不動産トピックス

クローズアップ 照明器具編

2007.01.01 10:03

三菱電機 配線に拠らず1器単位で設定変更 照明省エネ照明システム最新版
 省エネ照明用自動調光システムを開発・販売している三菱電機照明(神奈川県鎌倉市)が、新商品として「メルセーブNET Fシステム」を発売する。
 これまで改良を加えてきた最新型の「メルセーブSYSTEMⅣ」は、照度センサにより自動調光し、電力消費量を約2分の1に抑えるという、大幅な省エネを可能にする。今回の「Fシステム」はこの機能に加え、照明器具1台1台に対する制御を可能にするもの。電源区分に関係なく器具1台ごとに調光等の設定変更ができるため、オフィス内のレイアウト変更に伴う照明の効果範囲が、手元の無線通信や壁スイッチで操作でき、きめの細かい省エネが自動で可能となる。照明機器を接続する1本の通信線で全体を制御する省設計により、工事やメンテナンス期間の短縮・誤配線を防ぐというコストメリットも期待できる。
 「建物の規模を問わず、レイアウトフリーを望む方にとっては有益なシステムです。新築時以外にもリフォーム時などにご採用いただければ、大きなコストダウンが見込めます」(大角氏)

太陽光採光システム協議会 自然光採光で空間を演出 紫外線赤外線カット太陽電池で省エネ可
 太陽採光システム協議会(東京都港区)各社が取り扱う「太陽光採光システム」は、太陽追尾装置によって駆動する屋外設置装置を用いて、採光した光を室内へと送り込むシステムである。建物の日陰になる周辺空間や地下空間、吹き抜けや中庭などに、温かみのある自然光が届けられる。更に、太陽電池組み込み型機種も商品化され、電気代を掛けずに採光できるようになっている。
 機器の採光部で紫外線と赤外線を大幅にカットするので、皮膚の日焼けや絵画・家具の退色の心配がない。採光された光は、昼間は白色に近く、夕方になると黄色からオレンジへと変化する「表情のある光」だ。
 「雨天時や夜間には採光できませんが、省エネで暗部への採光が可能なこと、快適な自然光環境を提供できることが、このシステムの利点です」(古畝氏)

日本エナジー研究所 一灯二灯が切り替え自由 用途に応じた照明利用
 日本エナジー研究所(兵庫県姫路市)が開発・販売を行っている「カットワンセイバー」は、オフィスや店舗等の天井に備え付けられている2灯式蛍光灯器具を、壁のスイッチで1本点灯か2本点灯どちらか自由に選択できる電子安定器である。手で紐を引いて操作するキャノピースイッチでも操作可能だ。
 従来の2灯用蛍光灯器具は、直列用の安定器1つで2つの蛍光灯を制御するため、1本のみを点灯させることができなかった。当製品を使用すると、1灯にすることにより通常半減する照度も、反射板を付けることにより保つことができる。蛍光灯反射板、3波長蛍光管と組み合わせることによって、40〜60%の省エネ効果が期待できる。取替え工事は既存の安定器の取替え時に行うので、既設安定器の交換需要を見込んで販売を行っている。
 また、同研究所が開発した通電用ダミー管「カットクン」は、自分で取り外しできる手軽さが魅力だ。

浅葱クリエイト 高性能反射板で電力削減
 浅葱クリエイト(京都市右京区)が製造・販売するトータライティングシステム「エコライト」は、ライトパネルの質を向上させつつ、ビル壁面の省エネ化を図るシステムだ。
 「エコライト」内に組み込まれている高性能反射板「シャインメタル」は三菱樹脂製ヒシメタル製で、光の反射率は96%と従来の白色塗装反射率60〜85%を大きく上回る。これにより、照度を最大2倍にまで高めることが可能で、蛍光灯増設の費用と比較すると初回の設備増設費・年間の電気代双方においてコストダウンが図れる。反射板自体には酸化チタンコートが表面加工されているので、蛍光灯から出る紫外線光触媒のセルフクリーニング効果で、汚れによる照度の低下を防ぎ白さを長期的に保つことができる。
 「看板の面発光は勿論ですが、店舗などの天井照明に使用すれば、30%から50%の省エネルギーに役立てると思います。反射板を効率良く使えば、余分な電気を消耗する必要もなくなります」(谷口氏)

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