不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2006.06.19 15:58

<注目の商品>合同建設 支柱無しで取り付けられる止水板 標準取付費用は3万円~5万円従来品よりコスト抑えた新工法
 合同建設(東京都千代田区)は、既存の自動ドア、出入口などに簡単に取り付けられる新止水板取付システム「Eプルーフ400」を開発し販売している。
 従来の止水板が、取り付ける出入口の左右に凹型の支柱や溝を設置していたのに対して、この商品は自動ドアなどに直接取り付けることができるため、取付費用が標準で3万〜5万円程度。パネル本体の価格も横幅1200㎜以下の製品で22万3000円(税別)からと、比較的安価な価格設定だ。
 「従来の止水板は、レールの取付や溝の掘り込みなど、建物の美観に影響を与える上に、取付費用が数十万円もかかってしまうものでしたが、当社の製品は、L型の金具をパネルに貫通したボルトで締め付ける方式ですので、ほとんどの扉や出入口に使用することが可能。パネルの接地面やボルト貫通部にはウレタン合成ゴムが取付けてあるため漏水の心配もありません。R型の扉などL型金具のみで取付けできない場所には支柱を取付けることも可能です」(代表取締役虎谷正康氏)
 パネルはオールアルミ製なので軽量で、女性でも簡単に設置することができる。長さは横幅最大4mまで対応でき、開口部の中央部に支柱を設けることで連結することも可能だ。
 なお、同製品は2年前から販売を開始し、オフィスビルやマンション、コンビニエンスストア、大手量販店タワーパーキングなどに納入している。また今月には東京国際フォーラムにも全面的に導入されるなど、大型施設でも採用が進んでいる。

ハザマ 遊水池を有効利用する新工法ウォーターボトル工法を開発 貯水量を減らさずに人工地盤を構築
 ハザマ(東京都港区)は、大規模造成地における遊水池を有効利用するための新工法「ウォーターボトル工法」を開発した。同工法は、鋼管柱構造を用いた人工地盤構築工法を採用。遊水池の貯水量の減少を最小限に抑え、地盤構築のコスト削減、工期短縮を実現する。
 宅地開発時に造成された遊水池の上に人工地盤を構築し、マンションなどの施設を建設する事例が増えている。人工地盤は鉄筋コンクリートで地中梁、柱、梁、スラブを構築する方法が一般的である。この方法では、コストは安く抑えられるものの、鉄筋コンクリートを使うため、その分、遊水池の貯水量が減ってしまうといった課題がある。貯水容量が減ってしまった分は、貯水池を拡張することが必要になる。そのためには、既存の壁を取り壊し、新たな土地を獲得し、再構築することになり、コストがかかり、工期も長期化を招く。
 ハザマの工法では、鋼管柱に孔が設けられており、そこから水が流入・流出する仕組みとなっているので鋼管内部に貯水することができる。このため遊水池の貯水量が減少することを極力抑えられるという。コストの削減と、工期短縮を実現することが可能だ。
 なお、同社が、底面積4800㎡で行なったシミュレーションでは15パーセントのコスト削減率を確認している。

東芝エレベータ エレベーターかご室内専用スポットエアコン開発 天井・操作板のリニューアル新工法もサービス開始
 東芝エレベータ(東京都品川区)は、業界で初めて既設エレベーターのかご室内に設置することが可能なエレベーターかご室内専用スポットエアコン(冷房専用)「クールフロー」を開発、新商品化したエレベーター操作盤並びにかご室天井とともに6月下旬から販売活動を開始する。
 「クールフロー」は、業界最小寸法(写真は試作品のため実物とは異なる)のエアコンをかご室内に設置するもので、取り付け時間は1日(約8時間)程度。かご室上部に設置する従来製品と比較すると、約50%の時間短縮ができる。エアコンの排水を蒸発させて処理するため、排水設備は不要。インバータ制御により省エネ効果を実現し、オゾン層を破壊しない新冷媒を採用するなど環境配慮形の商品である。
 また、同時に開始するエレベーター操作盤の意匠(ホール側に設置されたのりばボタンやかご室内にある操作盤)リニューアルは、古くなった操作盤を最新のユニバーサルデザイン対応に変更するもの。ボタンを見やすく触れるだけでわかるように文字・記号を立体化し、ボタン形状は、凸文字にしている。
 かご室天井意匠リニューアルは、既存の天井・照明器具をそのままに、その下に新しい天井を取り付ける短工期(設置時間は約半日)工法。本格的な天井リニューアルと比較すると費用は半分以下(同社比)を実現する。

パナソニックコミュニケーションズ IPv6対応のネットワークカメラに新タイプ イーサーネット電源を受電電源不要で取付工事が簡単
 パナソニックコミュニケーションズ(福岡市博多区)は、8月8日からIPv6対応のネットワークカメラの最新タイプとして、イーサーネットを経由した電源を受電できる機能を搭載したドームタイプのネットワークカメラ「BB-HCM403」を発売する。
 同製品は天井設置専用。天井への取付金具を本体に一体化し、デザインをドームタイプにすることで、特別なカバーなどを用意することなく、天井に設置できる。金具の一体化で、見た目も違和感なく設置できる。また、イーサーネットを経由して電力を受電できる技術を搭載しているため、天井へ新規に電源を設けずに良いため、設置がより簡単にでき、設置費用の節約にもなる。
 10倍デジタルズーム機能、双方向からの通信機能(トランシーバー方式)、一台のブラウザで最大12台までのカメラの画像を一覧表示できるマルチカメラ機能や、本体に装着するSDメモリーカードで画像を録画できるなどの機能がある。価格は一台9万4290円。

松下電工 LEDを使用した看板用照明器具を販売 ネオン管に比べて約14分の1の省エネが実現
 松下電工(大阪市門真市)は6月14日から、LEDを使用した箱文字型内照看板用照明器具「LED箱文字看板用ユニット」を販売する。
 LEDは現在、大型のフルカラーディスプレイや携帯電話のカラー液晶用バックライト、交通信号灯、また照明用途でも需要が拡大している。
箱型の文字を内部からバックライトで光らせる「箱文字看板」は、現在のところネオン管が主流。しかし、ネオン管では、消費電力が高いなどの課題があった。
 同社では昨年7月、新潟工場の看板でLEDを試験採用。消費電力28Wでネオン管使用時と比較して、約14分の1の省エネが実現した。省エネだけでなく、寿命の面でも優れており、1ユニットあたり約2・3Wではネオンがおよそ6000〜1万時間に対し、LEDの寿命は約4〜7倍長持ちする。
 形状の面では、ネオンが高電圧であるため、基板からネオン管までの距離を最低60㎜あける必要があるが、LEDではAC100ボルトであるため、発光部の高さは9㎜。薄型設計で、看板本体の薄型・コンパクト設計や細かな文字の再現が可能となる。

住友スリーエム  壁面に貼るだけでホワイトボードプロジェクター映像の投影も可能 ホワイトボードフィルムの新商品を追加
 住友スリーエム(東京都世田谷区)は、オフィスの会議室や研修室の壁面などに貼るだけでホワイトボード化を実現するホワイトボードフィルムに新たな3点を追加、7月10日より販売を開始する。
 ホワイトボードは、書き込み・消去が容易にできることから情報の共有手段として一般的になっているが、情報量の観点では面積による制約を受けてきた。また、プロジェクターの普及に伴って、投影するスクリーンを設置する場所の確保が必要になっている。ホワイトボードフィルムは、ホワイトボード同等の機能を実現できる特殊な表面加工を行った樹脂フィルム。多くのホワイトボード用マーカーを利用できるほか、プロジェクターによる投影にも対応できる。
 裏面にはアクリル系粘着剤が塗布されており、内装工事の一環として壁面やパーティションなどへの貼り付けを行う。新製品ではフィルムの素材を改善したことで、パーティションの目地への折り曲げ仕上げが可能となり仕上がり外観が向上する。また、貼り付け時の空気抜け特性を備えた粘着剤の採用により、施工時間の短縮化も図れる。従来品同様の白色に加えて、アイボリー、グレーをラインアップした。
 仕様は、巾1・1m、長さ30m、材料設計価格は1㎡あたり9000円。

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