週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

「moyuk SAPPORO」7月開業 札幌市内初の都市型水族館など擁する大型複合商業施設

2023.05.01 11:30

 南2西3南西地区市街地再開発組合(札幌市中央区)が開発を推進している、「moyuk SAPPORO」が7月20日に開業する。
 また、地下街から地上に出る通路として地下2階~地上1階の通路部分を5月8日から開放する。
 立地は、札幌駅前通と狸小路商店街に面した札幌の中心に位置し、札幌駅前地下歩行空間「チ・カ・ホ」や「さっぽろ地下街ポールタウン・オーロラタウン」などの地下街を通じて、JR「札幌」駅と直結している。
 同施設は、敷地面積約3698・76㎡、延床面積約4万3565㎡、建築面積約3281㎡、SRC造・RC造・S造地上28階地下2階建て。
 地下2階~地上3階は、物販・飲食などの商業店舗や公共駐車場。5月8日には、館内に入居するテナントのうち北洋銀行札幌南支店・すすきの支店が第1号店舗として、地下2階ATMコーナーと地上2~3階に先行オープンする。
 4~6階には、都市型水族館「AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)」が入居。生物たちの営みを観察することを目的とした展示ゾーンやペンギンなどの生物たちと同じ空間の中で思い思いの時間を過ごせる展示ゾーンの他、水族館の裏側を支えるバックヤードに入り込んで、海水の製造過程や展示生物の健康管理の様子などを間近でみることができる展示ゾーンが用意される。また、館内にはパンとお酒を楽しめるパンバル「シロクマベーカリー&」と、オリジナルグッズも販売する「ミュージアムショップ」も設置する。
 7階は、低層階の商業施設と高層階の住宅が交わる場所となり、一般客も使用できる開放的な屋上庭園と、大きな窓が印象的な「ラウンジ」のほか、入居者同士の集まりに利用できる「コミュニティルーム」、テレワークも可能な「スタディルーム」など、ホテルライクな充実した共用施設を備える。
 9~28階は、戸数133戸の共同住宅「ライオンズタワー札幌」。一般分譲住戸の専有面積は2LDK~4LDK。プランはリビング・ダイニングが20畳以上あるプラン等全10タイプ。高層階の大型住戸はプレミアム住戸とし、眼下に札幌の街を見渡せる眺望を持つ他、埋め込み型空調や天然石を用いたキッチン・洗面化粧室・バスルーム・玄関、南部鉄を使用したドアの取手等、特別な内装仕様の住戸となる。

PAGE TOPへ