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「コネクトスクエア博多」竣工 福岡東総合庁舎敷地に延床2万㎡超のオフィスビル

2024.03.25 11:24

 九州旅客鉄道(福岡市博多区、JR九州)を代表企業とし、福岡地所(福岡市博多区)・麻生(福岡県飯塚市)を構成員とする企業グループは、開発を進めていた「コネクトスクエア博多」を竣工させた。
 開発地は福岡市博多区博多駅東一丁目の「福岡県福岡東総合庁舎」の跡地。「博多」駅筑紫口から徒歩約2分。筑紫口中央通りに面する。[  同ビルは、敷地面積2690・11㎡、延床面積2万1442・91㎡、鉄骨造一部鉄筋コンクリート造、地上12階地下1階建てのオフィスビル。1階に飲食店、2~3階に福岡県博多県税事務所、4~12階には一般オフィステナントが入居する予定。
 外観は、縦基調のラインを3層毎に分節したデザインで、デンマークの建築デザイン事務所「シュミット・ハマー・ラッセン・アーキテクツ」が担当した。
 1階にはピロティ広場を整備。エントランスとカフェが面しており、博多まちづくり推進協議会と連携した様々なイベント利用にも対応。筑紫口エリアの賑わいの繋がりに寄与する。また、エントランスホールには伝統工芸品の展示スペースも設ける。
 福岡市が緑豊かなまちづくりのために推進する「都心の森1万本プロジェクト」にも参画。広場や歩行空間には1年を通して彩りが楽しめる花や緑、ベンチを配し、まちに潤いと憩いを与える。また、エントランスホールの内装には、福岡産の木材を利用し、CO2固定化による環境負荷軽減を目指す。さらに、建物屋上には太陽光発電設備を設置し、地球温暖化対策に貢献する。
 災害対策としては、建物に制振ダンパーを採用する他、72時間電力供給可能な非常用発電機を備える。建物内の防災備蓄庫には、緊急時の食糧・飲料水などの生活必需品を3日間分常備する。また、エントランスや廊下を開放し、一時避難場所として活用する。屋根のあるピロティは物資置場、テント設置等に利用可能。

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