜製品の場合で消費電力は4・7Wと、省エネを可能にした。
 「歩道ガイドポール灯」は、目線の高さに合わせて照明を設置し、路面の明るさを確保すると同時に、目的地まで誘導する。サイズは直径180㎜×高さ2000㎜だ。
 「LEDライン型照明器具シリーズ」は、ライン状のLED発光部を有する、標準的な表示灯で、壁埋込型、地中埋込型、水中設置型を揃えており、状況に応じて使い分ける。壁埋込型は幅339㎜×奥行44㎜×高さ33㎜で消費電力は2・0W、価格は乳白パネルが4万7250円、プリズムパネルが5万925円(いずれも税込、以下同)。地中埋込型は幅353㎜×奥行53㎜×高さ54㎜で消費電力は2・0W、価格は10万1850円。水中設置型は、幅320㎜×奥行72㎜×高さ33㎜で消費電力は2・0W、価格は12万6000円である。

能美防災 冷却装置「ドライミスト」夏に向け本格販売開始 六本木ヒルズ・新丸ビルにも導入済
 能美防災(東京都千代田区)は、今年より「ドライミスト」の本格販売を行う。
 同製品は蒸散効果によるヒートアイランド抑制システムとして、同社の他、名古屋大学、清水建設、中部電力、川本製作所、トーキンにより共同開発された。昨年には六本木ヒルズ66プラザや秋葉原駅前広場内のエスカレータ、また今年4月には新丸の内ビルディングにも導入された。
 蒸散効果とは、液体が気体になる際に周辺の熱を奪う現象のこと。「ドライミスト」は頭上のノズルから細かい霧を噴射することで、霧状水滴の気化により周囲の温度を冷却する。ミストは極めて微粒な粒子で高い蒸散作用を備えているため、人体に触れても「濡れる」感触はない。
 配管にはステンレスを採用し、衛生面に考慮している。また風速計・降雨センサ、温湿度計などの計測結果により運転を自動制御し、電力や水の使用量を抑制する。
 今年より品揃えを拡充する予定だ。価格は設備規模により異なるが、500万円〜5000万円である。今年度内に10件の販売を見込む。

立川ブラインド工業 主力製品に新色とバランスが追加 偏光性塗料で色彩が変化
 立川ブラインド工業(東京都港区)は、インテリアブラインド「シルキー」に、新色と「シルキーバランス付き仕様」を加え、6月1日より販売を開始する。  「シルキー」はアルミ製ヨコ型ブラインド。オールアルミ製の「シルキーアクア」(羽根幅25㎜)「シルキーカーテンアクア」(羽根幅15㎜)に、木目調の転写プリント「ウッドシリーズ」と、偏光性塗料を採用した「マジカルシリーズ」が加わった。
 「ウッドシリーズ」はウッドナチュラル、ウッドブラウン、ウッドブラックの3色を揃える。「マジカルシリーズ」は、メタリックな質感を持ち、見る角度や光の当たる角度によって色が変わる。
 「マジカルブルー」は青から緑まで、「マジカルパープル」は紫から深緑まで変化する。
 「シルキーバランス付き仕様」は、高さ47㎜とコンパクトでカーテンボックスのない窓辺に適しており、「シルキー」にワンタッチで直接取り付けることができる。価格はサイズ不問で3500円(税抜)、メタルライン付きは5250円だ。

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