不動産トピックス

今週の一冊

2007.05.07 17:24

ダイナミックに変貌する東京貸ビル市場の過去を今を追う

オフィス・ナウ 東京街語り
著者:増田富夫
発行:平成19年2月15日
価格:2300円(税別)
出版:プログレス

 好景気の波か、大型オフィスビルの供給が国内外にとって魅力的な不動産マーケットとなり売り手市場を生み出したのか、一時2003年問題として取沙汰された件もどこへやら、現在不動産マーケットの活況は目を見張るものがある。しかし、数年前の東京の市況はどの様であったか、その時街はどの様であったのか覚えているだろうか。
 本書は小紙にて月1回の連載記事を寄稿している増田氏が、平成15年7月から現在に至るまでの記事を取り纏めたもので、通読すればこれまでの市場の動きや、街区がどのように変遷していったかが手に取るように分かる。
 新丸の内ビルディング竣工のニュースが賑わう現在、丸の内が生まれ変わる渦中にある様子が描かれている本書を読めば、オフィス街の今と過去が見え、その中で未来も見えてくるだろう。

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