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「VORT紀尾井町」2階をセットアップオフィスに 木目ルーバーや木目調タイルを採用 自然を感じられるデザインに

2024.02.26 11:57

 ボルテックス(東京都千代田区)は今年1月、保有物件の「VORT紀尾井町」2階に内装を施した。現在はハーフのセットアップオフィスとしてリーシングを行っている。
 同社は「区分所有オフィス」を主軸に資産形成コンサルティングを展開している。東京都心部をはじめ、大阪や福岡などの主要都市の商業地にある中規模ビルを取得し実績を伸ばしてきた。同事業と並行して自社保有物件数も増やしており、今回内装を施した「VORT紀尾井町」も昨年2月頃に取得。同ビルは鉄骨造陸屋根13階建てのオフィスビルで、延床面積は3342・19㎡。1階はオフィスエントランスと駐車場。2階は専有面積237・76㎡(71・92坪)。3~13階は専有面積234・11㎡(70・81坪)となっている。外観はアースカラーを基調とし、風除室から執務エリアまでの3段階のセキュリティシステム、シェアサイクルや電動キックボード、機械式駐車場、緑に囲まれた休憩スペースなど充実した機能が特徴だ。
 今回改装した2階は、専有部内のエントランスやリフレッシュエリアなどに手を加えた。エントランスには木目のルーバーとフェイクグリーン、木目調タイルを採用。自然を感じられるデザインとなっている。会議室から抜けるガラスで自然光を確保でき、明るい空間で来客者を出迎える。また、執務エリアでは、来客者と社員の動線を壁面で明確に区切ることでセキュリティを考慮。トイレへの動線はプランターで遮ることで出入口での視認性に配慮している。
 またリフレッシュエリアも構築。木目やグレートーンで統一したシンプルかつ清潔感のある家具とデザインに仕上げた。気分転換に利用できるハイテーブル、景色を見ながらリラックスできるソファスペースも設置。窓から新宿通りが望める景色の良さも魅力となっている。会議室はプライベート性を考慮し、執務側に縦ラインのガラスフィルムを施した。エントランス側には木目のルーバーとフェイクグリーンで、内部の視認性を低くしている。
 同ビルは東京メトロ有楽町線「麹町」駅から徒歩1分のアクセス性が強み。少しずつ上場企業や外資系企業、IT系企業、スタートアップなどが拠点を置くようになってきた。最高裁判所や国会議事堂がある永田町エリアにも隣接。霞が関エリアの官公庁街にも近いことから、士業関連の需要も見込む。

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