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森ビル新社長に向後氏 6月から―現社長の辻氏は会長に

2026.05.25 11:28
森ビル(東京都港区)は、今月20日に開催の臨時取締役会において、代表取締役社長の異動および役員人事を決定したことを発表した。現・取締役執行役員の向後康弘氏が次期代表取締役社長となる。
現・代表取締役社長の辻慎吾氏は2011年、前社長の森稔氏から引き継ぎ代表に就任。15年間にわたり代表を務めた。現職を退任後は取締役会長に就任する。
次期代表取締役社長となる現・取締役常務執行役員の向後康弘氏は、1991年に森ビルに入社。タウンマネジメント事業部、経営企画部などを経て2019年に執行役員に就任。2025年6月に現職就任、海外事業部なども現任する。
社長交代の背景について辻氏は「第1に『麻布台ヒルズ』と『虎ノ門ヒルズ』の開業から3年弱が経ち、ようやく思い描いていた街らしくなって収益的にも順調であること。第2に事業的にも森ビルの『次』に向けた道筋が見えてきたこと。第3に『次』を担うリーダークラスの人材が育ってきたこと。これらの背景からこのタイミングで未来に向けた世代交代を行うべきと考え、2年程前から株主との話し合いを重ねて今回の社長交代に至りました」と話した。
また、次期社長を担う向後氏は、「『六本木5丁目プロジェクト』をはじめ、今抱えているプロジェクトはたくさんあります。既存のヒルズもポテンシャルを伸ばす余地がまだたくさんあります。成長の機会と場はそろっていますので、これらを通じて人と組織の成長を図っていきたい」と意気込んだ。
今回の人事は6月23日開催予定の定時株主総会および株主総会終了後の取締役会を経て、正式に決定する予定だ。
同社は15日、2026年3月期の決算報告を行った。営業収益は4111億円で前期比+6・5%。初の4000億円越えを実現した。営業利益は979億円で+16・2%、経常利益は912億円で+16・1%。増収増益を達成、営業収益、営業利益、経常利益はいずれも過去最高を更新した。
賃貸セグメントの営業収益は2559億円。オフィスの稼働率は96%、住宅は94%とおおむね満室に近い数字を記録した。「麻布台ヒルズ」と「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の安定稼働に加え、住宅分譲およびホテル収益が好調に推移し、商業施設も各施設で過去最高の売上を達成しているという。
2024年に都市計画決定が発表された「六本木5丁目プロジェクト」においては、東京初進出となるローズウッドホテルの誘致が決定するなどの動きを見せた。オフィスの増額改定も他のデベロッパー同様に進行。改定幅はケースにより異なるものの、25%増で再契約をした事例もあるという。
「業績予想も引き続き良好であると考え、売上増収、経常利益も微増益ということを見込んでおります。『麻布台ヒルズ』の入居がどんどん進んでいることや、分譲事業について昨年度に『麻布台ヒルズ』に竣工したレジデンスBの分譲がこれから本格化することから期待できる見込みです」(常務執行役員 小坂 雄一氏)



