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大成建設 施工不良を発表 NTT都市開発が札幌で開発中のビル 工事やり直しで工期は28カ月延長

2023.03.27 10:37

 NTT都市開発(東京都千代田区)が札幌市中央区で開発している「(仮称)札幌北1西5計画」に施工不良が見つかった。建築中の地上部分全部と地下の一部を撤去したうえで再構築するため、竣工時期は当初予定の2024年2月から、2026年6月末頃に延期された。
 施工した大成建設(東京都新宿区)によると、NTT都市開発から鉄骨工事に関する報告に虚偽があるとの指摘があり、改めて検証したところ、複数箇所で品質基準を満たさない鉄骨建方とスラブ厚の精度不良が発覚したという。NTT都市開発が検証した結果、建設中の建物が「契約に基づいた品質」、「建築関連法規」を満たさない見込みとなり、再構築せざるを得ないと判断した。
 「(仮称)札幌北1西5計画」は、旧北海道放送本社跡地を開発するもの。北海道庁と大通公園に挟まれたエリアに位置し、北一条地下の公共地下歩道と接続する予定。
 建設される建物は地上26階の北棟と7階の南棟からなり合計敷地面積は約4606㎡、同じく延床面積は約6万916㎡の計画。全体の低層部を店舗と広場とし、北棟の3~16階は基準階面積500坪超、最大10区画に分割可能なオフィスフロア。17~26階は宿泊フロアとし、ハイグレードな国際的ホテルチェーンを誘致する予定。また、南棟にはインキュベーションオフィスを設け、コワーキングスペースや交流ラウンジなどを整備。全体の賃貸オフィスは約2万3915㎡、ホテル部分は約1万5122㎡を予定している。

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