不動産トピックス

商業ビル最前線

2006.08.28 17:16

横浜ダイヤビルマネジメント クルーズのライフスタイルを提供 8月24日「横浜ベイクォーター」誕生
 8月24日、横浜ダイヤビルマネジメント(神奈川県横浜市)は、JR横浜駅「きた東口」徒歩4分の立地に「美・交・創」をテーマに「クルーズのライフスタイル」を提供する商業施設「横浜ベイクォーター」を開業した。事業者は、同施設の立地するポートサイドA-3地区の開発を進めている三菱倉庫。子会社として昨年設立された、ショッピングセンター運営会社の横浜ダイヤビルマネジメントが施設の管理運営を行う。
 三菱倉庫は、同地において、大正3年より昭和58年まで倉庫営業を行い、昭和60年からは平面駐車場「横浜ダイヤパーキング」として利用していた。現在でも1200坪ほどの一区画が駐車場として残されており、今月末まで時間駐車場として営業した後、三菱倉庫の業務棟建設を予定している。
 施設規模は、地上8階(一部5階)地下2階、延床面積5万900㎡、店舗面積1万2500㎡からなる。
 施設内には、物販35、飲食26、サービス14の合計75店舗が入居。営業時間は、物販・サービス店舗が午前11時より午後9時、飲食店舗が午後11時までとなっており、3階の「ベイストリート」沿いに入居しているコンビニエンスストアのローソンは、24時間営業となる。
 施設全体は、客船をイメージした弧を描くシルエットで設計されており、テラスや広場、約3・8mの店舗の天井高が開放感を演出している。また、ポートサイド地区の開発コンセプトである「アート&デザイン」に沿い、来場者がショッピングと同時にアートを楽しめるようにした。施設の壁や天井のデザインは、スウェーデンのデザイナー、ニーナ・ヨブス氏が担当。3~5階の共用部壁面に設置されたガラス張りの「ギャラリーボックス」の内容は、年に4回の頻度で更新される。また、屋上庭園には、現在日本に一脚しか輸入されていないベンチ「ドーナツ」などを休憩用に設置した。
 メインフロアである3階中央を通る公共通路「ベイストリート」は、そごう横浜店と「かもめ橋」で連結している。現在は「ベイストリート」と、ポートサイド中央交差点へ連絡する「スカイウェイ」間の通路を建設中であり、隣接する分譲マンション「ナビューレ横浜タワーレジデンス」竣工の来年3月に合わせて完成する。また、平成20年度内に完成予定の屋根付ペデストリアンデッキにより、そごう、マルイ、建設中の日本本社ビルとの往来が可能となる。なお、2階には「みなとみらい21地区」「赤レンガ倉庫」「山下公園・中華街地区」を結ぶ水上バス「シーバス」の発着所を備えている。
 同施設のターゲットは30代~50代の女性。その理由について、横浜ダイヤビルマネジメント代表取締役・竹内和彦氏は次のように語る。
 「商業施設の多くは、土日の集客を見込んでいますが、当施設のターゲットの場合は、平日の昼間をゆっくり過ごすことのできる、経済的にも時間的にも余裕のある層としました」
 現在、横浜エリアでは、マンションの建設が進められており、居住人口増加も同施設にとって追い風になると思われる。当然、主婦層の来場者が増えることも予想され、隣接のそごうデパートの相乗効果も見込めるため、テナントは、そうした女性が「一日をゆっくり過ごす」ための店舗を集約。バイリンガル託児所「だっこルーム プラス」、ドッグホテル「イーバルドッグ」、ドッグカフェ「FRESHNESS DOG CAFE/evoldog photo studio」、5階フロアの約半分を占めるインテリアショップ「アクタス」、最上階の6・7階を占めるタラソテラピースパ「テルムマラン ヨコハマ ベイ」、その他ヨーガスタジオ、レストラン、カフェなどが入居している。
 なお、年間来場者数は、隣接しているそごうデパートの3分の1である1000万人が目標。売上は年間100億円を目指すという。

近畿日本鉄道 「SOLTE白庭台」オープン 全8店舗で構成された2階建て商業ビル
 近畿日本鉄道(大阪市天王寺区)が開発を進めてきた、けいはんな線「白庭台」駅北側の「SOLTE白庭台(ソルテ白庭台)」が8月28日オープンした。
 施設名称は、sol(太陽)+terrace(テラス)の造語で、太陽のたくさん集まる場所というイメージから、多くの人が集う温かなくつろぎの場を表している。
 施設は地上2階建て、延床面積1485㎡からなり、ECC外語学院、稲田塾、南都銀行、ミツバチ珈琲、駅前白庭台食堂、近鉄不動産、グリーンハーモニー、SNUG*museeの全8テナントで構成される。
 なお、デザインについては、新線の駅前にふさわしい景観創りをリードするよう配慮し、駅舎との調和を考慮してビル両端に局面を取り入れて柔らかみを表現。これに加え外壁面にはアースカラーの壁材とカーテンウォールを多用することで開放感を演出している。また、施設内に通り抜け通路を確保して利便性を高め、駅前広場に面して緑とベンチを配して、「ポケットパーク」を創出した。

テレビ朝日・日本観賞魚振興会 東京AQUARIO2006開催 ライトアップで空間を演出 期間は9月16日~18日
 テレビ朝日(東京都港区)、日本観賞魚振興会(東京都港区)は、9月16日~18日、六本木ヒルズアリーナ、テレビ朝日umu、テレビ朝日アトリウムにて、「東京AQUARIO2006」を開催する。
 六本木ヒルズアリーナでは、アリーナステージを中心に、大小様々なディスプレイ水槽が並び、自然を忠実に表現した作品や、非現実世界をイメージした作品を展開。アクアリウムメーカーの新製品やイチオシ商品が一挙に展示されるほか、夜間はライトアップにより一層幻想的な空間を楽しむことができる。また、テレビ朝日umuでは、円柱水槽をはじめ、クラゲやクリオネなどが泳ぐ水槽に囲まれて食事ができるアクアリラクゼーションカフェ(9月9日まで先行開催)等を営業。テレビ朝日新人アナウンサープロデュースのディスプレイ水槽展示、観賞魚のコンテストを実施する。
 なお、営業時間は10時~19時(アリーナ広場での水槽のライトアップは22時まで)となっている。

京急新橋地下駐車場 「ウイング新橋」がリニューアル 雑貨エリアの7店舗が新規・改装 販売ターゲットは汐留の女性ワーカー
 京急グループの京急新橋地下駐車場(東京都港区)が新橋駅地下街にて、運営するショッピングセンター「ウィング新橋」が、9月6日、リニューアルオープンすると発表した。
 今回リニューアルするのは、センター内にある雑貨エリア(一部雑貨以外の取り扱いも有り)448・312㎡。汐留エリアに勤務する女性ワーカーをターゲットとしており、フレンチトラッドをベースにしたレディースアパレルのショップ「ノンブルアンペール」、上質なシャツをメンズ・レディース共に4900円の価格で提供する「メーカーズシャツ鎌倉」、レッグアイテムのセレクトショップ「レッグナビ」、脇役に回りがちな小物を主役にスタイリングするがコンセプトの「ビアズリーバイガリャルダガランテ」の4店舗が新規出店する。
 また「イッツデモ」、「アンジュ」、「ラパックスブラン」の3店舗が改装オープンする。

小田急電鉄 9月1日より開業10周年感謝イベント開催 豪華商品が当たる抽選会等を実施
 小田急電鉄(東京都新宿区)では、「相模大野ステーションスクエア」の開業10周年を記念し、9月1日~11月5日、感謝イベントを開催する。
 同施設は、小田急線相模大野駅直結、平成8年11月オープンの、地上14階・地下4階建ての複合商業施設である。
 同イベントでは、同館利用者の中から、相模大野駅から小田原駅までの臨時貸し切りロマンスカーと、箱根の周遊に便利な「箱根フリーパス」をセットにした、箱根日帰り旅行を、抽選で100組400名に贈呈。また、挙式後に招待客との食事会、宿泊をセットにした記念に残る特別企画として、ホテルセンチュリー相模大野チャペルでの結婚式をカップル1組にプレゼントする。
 さらに期間中は、同館でのスタンプラリー(500円以上利用で1個)による豪華賞品が当たる抽選会を実施するほか、開業日にあたる11月1日には、1010名に花を配布する。 

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