不動産トピックス

交遊録 火事の体験を共有

2004.12.13 16:39

 神楽坂の街づくりを考えるNPO法人「粋な街づくり倶楽部」には、奇妙な縁で結ばれた二人がいる。同俱楽部理事長を務め新宿区神楽坂にてビルを経営する坂本ガラス店代表の坂本二朗氏と、同事務局長を務め神楽坂で建築設計事務所を運営する山下馨建築設計事務所代表の山下馨氏の両氏である。二人はともに神楽坂にて生まれ育ち同地で事業を営むことが共通しているが、ある出来事の体験も共有している。それは昭和60年のこと。神楽坂通りにある飲食店の1つから火の手が上がり、坂本氏と山下氏の木造家屋は共に巻き添えを食らっても得てしまったのである。その後、坂本氏は同じ敷地にビルを新築し、山下氏は神楽坂通りから少し離れた場所にアトリエを開設した。今、同俱楽部の中心的役割を担い、この街の活性化に向けた活動を行うにあたって二人の胸に去来する思いはおそらく同じであろう。”火事だけはもうごめんだ!”

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