不動産トピックス

商業ビル最前線

2006.06.19 15:54

<大規模プロジェクト>東京急行電鉄 たまプラーザ駅周辺再開発計画A棟に着工 先行建設中のB棟の4テナント決定
 東京急行電鉄(東京都渋谷区)は、6月14日、東急田園都市線・たまプラーザ駅周辺で進めている延床面積は、約11万7000㎡(約17万9000㎡)からなる開発計画のうち、計画の中心となる駅上部のA棟に着工した。
 開発計画は、駅部分を含む社有地および鉄道上部に設置する人工地盤に、新たに低層の商業モールを建設し、駅前広場や駐車場など駅周辺の都市機能の整備を総合的に実施するもの。商業施設と鉄道施設を一体的に開発することで、鉄道線路を挟んだ街の南北を一体化し、たまプラーザの街全体の活性化を目指している。
 A棟は、店舗面積や店舗数で計画全体の大半を占める中核施設で、駅と一体で整備するもの。今回着工するのは、そのA棟の1期部分。駅前広場やたまプラーザ東急SCに面しており、計画全体のフラッグシップゾーンと位置づけられている。同ゾーンには、上質なライフシーンを提案する店舗をテナントとして誘致予定となっており、開業は2007年10月を予定。今後、2期部分、3期部分についても順次着工し、施設全体のグランドオープンは2010年を予定している。
 昨年11月に先行して着工したB棟について、出店する全4テナントが決定済だ。子犬やグッズを販売するほか、トリミングサロンやクリニックも併設する「ペットショップ専門店(店名未定)」、ニューヨークのベーグルカフェをモチーフにし、ベーグルやオリジナルスイーツを中心としたヘルシーな食事を提供する「ベーグル&ベーグル」、「美と健康の相談窓口」として、処方箋の受け付けはもちろん、薬やドクターコスメ、ブランドコスメの品揃えも充実した「トモズ」、そして会員制フィットネスクラブとスイミングクラブからなる、地域最大級のスポーツ施設「たまプラーザフィットネスクラブ・スイミングクラブ(仮称)」である。
 たまプラーザ東急SCについても、本計画の推進に合わせて大幅なリニューアルを実施する予定となっている。

サンケイビル 「サルサガーデン大手町」を開催 6月22日16時30分~22時メトロスクエアB2ガーデンにて
 サンケイビル(東京都千代田区)は、6月22日、18時30分〜22時、東京サンケイビル・メトロスクエアB2ガーデンにて、「サルサガーデン大手町VOL.9」を開催する。
 当日は、サルサのレッスン、パフォーマンスの他、コンサート等も行われる。参加費用は1レッスン・ワンドリンク付きで1500円だ。
 また、7月31日〜8月9日には桜美林大学総合文化学科演劇コースの1期生2期生を中心に2004年に結成された劇団「かだち」による公演を開催。参加チケットは日時指定・全席自由・1ドリンク付きで、一般前売2800円・当日3000円、学生前売2300円、当日2500円である。なお、「かだち」公演中、同公演のチケット提示で、サンケイビルの入居店舗であるある「五香路」(7/31、8/2、8/4、8/5、8/8のチケット所有者限定)と「MANHATTANBleu」(8/1、8/3、8/7のチケット所有者限定)にて追加で1ドリンクサービスを受けられる。

阪神電気鉄道 タイガースクラブハウス建築工事に着手 平成19年春完成・総工費約11億円
 阪神電気鉄道(大阪市福島区)では、阪神甲子園球場西側の隣接地に、阪神タイガースクラブハウス建設工事に着手した。
 同クラブハウスは、平成19年春完成予定、地上4階建て、延床面積約4900㎡からなる球団事務所及び選手諸施設。現在、阪神甲子園球場内に分散している球団事務所とロッカールーム・トレーニングルーム・サロン等の選手諸室を移設して一体化し、機能・設備の充実を図り、同クラブハウスを球場及び室内練習場と連絡橋で結ぶなど、選手が野球に専念できる快適な環境を整えるものだ。
 なお、総工費は約11億円である。
 同社は、今後も阪神タイガースとともに、阪神グループが一体となり、阪神ファンのため、安全・便利・快適なサービスのご提供を図りながら、グループ全体の企業価値向上に取り組んでいく方針だ。

パルコ シンガポールの大規模再開発に参画 リーシング・管理・運営業務を受託 2006年12月の開業予定ライフスタイル提案型を目指す
 パルコ(東京都豊島区)の子会社であるParco(Singapore)PteLtd(本社シンガポール以下「パルコシンガポール」)は、シンガポールの不動産開発の最大手企業であるFarEastOrganization(以下「FEO」)が、シンガポール市内で開発を進めている複合ビル「CENTRAL」の商業施設部分についての運営受託契約を締結する。
 「CENTRAL」は、シンガポール市内のシンガポール川沿いに位置し、地下鉄「クラークキー」駅と直結される、商業・オフィス・住宅(SOHO)の複合ビルで、FEOが主体となって開発が進められている物件だ。
 今回、パルコシンガポールが受託するのは開業前業務(プランニング、テナントリーシング)及び開業後業務(管理・運営)のOMA契約。パルコシンガポールがFEOの100%子会社との間で締結し、2006年12月の開業に向けて、コスモポリタンをコンセプトにライフスタイル提案型の商業施設を目指す。

近畿日本鉄道 「学研奈良登美ヶ丘駅南側商業施設」の概要発表 フィットネス、医療モール等で構成平成19年春の全体オープン予定
 近畿日本鉄道(大阪市天王寺区)は、「(仮称)学研奈良登美ヶ丘駅南側商業施設」の概要を発表した。
 同施設は、3月に開業した「けいはんな線」学研奈良登美ヶ丘駅南側に建設する平成19年春開業予定の、地上5階建て、敷地面積約1万㎡、延床面積約1万1000㎡からなる商業施設で、5階建て1棟、平屋建て3棟で構成される。「健康」と「くつろぎ」、「暮らしのサポート」をテーマに、ライフスタイルを彩る施設を目指す。
 テナントには、プール・スタジオ・マシンジムなどで構成され男女ともにくつろげる本格的フィットネスクラブ「ルネサンス」(奈良県内発出店)や、内科、整形外科、小児科、脳神経外科、歯科など、診療科目が違う複数のクリニックが一カ所に集まった医療モール「(仮称)登美ヶ丘クリニックモール」などが入居し、健康サポート機能の充実を図る。また、銀行、学習塾、英会話教室、幼児教室、コンビニ、書店、カフェ、美容院、レストランなども入居し、暮らしをサポート。計画地の西側で建設工事が進められているイオンの大規模商業施設と補完しあうことで、学研奈良登美ヶ丘駅周辺の新しい生活拠点を形成する施設を開発するという。

丸ビル 丸キューブ3階回廊・廊下にてドイツの素晴らしいポスター展開催
 丸ビルマルキューブ3階回廊ほか2・3・4階廊下では、ドイツ「100枚の素晴らしいポスター」展2006in丸の内が開催されている。
 同イベントは、毎年ドイツ語圏で発表されたポスターの中から約100点の優れた作品を選び展示され、ヨーロッパ圏で現代ポスターを評価する重要な位置づけにあるコンテストである。「100枚の素晴らしいポスター協会」によりドイツにおいては30年来にわたって運営されているもの。昨年5月、丸ビルにて開催された同イベントは、ドイツ語圏のデザインを通じた、文化交流の輪が広がる有意義な展覧会として、多数の来場者を集めた。そこで、今年はワールドカップドイツ大会の開催時期にあわせて、新作ポスター展の開催が望まれる機運となり、今回の開催に至っている。
 入場は無料。なお、会期は6月26日まで。時間は11時〜21時。

東急不動産 大阪阿倍野の大規模商業施設の運営事業者に決定 着工平成20年・開業平成22年春
 東急不動産(東京都渋谷区)は、大阪市が阿倍野地区において推進する「阿倍野第2種市街地再開発事業」の中核を成す「阿倍野A1地区第2種市街地再開発事業A2棟」において、平成16年9月に民間事業協力者の決定を受け、大阪市と共に事業計画の策定を続けてきたが、その後平成18年3月に募集された特定建築者及び運営事業者募集コンペ応募に当選した。
 同施設は、JR線「天王寺」駅、近鉄線「あべの橋」駅、地下鉄御堂筋線・谷町線「天王寺駅」に上空通路や地下通路で接続する、延床面積18万3722㎡からなるGMSとして、広域集客型の大型専門店を核に各種物販や飲食等テナント、さらにエンターテイメント施設等多彩な機能を備えたオールターゲット型の大型複合ショッピングセンターとなる予定。今回の決定を受け、同社は駅前商業ゾーンにおいて商業施設を設計・施工し、開業後の運営に至るまで一貫して取り組むこととなる。
 なお、GMS部分には「イトーヨーカ堂」が出店することが決定しており、大型専門店部分には「東急ハンズ」が出店の意向を表明しているという。着工は平成20年、開業は平成22年春を予定している。

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