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実物大の10階建て木造ビルで耐震実験 世界初・住友林業が米科学財団等の助成受け実施

2023.05.22 11:44

 住友林業(東京都千代田区)が、世界初となる実物大の10階建て木造ビルの振動台実験を実施している。
 実験は、同社が参画する「NHERI TallWood Project」の一環で、コロラド鉱山大学を中心とする米国科学財団(NSF)と米国森林局(USFS)の助成プロジェクト。
 実験用の建物は木造の10階建てで、建物平面は9・7×10m、高さは34・14m。
 実験の第1フェーズは、米国研究者により「ポストテンション構造」という中大規模木造建築の新たな構法の耐震性検証を目的として実験を実施。米国西海岸の災害レベルに基づいた地震波などを使用し、部材の破損状況、建物への影響等を検証する。実験は、米国西海岸の耐震基準で6月上旬まで行う。
 第2フェーズは、住友林業オリジナルの試験体に改修し、日本国内で発生した地震波や建築基準法で性能確認が求められている地震波で耐震性能を検証する。

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