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湘南エリア最高層の複合タワー開発へ JR「辻堂」駅直結、住宅・商業・公益施設で構成

2023.05.22 11:46

 リストデベロップメント(東京都港区)は、神奈川県藤沢市辻堂に商業施設と分譲マンションが一体になった複合タワー「(仮称)辻堂第二計画」の開発事業に着手する。設計監修およびコンサルティングは大規模複合開発等国内外で数多く設計実績がある久米設計(東京都江東区)が行う。建物竣工は、2025年12月を予定している。販売開始は2024年前半を予定している。
 立地はJR東海道線「辻堂」駅徒歩2分に位置する。
 同計画は、敷地面積2312・01㎡(都市計画道路43・96㎡含む)、延床面積2万5342・45㎡、駅前広場の整備を含めた住宅・商業・公益一体の駅前再開発。
 新設するペデストリアンデッキは、「辻堂」駅の東改札フロアに直結する。同デッキの設置により、新たな歩行者動線を作り出し同駅南口の回遊性を向上させる。歩行者と車両の動線を分けることで、歩行者の安全を確保する。
 また、同駅南口には、駅前広場を設けることで、人々が滞留する空間を創設し賑わいを作り出す。同物件の東側にはポケットパークを設置することで、従来建物により分断されていた南北の道を繋ぐ。
 計画建物は、高層棟と低層棟の2棟で構成される。
 高層棟は、鉄筋コンクリート造地上29階地下2階の総戸数200戸の分譲マンション。高層棟の1階~3階及び鉄骨造地上3階建ての低層棟を商業フロアとすることで商店街との連続性を維持し、街並みに立体的な変化を与える。商業フロアには、リストインターナショナルリアルティ(横浜市中区)湘南支店を含む生活利便施設を設置予定。
 同物件の外観等のデザイン監修は、渋谷再開発「東急プラザ渋谷」の商環境デザインなどを手掛けるグラマラス(東京都港区)CEOの森田恭通氏が行う。湘南エリアの新たなランドマークに相応しく、人々から愛されるデザインとする。
 高さは、湘南エリア(藤沢市、茅ケ崎市、鎌倉市、逗子市)の建築物で最高層となる98・90m。

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