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中央日本土地開発/UR 「田町」駅前でスマートビルを開発へ

2023.09.04 10:49

 中央日本土地建物(東京都千代田区)と都市再生機構(横浜市中区、UR)は、東京都港区で「田町駅前建替プロジェクト」を推進すると決定した。
 同計画は、中央日本土地建物とURが区分所有する「春日ビル」を共同で建替えるもの。新たに建設するビルは、延床面積約5万5500㎡、敷地面積約5140㎡、地上20階地下3階のオフィスビル。「田町・三田エリアにふさわしい、快適な執務空間と環境に配慮した設備を備えたスマートビル」として、オフィス、店舗、インキュベーションオフィス「SENQ」、カンファレンスのほか、子育て支援施設、104台の機械式駐車場も整備する。着工は2023年10月、竣工は2025年5月を予定している。
 計画地は都営地下鉄「三田」駅直結、JR「田町」駅徒歩2分に位置し、「三田」駅からは専用エレベーターを整備し、「田町」駅からはペデストリアンデッキでアクセスできる。
 ビルの各種設備とシステムをリアルタイムに連動させてデータを収集・解析し、快適なオフィス環境を整備するとともに、効率的にビルを管理。5~19階のオフィスフロアでは、空調・照明を自動制御するIoTセンサーや、換気のタイミングを判断し通知する専用アプリを導入する。このほか、カンファレンスの予約、空調・照明・ブラインドの調整、インターフォンへの応答、鍵の開錠などが、専用アプリなどで操作できる。
 環境と快適性の両立にも配慮し、南北面では窓を二重ガラス構造、東西面には縦フィンや自然換気装置、自動調整ブラインドを設置して消費エネルギーを削減。雨水の利用や太陽光パネルの設置などで環境負荷の低減を図る。また、スマートフォンなどでエネルギー使用量、室内環境などを「見える化」する。
 また、環境認証は「ZEB Ready」、「DBJ Green Building 5つ星」、「CASBEE ウェルネスオフィス認証 Sランク」を取得する予定。

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