週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

東武鉄道 従業員住宅を複合施設に 築51年の建物に賃貸住宅・店舗・広場と農園を併設

2024.04.01 11:26

 東武鉄道(東京都墨田区)は、埼玉県草加市で従業員住宅を改装した複合施設「ミノリテラス草加」を3月末から6月末にかけて順次竣工させる。
 同施設は、ファミリー向け賃貸住宅3棟、店舗4区画、広場と農園で構成。合計敷地面積は4104・96㎡、同じく延床面積3183・84㎡。「人とつながる・地域とつながるまちのリビング」をコンセプトに、地域に開かれたコミュニティ拠点を目指す。敷地内に立つ3棟の元従業員住宅は築51年。これをファミリー向け賃貸住宅「ソライエアイル草加氷川町」に生まれ変わらせた。
 1戸あたりの専有面積は54・53㎡。間取りは、従前の3DKを1LDKや2LDKに変更して余裕ある空間としたほか、1階住戸には専用庭を設けた。天然素材を使用した居住空間とし、カスタマイズ可能な設えとした。
 4区画ある店舗はソウカブンカ(埼玉県草加市)が運営。飲食店、シェアスペース、子どものアトリエ、シェア工房として運営する。
 広場「ミノリパーク」は、築山や芝生で子供が自由に遊べる場所。既存樹を生かしたシンボルツリーや、鉄道施設として使用されていた枕木の再利用など、環境にやさしく、暮らしを楽しめる空間を創出する。
 農園「ミノリファーム」は、小規模の畑を点在させたコミュニティファーム。入居者間や地域の交流を図るとともに、草加市内の近隣農園と連携し、日々の野菜作りや収穫祭を行う予定。食と農をライフスタイルの中心に取り入れることで、暮らしに新たな実りを生み出す。

PAGE TOPへ