不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2006.08.21 15:25

鹿島/不動建設 コンクリートガラを現場内で再生利用 アドヴァンソイル工法を開発
 鹿島(東京都港区)と不動建設(東京都中央区)は、建築基礎工事の際の地盤改良工法として、既存建物の解体途中で発生するコンクリートガラと流動化処理土を混合した流動化処理工法「アドヴァンソイル工法」を開発し、都内の建設現場で適用した。今年の3月には日本建築センターの建設技術審査証明を取得している。
 近年、建設業界においては建設時の産業廃棄物などの建設副産物の処理が重要な課題となっている。建物の新築工事に伴い発生する建設発生土と、既存建物の解体に伴い発生するコンクリートガラの有効活用が求められていた。
 両社が開発した同工法は、場外へ搬出していた解体コンクリートガラを流動化処理土の骨材に利用するもの。外部のプラントで製造した流動化処理土を現場に搬入し、不純物を取り除いたコンクリートガラを場内の製造プラントで練り混ぜ・打設し、支持層から新設する基礎下までを埋め戻しする。流動化処理だけの場合と同等以上の強度を得られる上に、ガラの場外搬出を抑えることにより、コスト・CO2排出量を大幅に削減できる。
 両社は今後、既存建物解体を伴う現場で積極的に採用していき、現場内設置プラントの小型化を進め、適用現場の拡大を図っていくという。

日立国際電気 監視カメラ・デジタルレコーダの新商品投入 超高感度カメラなどラインアップを充実
 日立国際電気(東京都千代田区)は、監視カメラ製品およびデジタルレコーダに新製品を投入した。
 監視カメラとして新発売するのは次の2機種。一般カメラの100倍の高感度を実現したカラーカメラ「KP-DE500」は、星明りの下でもカラー映像を動画で監視することができる。また、白黒モードではさらなる高感度が可能だ。
 ワイドダイナミックレンジ機能、昼夜兼用監視機能、高感度(電子感度アップ)機能を備えた「KV-D81」は、あらゆる監視目的に対して有効なオールマイティーカメラ。汎用性が高いため様々な用途が考えられる。
 また、監視画像を保存するデジタルレコーダの新製品「DS-G250」は、監視カメラシステムに要求される高画質・長時間の記録を実現すべく大容量ハードディスクと日立独自の映像圧縮技術を採用。フレーム間差分録画(IPフレーム)による効率的な映像録画方式は、同じ容量の場合、従来機種の約4倍の長時間録画が可能だ。カメラは5台接続可能で、記録容量は250GBである。

ライカジオシステムズ ハンディータイプのレーザー距離計の新機種 面積・容積・室内寸法測定機能備える
 測量機器メーカー・ライカジオシステムズAGの日本法人、ライカジオシステムズ(東京都文京区)は、8月15日より、ハンディータイプのレーザー距離計「LeicaDISTOA6(ライカディストA6)」を販売する。価格はオープン。
 この製品は、同社のハンディ—タイプレーザー距離計シリーズ「ディスト」の新機種。内蔵されているブルートゥース・テクノロジー(携帯情報機器向けの無線通信技術)による無線通信機能を活用し、無償のソフトウェアを使用して、測定データを瞬時にパソコン上のプログラム(Word、Excelなど)に転送することができる。
 また、測定精度は標準プラスマイナス1・5mmとシリーズ最高値。距離は5cmから最長200m(反射板使用時)まで測定できるので、野外での測定作業にも有効。ライカ独自のパワー・レンジ・テクノロジーにより、反射板なしでも100m以上(晴天時、白いターゲットの場合)の測定が可能となった。
 面積・容積・室内寸法測定機能など多彩な計算機能を備え、土地や建物の現地調査、見積、検査に使用可能だ。建築・土木のみならず、設備管理、不動産取引、スポーツなど、様々な分野での測定における需要を見込んでいる。

岡村製作所 リニアモーター駆動で静かなトイレ用自動アシストドア発売 わずかな力で開閉可能 病院や老健施設に最適
 岡村製作所は、トイレブース用自動アシストドア「ウェイブレットリニアード」の販売を開始した。
 同製品は、扉が使う人のまわりを取り巻くように動く「アークスライド方式」を採用したトイレブース「ウェイブレット」の省スペース性・意匠性に、自動ドア・エンジンシステム「リニアード」が持つ静粛性と操作性を融合させたユニバーサルデザインのトイレ用自動アシストドア。病室や老人保険施設などの医療福祉関連施設の居室内トイレ、一般のオフィスビルの多目的トイレでの使用を想定している。
 リニアモーター駆動により高い静粛性を実現し、操作力200g以下という開閉方向にわずかな力で軽く動かすだけで扉がスムーズに自動開閉するアシスト操作機能を備えている。また、押しボタンスイッチなどがないシンプルなシステムで、ドアロックは手動回転式だ。基本動作は標準設定ではラチェット動作(アシスト操作に従う開閉動作)で、オプションとして常開/常閉仕様(起動操作により全開(閉)し、開(閉)停止状態のまま一定時間経過後に全閉(開))に設定することもできる。

アルプス社 地図アプリケーション開発キット発売 物件などの位置情報を地図上に展開 開発データの著作物として配布可能
 アルプス社(愛知県名古屋市)は、デスクトップ地図アプリケーション開発キット「プロアトラスSDK V・2」(通常版・ライト版全2タイトル)を販売開始した。
 プロアトラスSDKは、同社の電子地図ソフト「プロアトラスSV」シリーズを利用して、不動産物件などの様々な位置情報を地図上に展開し、情報分析する業務用の地図アプリケーションを独自開発するためのキット。開発した地図アプリケーションを独自開発するためのキット。開発した地図アプリケーションは、配布ライセンスを購入することなく、開発者の著作物として配布・販売することができる。
 今回発売されるV/2は、「プロアトラスSV」シリーズ最新版となる「プロアトラスSV2」をクライアントデータとして利用することができる。「プロアトラスSV2」は今年10月に提供開始となる予定の「地図データ・ダウロードサービス」(有償)に対応しており、データの随時更新が可能となる。また、新たに「印刷コントロール」機能が搭載され、より細かい印象出力設定が行えるようになっている。
 販売価格は84万円だが、9月29日までに申込むと、20%オフのキャンペーンを実施している。

松下電工 ランプ交換が楽なリフター付証明器具 制御盤システム不要で小規模施設に導入可能
 松下電工(大阪府門真市)は、高天井用照明器具の昇降を利も県で制御する、新昇降方式オートリフター用リモコン「リフターリモコン」を8月21日から発売する。
 屋内スポーツ施設、工場、文化ホール、ホテルのロビーなど、天井の高い施設の照明は、器具の清掃・ランプ交換などのメンテナンスが困難なため、最近では器具ごと昇降可能にする昇降装置「オートリフター」が多く使用されているが、これまでの製品には制御盤システムが必要など大掛かりな施工が必要だった。
 新商品は、ホール・店舗・ショールームなど小規模施設の高天井空間向けに、制御盤・操作部の設置が不要な、オートリフター用リモコン「リフターリモコン」を開発。リモコンによる操作機能により、ランプ不点時の交換なども簡単に行えるようになり、器具を個別で昇降できる設定機能も追加した。
 希望小売価格は、受信器「YK08200」が7万1400円。送信器「YK08201」が1万2600円。販売目標は月3000台となっている。

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