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グローバルトラストネットワークス 外国人入居者向けの一括支援サービスを開始

2026.04.27 10:29

 グローバルトラストネットワークス(東京都豊島区、以下GTN)は、外国人専門の家賃保証サービスや不動産物件の仲介業、生活サポートなどを展開している。3月17日から外国人入居に関わる対応を一括で担う新サービス「GTN Fair Lease」を開始した。
 GTNは国内最大級の外国人向け物件サイト「BEST-ESTATE.JP」を展開しており、多くの訪日外国人と不動産事業者から利用されてきた。同サイトには外国人の賃貸了承物件のみを掲載しており、掲載数は今年3月末時点で約20万7000件。外国人向けのレインズとして知られ、代理店契約を結べば広告料は無料。「保有および管理物件の稼働率を高めたい」や「外国人向けに賃貸しても良い」といった不動産オーナーが利用。かつ同社の手厚いサポート体制や提供する家賃保証なども加わり、外国人向けの生活総合支援企業として選ばれてきた。
 新たに始めた「GTN Fair Lease」は、グループ会社のGTNコンシェルジュサービス(東京都豊島区)が貸主から部屋を賃借(マスターリース)し、外国人入居者に転貸契約(サブリース)を結ぶもの。これまで貸主である不動産オーナーや管理会社は、外国人受入れの実務業務を自ら行っていた。言語や文化の壁から多大な負担を感じ、かつトラブル等も避けたいとの思いで断るケースは多かった。しかし、日本に在留する外国人は年々増加傾向。貸主も外国人受入れを前向きに検討する動きは増えてきたが、人手不足や業務負担増加が課題としてあり、知見もない状態での受入れは難しいものがあった。
 GTNはこれら課題と、自社の強みに着目。GTNコンシェルジュサービスが貸主から部屋を借り上げることで、貸主は毎月安定した収益を確保。かつ家賃保証としてGTNが関わりながら、外国人入居者へ入居時のルール説明や日常的な相談窓口も担当する。突発的な緊急対応まで行うため、不動産オーナーおよび管理会社は既存の管理体制や収益構造を維持したまま、不得意な実務負担はアウトソーシングできる。
 執行役員 外国人共生事業本部の馬場勇氏は「約20年にわたり外国人の生活インフラを支えてきたGTNが借主となることで、家賃保証を超えた全方位的なサポートが可能となります。入居者にとっては日本での信頼の証明となり、貸主にとっては『GTNが借りている』という安心材料となります。国籍に左右されないフェアな賃貸借関係を構築できることが強みです。また『BEST-ESTATE.JP』と連携することで、世界中からの入居需要を効率よく取り込むことができます。物件の稼働率向上および空室改善と、仲介売上の両立が実現します」と信用面での特徴も述べた。
 都市部での需要はもちろんのこと、地方での需要をより強く感じている。外国人入居者を受け入れ可能な物件は比較的都市部に多く、いまだ地方では限定的。中にはほぼ皆無の地域もあるほど。理由は他の不動産事業者と同様に、言葉・文化の違いや対応工数の増加、対応経験も皆無な点が挙げられる。その解決策が「GTN Fair Lease」。GTNが新たに契約(入居)する外国人との橋渡しや認識の共有を実施。賃貸借契約をはじめ、日本の規則やルール等をしっかり事前に伝える・認識させることでトラブルの回避につなげてきた。
 馬場氏は「貸主が感じていた不安やリスクは、GTNとGTNコンシェルジュサービスによって解消され、かつ未活用物件や収益性の乏しい物件を再び収益確保の創出につなげた形です。グローバル人材の採用・定着も求める地域や企業にとっては、上手く生かせば地域再生にも寄与します。外国人留学生が留学先の大学近くの企業に就職する土壌形成にもつながると見ています」と述べ、地方都市の不動産事業者や行政にもチャンスがあることを強調した。




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