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三井不動産 物流施設2棟を竣工 愛知に延床約6.6万㎡・兵庫の3.6万㎡は1棟貸し

2025.06.10 15:40

 三井不動産(東京都中央区)は2日、物流施設2棟の竣工を発表した。
 「三井不動産ロジスティクスパーク一宮」の立地は愛知県一宮市萩原町。東海北陸道「一宮西」、「一宮稲沢北」両ICに近接した場所に位置し、西尾張中央道に面する。
 建物は敷地面積3万757・90㎡、延床面積6万5908・99㎡、S造スロープ方式の4階建て。外観は2~3階の一部の外壁色を変え、連装窓などで水平方向の広がりを強調した意匠とした。エントランスホールには光を拡散する光膜天井を設置するとともに、一宮市産の尾州織物クロスを採用した。
 1~2階の倉庫は床荷重3・0t/㎡で重量物の保管が可能。2階のトラックバースは低床式を採用し、フォークリフトが自由にトラックバースと倉庫内を行き来できる。また、3階には従業員用のラウンジを設置。ソファ席やリクライニングチェア、カウンター席などに加え、個室の会議スペースを用意した。
 環境対策としては「DBJ Green Building」認証4つ星、「Nearly ZEB」認証を取得予定。屋上には約542キロワットの太陽光パネルを設置し、館内での消費を予定している。
 「三井不動産ロジスティクスパーク尼崎Ⅰ」は関通(兵庫県尼崎市)が1棟を賃借。
 立地は兵庫県尼崎市西向島町で、阪神高速「尼崎西」ICから約1・2km、名神高速「尼崎」ICから約4・5km。また阪神電鉄「出屋敷」駅から徒歩10分に位置する。
 同施設は敷地面積約1万6694・54㎡、延床面積3万5929・95㎡、S造地上4階建て。
 1階トラックバースは45フィートコンテナ車両に対応。エントランスやラウンジを中心に木やグリーンを取り入れながら、ワーカーにとって良好な空間づくりに配慮した。3階には、Wi-Fiが利用できる従業員ラウンジも設置した。
 BCP対策としては、河川洪水や高潮の洪水が発生した場合の浸水対策として72時間対応の非常用発電機や受変電設備を屋上に設置する。
 環境対策としては、屋根全面に太陽光パネルを設置する等により「DBJ Green Building」認証4つ星、「ZEB」認証の取得を予定。




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