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「DPL茨木北」竣工 免震システム採用のマルチテナント型物流施設

2022.09.12 11:04

 大和ハウス工業(大阪市北区)とフジタ(東京都渋谷区)が共同出資し組成した彩都はなだ開発(東京都中央区)が大阪府茨木市の産業団地「茨木北テクノタウン」で開発していた、マルチテナント型物流施設「DPL茨木北」が竣工した。
 「茨木北テクノタウン」は、彩都はなだ開発が大阪府茨木市の彩都東部中央東土地区画整理事業地内で開発している産業団地。2018年4月には販売面積26万㎡を7区画に分けて販売開始し、全7区画で物流施設や工場が完成した。希少価値の高い関西圏内陸部の北摂エリアで、流通加工・物流関連企業の倉庫などが集積している。
 また、新名神高速道路「茨木千提寺」ICから約1・6km、名神高速道路「茨木」ICから約6・4kmと、近畿エリアから広域には西日本エリアまでアクセスできる場所に位置している。さらに「大阪国際空港」から20km圏内と空路輸送にも便利な立地だ。
 加えて、近隣には生活環境が整った彩都西地区をはじめとした大規模ニュータウンもあるため、職住近接の就労環境が整っている。
 建物は、敷地面積5万69・51㎡、延床面積11万5772・50㎡、プレキャスト・プレストレストコンクリート造ならびに一部鉄骨造、地上5階建て、最大10社のテナント企業が入居できるマルチテナント型物流施設。
 テナント企業の従業員が仕事と子育てを両立できるよう、施設で働く従業員専用の保育所を施設内に完備。0~5歳まで最大10名の子供を預かることができる。職場に保育所があるため、親子で通勤ができ、緊急時でも保護者がすぐに対応できる。
 BCP対策としては、地震発生時に荷物や設備のダメージを最小限に抑え、建物の機能を維持できるよう、免震システムを導入している。同システムにより、揺れを軽減できるため、上層階の荷崩れを抑制し、短時間で事業の再開が可能。

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