不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2006.10.09 10:16

日本プライムリアルティ投資法人 「東京機械武蔵小杉ビル」を72億6000万円で取得
 日本プライムリアルティ投資法人(東京都中央区)は、「東京機械武蔵小杉ビル(イトーヨーカドー武蔵小杉店)」を取得した。
 同物件は、JR南武線、東急東横線「武蔵小杉」駅徒歩2分に位置する、昭和58年3月竣工、地上6階・地下1階建て、延床面積1万8394・32㎡の商業物件だ。
 同物件の強みは「武蔵小杉」駅至近という繁華性の高さと、1km圏内4万6000人、3km圏内37万5000人という商圏人口を有していること。また同駅周辺では、現在、民間ディベロッパーによる大規模マンション開発や再開発計画、平成21年に予定されている横須賀線の新駅開業など新規プロジェクトが進められており、将来性も見込めるという。平成16年には内外装・設備機器の更新などの大規模改修も終えていることから、同投資法人は、同物件がポートフォリオの安定化・充実に適していると判断した。
 現在、同物件のテナントであるイトーヨーカ堂(東京都千代田区)と平成25年3月1日まで賃貸借契約を締結しており、想定NOIは3億3100万円となっている。
 なお、物件取得先は東京機械製作所(東京都港区)で取得価格は72億6000万円だ。

DAオフィス投資法人 取得額は2物件で総額58億4000万円 立地優位性から安定収益見込む
 DAオフィス投資法人(東京都中央区)は、ダヴィンチ・リアルティ(東京都中央区)より「ビリーヴ大森」を31億6000万円、「サンライン第7ビル」を26億8000万円で取得した。
 「ビリーヴ大森」は、JR京浜東北線「大森」駅徒歩約3分に位置する、平成4年7月竣工、地上8階・地下1階建て、延床面積5801・73㎡のオフィスビル。「品川」駅まで約6分、「東京」駅まで約18分、「東京国際空港」まで約35分と、東京都心部の主要ビジネスエリアのみならず地方都市へのアクセスに優れ、またOAフロア、各階個別空調など一定水準の設備が整っている。現在、稼働率100%となっており、安定した収益が期待できると同投資法人は評価している。また、「サンライン第7ビル」は、東京メトロ「麹町」駅徒歩約2分に位置する、昭和62年10月竣工、地上9階・地下2階建て、延床面積3942・61㎡の事務所・店舗複合物件だ。「麹町」駅のほか、東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅、東京メトロ丸の内線「四ツ谷」駅が徒歩10分以内にあり、交通利便性に優れている。現在、稼働率は88・4%だが、その立地・規模・設備水準などから安定した収益が見込めるとしている。

日本ビルファンド投資法人 豊洲駅徒歩3分の優良新規物件を獲得 価格はテナント誘致後、162~241億円に決定予定
 日本ビルファンド投資法人(東京都中央区)は、「豊洲5丁目ビル(仮称)」を取得すると発表した。
 同ビルは、東京メトロ有楽町線「豊洲」駅徒歩3分に位置する、平成19年9月竣工予定、地上10階建て、延床面積3万6449・50㎡のオフィスビルだ。
 同投資法人は物件取得にあたり、東京駅から5km圏内で、晴海通り、環状2号線の延伸拡張整備により、今後更なる都心へのアクセス向上が見込めること。また平成19年竣工予定であることから、基準階1129坪の整形無柱空間、天井高2・8m、OAフロア100mm、床荷重500kg/㎡など、競争力のあるスペックを有している点を評価した。
 竣工前物件であることから、建物が売買契約時の計画通りに竣工していること、引渡し時にテナント賃貸借、その他、関連契約が売買契約時の約定に従って、有効に存続していることなどを物件引渡しの条件とすることで、リスクを軽減している。
 なお、物件取得価格は162億円~241億円。清水建設(東京都港区)によるテナント誘致の結果による収益性に連動して、この価格の範囲内で引渡し日である平成20年3月31日(予定)までに決定するという。
 今回の物件取得は、建物着工前の早い段階から協議を進めてきた結果、新規開発プロジェクトを図る件の売主と、開発完了後の資産取得を目指した同投資法人との思惑が一致し、売買の合意に至ったもの。同投資法人は、今後もこうしたパイプラインの充実にも着目し、優良な新規物件の獲得を目指していく。

フロンティア不動産投資法人 サミットと20年間の定借を締結 中途解約不可の契約を盛り込む
 フロンティア不動産投資法人(東京都港区)は、「サミットストア滝野川紅葉橋店」を取得した。
 同物件は、JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子」駅西方約700mに位置する平成18年9月竣工、地上4階・地価2階建て、延床面積6455・43㎡の商業ビルだ。
 物件周辺は戸建て住宅やマンションが密集した地域で、交差点の角地ということで視認性が良く、道路アクセスにも優れ、商業施設として望ましい要素を持つ立地となっている。0・5km圏内で約1・5万人、1km圏内で約5・6万人、2km圏では約23万9000人と高い商圏人口を有していることから、スーパーマーケットなどの寄与品を扱う業態にとって適した立地である点などを同投資法人は物件取得にあたり評価した。
 入居テナントであるサミット(東京都杉並区)とは、平成18年9月30日から20年間の定期建物賃貸借契約が締結されており、中途解約不可の条件も含まれている。
 なお、物件取得先は日本たばこ産業(東京都港区)で、取得価格は31億円。同社は、当初想定していた予定価格から2億円増額し、今回の価格決定を最終決定する方針だ。

日本リテールファンド投資法人 物件取得価格は185億円 衹園近接の好立地を評価
 日本リテールファンド投資法人(東京都千代田区)は、「河原町OPA」の信託受益権を取得した。
 同物件は、阪急京都線「河原町」駅徒歩1分、京阪線「四条」駅徒歩5分に位置する、平成10年11月竣工、地上9階・地下1階建て、延床面積2698・23㎡の商業ビルだ。
 四条通りと河原町通りとの交差点から資金の好立地に位置し、河原町通り東側には、鴨川と先斗町(ぽんとちょう)通り、木屋町(きやまち)通りなど京都の情緒豊かな料亭街があり、衹園へも至近であることからショッピングだけではなく、観光目的の集客も見込める。また、3km圏で約24万人、5km圏で約66万人と恵まれた商圏を有している点などを物件取得にあたり評価した。
 今回取得したのは、土地2698・23㎡の内、2459・49㎡、建物1万8595・69㎡の内、88・813%。物件取得先は大成建設(東京都新宿区)で、取得価格は185億円。

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